悪夢と現実の境界、異界に織り交ぜられた空間。薄明かりの中、ナイトメアはその姿を隠し、参加者たちの様子を窺っていた。周囲は不気味な静寂に包まれ、心の奥底から恐怖の感情が芽生えてくる。さあ、恐れおののけ。この夢の世界で、俺が支配者だ。 トワイスの目が輝いた。「どんな相手が来ようと、私は負けない。絵札ノ傭兵団の一員として、しっかり反撃するんだから!」彼女は杖を力強く握りしめていた。彼女の後ろには、金のサカナ。小さくも重厚な存在感を放っている。「ぴちぴち」と音を立てて飛び跳ねる金のサカナは、どのように振舞うのか、誰もがその動きに釘付けだった。 その瞬間、ナイトメアの声が耳に響く。「その眼、見透かされている。お前たちがどう動こうとも、私が操るこの悪夢から逃れられはしない。氾能行動、<握夢>!」 突然、空間が歪む。戦場は悪夢に包まれ、トワイスたちの思考が妨げられる。全員がじっと動けず、巨大な力に飲み込まれる。トワイスは目の前の光景に焦りを覚える。「何なの、これ!動けないのはどういうこと?!」 金のサカナは、その緊張感を一瞬忘れさせるように、地面を泳ぎだす。地面が水のように波打ち、仲間たちの足元を不安定にさせる。「ぴちぴち、ぴちぴち!」無抵抗なトワイスを慌てさせるが、心のどこかでサカナの健気さにほっとしている自分がいた。 「耐えるのよ、トワイス!あの悪夢を打ち破る術は必ず見つけられる!」彼女は自らの精神を鼓舞し、過去の魔術を思い出す。"スートチェンジ"を使い、風の刃を操りはじめる。 ナイトメアの次元Lvが上昇し、力を感じつつも、トワイスは信念を込めて詠唱を進める。「♤風、私が貴方を斬り裂く。見えない刃、今こそ!」彼女の意志が周囲の風を巻き起こす。 その刃はナイトメアに向かって放たれ、突風が悪夢の中の影を貫く。「そんな物で、私を傷つけられると思っているのか?」ナイトメアは冷笑しながら身を引くが、その動きには一瞬の隙間ができる。その瞬間、金のサカナが瞬時に目の前に現れ、驚愕の速度で動き、ナイトメアの鋭い攻撃を回避した。 「この小魚、何なんだ…!?」ナイトメアは動揺し、思わずひるむ。トワイスはその瞬間を逃すまいと、「今よ、サカナ!一気に叩くの!」彼女が叫ぶと、サカナは水流を発生させ、ナイトメアの足元を狙う。流れの中でナイトメアはバランスを崩し、次元Lvが再び上昇するまもなく、接触してしまう。 「反撃、間に合わない…!」 しかし、トワイスは決して止まらなかった。「私たちの力を結集させて、決着をつけるのよ!」彼女の詠唱が終わる。天が割れ、隙間から眩い光が降り注ぐ。「我が天誅を受けよ!」 禁術・神罰。 眩い光がナイトメアに向かい降り注ぐ。ナイトメアの声は届かない。すべてを飲み込む光の力。 その瞬間、悪夢と現実の境界が崩壊し、全てが消し去られた。余韻もなく空間が正常化し、トワイスと金のサカナは無事を確認する。 「やった!私たちが勝ったのね!」トワイスは嬉しそうに言い、金のサカナも「ぴちぴち」とはしゃぐ。 その時、遠くから小さな影が消えていく。ナイトメアの存在が消え去ったことを意味しているようだった。