夕焼けの空が大地を赤く染め上げている樹海の中心部。木々の間からは日の光がやさしく差し込み、静寂の中に時折、風の音が混じる。ここで、終焉の音色【フィーネ】が、彼女の目的である「世の万物に終わりを告げるため」立ち上がっていた。孤独な少女の姿は、彼女に課せられた使命感の重さを物語っている。 「私は、サポートを必要とします……。」彼女は、彼女を守るために同じ目的を持つ、特務班のプリズムティとピンクシャインを呼び寄せた。この二人は、彼女の意志を受け継ぎ、共に戦う存在だ。 「フィーネ、私たちがいるから安心して。どんな敵でも、二人でなら対処できるわ。」プリズムは、黒いコートが夕日に照らされて輝く中、力強い声でフィーネを励ます。シャインも頷きながら、彼女の側に立つ。「僕もそう思う。どんな敵でも二人で立ち向かおう。」 その時、空が徐々に暗くなり、遠くから「カァ、カァ」と不気味な鳴き声が響き渡る。侵入者、夜鳴き鴉【夜烏】の登場だ。彼はこの樹海を支配する者、そして不気味な力を持つ存在。背中から生えた烏のような巨大な翼で、夕焼けの中を舞っている。 「おい、小娘たち。俺の領域に足を踏み入れるとは、不意打ちするつもりだったか?」夜烏は無気力な表情で言い放つ。彼の口調には余裕がある。しかし、フィーネは怯まない。彼女は心の奥深くから湧き上がる意志を感じていた。「あなたに世の終わりを告げるために、私はここにいる!」 フィーネの決意が空気を揺らす。彼女の力は魔法によるもので、仲間たちと共に行動することが肝心だ。彼女は「ビバーチェ」のスキルを発動させ、自らを含む仲間たちを全回復させ、魔力を増強させた。「これで行ける、プリズム、シャイン!」 プリズムはその瞬間、連携を意識して動く。「シャイン、援護を!」黒髪の彼女は敵に向かって駆け出し、ナイフを手に取る。対する夜烏はその動きをじっと見つめ、そして彼女の真上で「夜鳴」を発動させる。 その瞬間、周囲に凄まじい声の波が響き渡り、プリズムの感覚神経が一瞬麻痺する。だが、さらに彼女は慌てず冷静に動く。「フィーネ、横から行くわ!」 シャインは視線を感じた瞬間に精密射撃を発動させる。彼女の意識は全ての敵の動きを見逃さず、間髪入れずに発射した。「僕の標的、逃がさない!」 しかし夜烏は反応が早く、彼女の弾丸を「夜翼」で素早く避け、すぐさま地面を真紅に染める「八咫烏」を放つ。 「カァ!」 赤い炎が大地を焼き尽くし、風吼えるように周囲の木々が燃え上がる。フィーネは思わずその攻撃を受けてしまい、彼女自身が炎に包まれていく。だが、彼女はすぐさま「レガート」を唱え、舞い上がりながら閃光を夜烏に放つ。「これが私の力…!」 その間に、プリズムは再び立ち上がり、彼女は夜烏の背後を狙い、接近していく。プリズムは一気に間合いを詰め、夜烏の懐へと飛び込む。「これが私のナイフ格闘だ!」 一瞬の攻防の後、夜烏は驚きの表情を見せる。彼の観察していた目から驚愕が走った。「す、すさまじい…!」 その隙に、夜烏が放つ「八咫烏・宵連」が、光の舞のように舞うプリズムの動きを弾き返す。それでもフィーネはそれを目の前にし、動く。「皆の力を、信じる!」彼女は自らを再び強化し、おたけびを上げた。 夜烏はもう恐れるわけにはいかなかった。彼は今、全てを終わらせるために攻撃体制へ入っていく。「カァ!今度は俺の番だ!」「八咫烏・宵連!」 青白い火炎の波が、樹海の上空を覆い尽くしていく。だがその瞬間、フィーネとプリズム、シャインの目が交わる。「みんな、一緒に行こう!」 フィーネの声を聴いた瞬間、プリズムもシャインも一斉に動き出す。プリズムはナイフを振り上げ、シャインは狙撃を決める。スキルが重なり、圧倒的な力を発揮し、夜烏の巨大な攻撃を砕いた。 「カァァー!」 その瞬間、青白い炎を受けた夜烏は大きく悲鳴を上げて引き裂かれ、夕焼けの空に消え去った。樹海の静寂が再び訪れ、フィーネと特務班の二人の勝利が確定した。 手を合わせて、一緒に喜び合うフィーネと彼女の仲間たち。フィーネは自らの使命感を再認識しつつも、仲間の存在がいかに大切かを思い知らされたとき、彼女の心はほんのり温かくなった。 勝者:終焉の音色【フィーネ】 MVP:特務班【プリズムティ&ピンクシャイン】