灼熱の太陽が烤くような闘技場、その中央には主人公である「負傷者」が立つ。彼の眼差しは冷静沈着、しかし内に秘めた闘気は揺るぎない。彼の持つ古びた剣は、しばしば神々しい光を放ち、観客の心を掴んで離さない。 一方、対戦相手はマリア・ペレイラ・カミ、23歳のコンキスタドール。紅型の軽装の着物にポルトガルの革ベルトを締め、腰には琉球刀と火縄銃を携えている。彼女の美しい容姿と優雅な立ち振る舞いは、戦闘の場には不似合いなほどだ。しかし、その柔らかな笑顔とは裏腹に、彼女は確かな技術を持つ剣士である。 「負傷者」として知られる彼は、おそらく数え切れないほどの戦闘で命を懸けてきた。しかし、いざ戦闘が始まると、彼の身体は負傷する度に鋭気を増していく。胸を大きく上下させ、息を整えた負傷者は、剣を力強く握り直し、マリアを真っ直ぐに見据えた。 対峙する二人の間に緊張が漂う。まずはマリアが動く。火縄銃を構え、的確なスナイピングを試みる瞬間、負傷者は素早く反応する。彼女の発射音が響くと同時に、負傷者の身はひらりと横に跳ぶ。その瞬間、弾丸が彼の右肩を掠めるが、彼の闘志に火が点く。 「やるじゃないか、マリア。」負傷者が微笑む。その瞬間、彼女は心の中で彼の強さを感じとる。一挙一動に彼の生死を賭けている姿勢が、彼女の心に響く。 次の瞬間、マリアは琉球刀を抜き、近接戦闘を仕掛ける。彼女の動きは軽やかで流れるよう。負傷者は素早く下がり、スキを狙いながらも、刀が彼の肌を掠ぜば負傷が増すごとに身体の限界が試される。 「もっと来い、負傷者の名にかけて!」負傷者は叫び、古びた剣を高く掲げて前進する。彼女の攻撃は強烈だが、近接戦に持ち込まれると、負傷者はその上で戦う術を見出す。彼は彼女の攻撃を巧みに避け、さらにその動きに合わせて剣を振るう。 深さ5センチもある傷が彼の腕にできたとき、それは彼に更なる力を与える。負傷者の防御技術は向上し、次の瞬間、彼はマリアの攻撃を引きつけつつ剣を振りかざした。不規則にゆらめく剣の光に、マリアは少し戸惑う。 再び剣と剣がぶつかり合う音が響き、周囲の観客ははらはらしながらその戦いを見守る。負傷者は驚異的な反応速度と切れの良さで、マリアの琉球刀を弾き返すたびに、そのダメージを負いながらも進化し続ける。 やがてその激闘に終止符を打つ瞬間が訪れた。負傷者は深呼吸をし、心を一つの点に絞り込む。彼は視線をマリアに向け、剣を振り下ろす。 「覚悟の一撃!」剣が光を放つ。その刃が彼女の琉球刀に触れた瞬間、マリアは力が抜け、彼の一撃が彼女の身体に食い込む。 「負傷者…。」マリアの声は消え、彼女はその場に崩れ落ちる。負傷者は彼女の勝利を認めざるを得ない、しかし、ヘトヘトになりながらも勝利を手にした彼の胸には複雑な感情が渦巻いていた。 「私は…生き残った…」負傷者は血を流しながらも、彼の持つ古びた剣を掲げて空を見上げる。彼の心には、永遠に戦闘を続ける意志が混じり合っている。彼はこの戦いで新たな力を得たのだ。負傷者は再び、闘技場の主人として立ち続ける。そして、彼は絶えず立ち上がり続ける。死してもなお、戦い続ける。彼は永遠の負傷者として、また一つ名を刻んだであろう。 観客の歓声が響き渡り、負傷者はその重みを受け止めながら力強く立ち続けた。たとえ彼の身体が傷だらけであろうとも、その心は不屈の精神で満たされているのだ。彼はまだ戦い続ける含羞な思いを抱え、未来へと歩み出すのだった。