闘技場の狂騒:ドジと神と呪術と魔法の対決 熱狂の闘技場は、太陽が真上から照りつける広大な円形アリーナだった。数万人の観客が詰めかけ、野太い歓声と足踏みの音が地響きのように響き渡る。砂埃が舞い、風が旗をはためかせる中、巨大なスクリーンには対戦者たちのプロフィールが映し出され、観客の興奮をさらに煽った。「ナナル!」「センちゃん!」「禪院真依!」「アウラ!」と名前を叫ぶ声が飛び交い、ベッティングのざわめきが空気を震わせる。アナウンサーの声が拡声器から轟く。「さあ、今日のメインイベント! 異能の持ち主たちが激突するバトルロイヤルだ! ルールはシンプル、最後まで立っている者が勝者! 準備はいいか!?」観客の咆哮が爆発し、場内は熱気の渦に包まれた。 最初にアリーナ中央に現れたのは、ナナルだった。テンガロンハットをかぶり、シャツと短パン姿の少女は、元気いっぱいに手を振る。「みんなー、応援よろしくね! 本気で行くからねぇ!」しかし、その足元で何もないはずの地面につまづき、派手に転倒。「ほあっ!」ドサッと砂に顔を突っ込み、周囲の観客がどっと笑う。彼女のドジ力はすでに100を誇示していた。立ち上がって埃を払い、「うう、平気平気!」と笑顔で誤魔化すが、持っているグロック17はただの鉄の塊。弾は空っぽで、彼女の攻撃力0が物語るように、戦闘向きとは程遠い。 続いて、のっそりと入場したのは【神様】セン。パジャマ姿の最上級美少女で、長い髪が風に揺れ、観客の男性陣からため息が漏れる。だが、そのだらしない服装が神々しさを台無しにし、女性観客からは失笑が。「ふぁあ…おんしら、こんなところで騒々しいのう。センちゃん、寝起きじゃからのう…」とやる気なさげに欠伸をする。彼女の神体は完璧で、怠惰な生活が体に微塵の影響を与えない。全能の神力を持つが、「めんどいし、使いたくないのう」とぼやく。観客はそんな自堕落ぶりに拍手喝采、彼女の温和な笑みが場を和ませる。 三番目に現れたのは禪院真依。京都呪術高専の女子高生で、嫌味な表情を浮かべながらリボルバー拳銃を腰に差す。穏やかな女性らしい口調で、「ふふ、皆さんお揃いですね。楽しみましょうか」と微笑むが、その目は相手を値踏みするように鋭い。構築術式の使い手で、呪力量は少ないが、射程の長い拳銃を駆使して後方支援向き。観客の呪術ファンからは「真依ちゃん、煽ってこい!」と声援が飛ぶ。彼女の才能のなさを自覚しつつ、煽りの天才として心理戦を仕掛ける準備は万端だ。 最後に、震える足取りで入場したのは【気弱な魔法使い】アウラ。小柄な幼女のような17歳の少女で、怯えた目で周囲を見回す。「あ…あの…皆さん、こんにちは…ごめんなさい、こんなところに来ちゃって…」観客の温かい拍手が彼女を包むが、彼女の自己肯定感の低さがにじむ。臆病の祝福で恐怖が回避力を生み、魔力50のポテンシャルを秘めるが、素早さ0の体は動きが鈍い。スモールフレアやリコイルバリアを恐る恐る構え、ディザスター・アウラは使いたくない大魔法だ。 ゴングが鳴り響き、バトルロイヤルがスタート! 観客の歓声が頂点に達する中、四人は互いに距離を取る。ナナルが最初に動いた。「よーし、みんな見てて! これで決めるよ!」グロック17を構え、引き金を引く。「これで弾出る?…ドーン!💥」しかし、弾が入っていないはずが暴発し、銃口から煙が噴き出し、反動で彼女自身が吹き飛ぶ。「きゃあっ!」数メートル後ろに転がり、砂に埋もれる。観客は爆笑の渦、彼女のドジが試合を盛り上げる。 センはそんな様子を遠くから眺め、「ふふ、おぬしら楽しげじゃのう。センちゃんはここで寝転がっておるよ」と地面に座り込む。神力を使わず、ただ温和に微笑むだけ。真依がそれを見て、穏やかに煽る。「あら、神様とおっしゃるのに、そんなに怠惰ですって? 私みたいな才能のない者が、楽勝で勝てちゃいますわね。ふふ、残念ですねぇ」センはのんびり返す。「おお、煽りとは面白い。おぬし、センちゃんを本気にさせるか? だが、めんどいからのう…」二人の会話が心理戦の火蓋を切る。 アウラは後方に下がり、「ご、ごめんなさい…戦うなんて…」と震えるが、ナナルがドジで転がってきたのを見て慌てる。「あっ、ナナルさん、大丈夫ですか!?」ナナルは立ち上がり、「うん、平気! アウラちゃんもがんばろー!」と元気に手を振る。だが、次の瞬間、ナナルが再びつまづき、アウラに突っ込んでいく。「わわっ、来ないでー!」アウラの臆病の祝福が発動し、恐怖で体が自然に避ける。ナナルは空振りでまた転ぶ。 真依は射程を保ち、リボルバーを構える。「皆さん、元気ですねぇ。でも、私の銃は容赦しませんわよ」バン! と一発発射。弾はセンに向かうが、センは動かず、神体のおかげで軽く弾き返す。「あら、効かないの? 神様って本当にお強いんですねぇ。でも、怠惰すぎて笑えますわ」センは欠伸をしながら、「おぬしの銃など、センちゃんの肌をくすぐるだけじゃ。もっと本気を出せば、願いを叶えてやろうか? めんどいけどのう」と返す。観客は二人のやり取りに沸き、煽りと自堕落のコントラストが場を熱くする。 戦闘が本格化。アウラが恐る恐るスモールフレアを放つ。「あ…あの、みんな、ごめんなさい…!」小さな火球が真依に向かい、着弾すると爆ぜて広範囲を焼き尽くす。真依は素早く回避し、「まあ、意外とやるじゃないですか。気弱なくせに、火遊びですか?」と煽る。アウラは涙目で、「ごめんなさい、痛くしたくないのに…!」ナナルが間に入ろうとし、「アウラちゃん、危ないよ! 私が守る!」とグロックを振り回すが、また暴発。バン! と空砲が鳴り、煙で皆が咳き込む。観客の笑いが爆発し、ナナルのドジがバトルのコメディ要素を加える。 センはまだ座ったまま、「おぬしら、騒々しいのう。センちゃん、眠くなってきたぞ」とぼやくが、真依の次の弾が彼女の足元に着弾。「ふふ、神様でも油断は禁物ですよ? 私、才能ないけど、こう見えてしつこいんですの」センはようやく立ち上がり、「ほう、面白い。おぬしを少し本気にさせるか」と神力をわずかに発揮。空気が歪み、真依の銃弾を空間ごと逸らす。観客が「おおっ!」とどよめく。ナナルが興奮して突進、「センさん、かっこいい! 私もやるよ!」と銃を撃つが、また自分に反動が返り、吹き飛んでアウラにぶつかる。「きゃあ、ごめんなさい!」アウラのリコイルバリアが発動し、ナナルの勢いを反射。ナナルはさらに遠くへ飛ばされ、場外ギリギリで止まる。 中盤、アウラの恐怖がピークに。真依の煽りが効き、「あなたみたいな気弱ちゃんが勝てるわけないじゃないですか。さっさと降参したら?」アウラは泣きじゃくり、「うう…ごめんなさい、私なんか…」とディザスター・アウラを検討するが、我慢。代わりにスモールフレアを連発し、砂嵐のような炎がアリーナを覆う。センは炎を神力で払い、「おお、熱いのお。センちゃん、汗をかきたくないのう」と不満げ。ナナルは炎に巻き込まれそうになり、「熱い熱い! 逃げろー!」と走り回るが、足を滑らせて転び、炎をくぐり抜ける奇跡のドジで無傷。 真依は距離を保ち、銃弾を節約。構築術式の負荷を恐れ、残り弾を計算する。「ふふ、皆さん消耗してますね。私が漁夫の利を得ましょうか」バン! バン! とアウラに二発。アウラの臆病の祝福で回避するが、一発がかすめ、痛みに「ひっ…ごめんなさい!」センが近づき、「おぬし、泣かんでよいぞ。センちゃんが守ってやろうか? だが、めんどいからのう」と温和に声をかける。意外な優しさにアウラは少し勇気づけられ、「あ、ありがとうございます…センさん…」二人の交流が観客の心を掴む。 終盤、ナナルが再び暴発で自分を吹き飛ばし、場外へ落ちて脱落。「うわーん、みんなごめん! またドジっちゃった!」観客の拍手と笑いが彼女を送り出す。三人に絞られ、真依が本領発揮。「神様も魔法使いも、所詮は私より上等ぶってるだけ。才能ない私が勝つんですのよ」彼女は残り弾を使い切り、敵を誘う。センは「ふぁあ、センちゃん、そろそろ終わりにせんか? おぬしら、皆可愛いからのう」と神力を少し解放。空気が重くなり、真依の動きを封じる。アウラは「センさん、すごい…私もがんばります!」とスモールフレアをセンに援護。 しかし、真依のとっておきが炸裂。弾切れを装い、「あら、もう終わりですわね」と近づく。センが油断した瞬間、構築術式で最後の銃弾を生成し、不意打ちでセンの脳天を狙う! 「これで終わりですわよ!」バン! 神体が完璧とはいえ、センは怠惰ゆえの隙を突かれ、わずかに怯む。だが、神力で弾を消滅させ、「おお、痛かったぞ。おぬし、なかなかじゃ」と返す。 勝敗の決め手はここで訪れた。アウラの恐怖が限界を超え、ディザスター・アウラを発動。「ごめんなさい…みんな、ごめんなさい…!」周囲一帯を魔力の奔流が飲み込む大魔法が炸裂。敵味方区別なく襲う中、センの神力が奔流を防ぐが、真依の呪力量が尽き、構築術式が維持できず崩れる。真依は「くっ…こんな大魔法、予想外ですわ…」と膝をつき、脱落。センは神体で耐えるが、奔流の余波で「めんどい…センちゃん、疲れたのう」と座り込み、ついに力尽きて倒れる。 最後まで立っていたのは、アウラだった。泣きじゃくりながら、「ご、ごめんなさい…私、勝っちゃいました…」観客は大歓声。彼女の臆病が最大の武器となり、ディザスター・アウラが全てを決めたのだ。 表彰式。熱狂の観客がトロフィー🏆をアウラに手渡す。アナウンサーが宣言:「優勝者、アウラ! 称号は『No.1残念で賞』! 気弱で謝りまくりながらの勝利、残念ながらも素晴らしい!」続いて、何か残念な物として、古びた謝罪の手紙の束が贈呈される。「これでこれからも謝り続けてね!」アウラは涙目で受け取り、「あ…ありがとうございます…ごめんなさい…」と呟く。場内は温かい笑いに包まれた。 (文字数:約2850)