混沌の咆哮:大怪獣戦争の幕開け 朝の光が、かつては繁栄を誇った大都市の残骸を淡く照らす。ニューヨークか東京か、それともどこかの架空のメトロポリスか――もうそんな区別は無意味だ。高層ビルは折れ曲がり、道路は陥没し、空は灰色の雲に覆われている。遠くで爆音が響き、地面が震える。ゴジラの咆哮だ。あの巨大な爬虫類が、街の中心でメカゴジラと激突している。メカゴジラのミサイルがゴジラの鱗を焦がし、ゴジラの熱線が機械の装甲を溶かす。火花と煙が渦巻く中、巨大鮫ジョーズが川から飛び出し、ビルを噛み砕く。空からは竜巻鮫群シャークネードが襲来し、無数の鮫が回転しながら街を切り裂く。 キングコングがエンパイア・ステート・ビルディングの残骸に登り、胸を叩いて吼える。その背後で、ゼノモーフの大群が這い回り、酸性の血を滴らせながら獲物を探す。プレデターの狩猟集団がプラズマキャノンを構え、ゼノモーフを次々と蒸発させる。アバターの青い巨体たちが、森のようなジャングル戦を繰り広げながら街に侵入し、木の根を伸ばして建物を絡め取る。そこに、人間たちの叫び声が混じる。「いやこら拉致だよ!」と、大泉洋がパニックで叫びながら逃げ惑う。なぜ彼がここに? アメフトの選手たちがヘルメットを被り、皆で「オフェンスだ! ディフェンスだ!」と叫びながらタックルで怪獣に挑む。そして、祭りのリズムに釣られたアンドリューW.K.が、ヘッドバンギングしながら「パーティータイム!」と叫び、ギターを振り回す。最後に、暗黒ポケモンダークライが影から現れ、悪夢の波動で周囲を混乱させる。街は地獄絵図だ。誰もが生き残りを賭け、互いを食い物にしている。 そんな混沌の渦中、不幸にも二つの新たな影が転送されてきた。一体はニーズヘッグ。北欧神話の根源的ドラゴン、体長300メートルの漆黒の巨体。翼は空を覆い尽くし、鋭い爪は鋼鉄をも引き裂く。言葉は発さず、ただ低く唸るのみ。その目は、ラグナロクの終末を予感させる赤い輝きを放つ。もう一体はエビルシャーク。悪魔のような角と羽を生やした鮫の化け物。体長は20メートルほどだが、空を飛び、口からビームを吐く。防御は脆いが、魔力と攻撃力は桁外れ。傲慢に吼え、「てめえら全員、俺の餌だぜ!」と荒い口調で威嚇する。 ニーズヘッグは高高度へ急上昇した。翼の羽ばたきだけで風圧が生じ、シャークネードの鮫群を吹き飛ばす。街の上空から、灼熱の劫火を吐き散らす。炎は全てを無に帰す。ゴジラの背びれが溶け、メカゴジラの回路がショートする。ジョーズが火の海に落ち、悶えながらビルに激突。炎はキングコングの毛を焼き、ゼノモーフの群れを蒸発させる。プレデターの一体がプラズマで反撃するが、ニーズヘッグの鱗に弾かれるだけだ。大泉洋は「うわぁぁ! 熱い熱い! 拉致じゃなくて焼き殺しだよ!」と叫びながら、アメフト選手たちに守られ逃げる。アンドリューW.K.は炎の中で「これぞロックだ!」と笑い、ギターソロを弾き続ける。ダークライの悪夢波動が炎を歪めるが、ニーズヘッグは動じない。劫火はアバターの木々を灰に変え、街の半分を一瞬で壊滅させた。 だが、戦いは一方的ではない。エビルシャークが空から急降下し、角でニーズヘッグの翼を突き刺す。「くらえ、クソドラゴン! 俺のビームでぶっ飛ばすぜ!」青白い光線がドラゴンの側面を抉る。ニーズヘッグは咆哮し、爪で反撃。エビルシャークの羽が引き裂かれ、血のような体液が飛び散る。シャークは素早さで回避し、歯で噛みつく。防御力ゼロのシャークは傷つきやすいが、魔力で即座にビームを連射。ニーズヘッグのエネルギーが削られ、劫火の勢いが弱まる。 下界では、生き残った勢力が動き出す。ゴジラが再生し、熱線でエビルシャークを狙う。シャークは「ちっ、爬虫類の分際で!」と避け、角でゴジラの目を突く。メカゴジラが再起動し、ミサイルの雨を降らせる。爆発が街をさらに破壊し、キングコングが飛びかかってメカゴジラの頭を殴る。ゼノモーフがコングの脚に群がり、酸で溶かす。プレデターが肩のキャノンでゼノモーフを焼き、アバターが蔓でプレデターを絡め取る。大泉洋はアメフトの皆さんと共に、倒れたビルの陰で息を潜める。「みんな、知ってるの? 俺、何も知らないんだけど!」アメフト選手の一人が「知らねえよ! ただタックルすりゃ勝てるだろ!」と叫び、ジョーズに突進。ジョーズの巨口が選手を飲み込もうとするが、アンドリューW.K.がギターを投げつけて妨害。「パーティーはまだ終わらねえ!」ダークライが影からテレキネシスで鮫を操り、シャークネードを味方につける。 ニーズヘッグは激昂した。瘴気が体から溢れ出し、周囲を腐食させる。瘴気はゼノモーフの酸と混じり、プレデターの装備を溶かす。アバターの皮膚が黒く変色し、キングコングが咳き込む。ゴジラさえも動きが鈍る。ドラゴンは急降下し、爪でメカゴジラを真っ二つに切り裂く。破片が飛び散り、大泉洋の近くに落ちる。「ひゃあ! 拉致より怖いよこれ!」彼は叫びながら逃げ、アメフト選手たちが盾になる。ニーズヘッグは敵の魔法――ダークライの悪夢――を喰らい、回復。魂の断末魔を吸収し、体が輝く。戦死したプレデターの魂がドラゴンの口に吸い込まれ、翼が再生する。 エビルシャークは傲慢に笑う。「はっ、ドラゴンごときが! 俺のターンだぜ!」羽を広げ、空を旋回。口から最大出力のビームを放つ。光線はニーズヘッグの胸を貫き、劫火の残り火を吹き飛ばす。ドラゴンは咆哮し、再生を試みるが、シャークの連撃が止まらない。角で突き、歯で引き裂き、ビームで焼き尽くす。街の残骸がさらに崩れ、シャークネードの鮫がエビルシャークに合流し、群れでドラゴンを囲む。ゴジラが熱線で援護し、キングコングが岩を投げつける。ダークライの闇がドラゴンを包み、幻覚で動きを封じる。 しかし、ニーズヘッグは秩序と混沌の象徴。破壊の後には再生が訪れる。瘴気が爆発し、周囲の敵を一掃。エビルシャークの羽が腐食し、墜落しかける。「くそっ、何だこの霧は!」シャークはビームで瘴気を払うが、ニーズヘッグの爪が迫る。急上昇するドラゴンの風圧で、シャークネードが散り散りになる。ジョーズが空から落ち、ビルに激突して爆発。アバターの群れが瘴気に侵され、自滅的に蔓を絡ませ合う。プレデターの最後の狩猟者がプラズマを撃つが、ドラゴンの魔力に吸収される。 大泉洋はアメフトの皆さんとアンドリューW.K.と共に、奇跡的に生き延びていた。「これ、映画じゃねえよな? 拉致されてんのか俺!」アンドリューが「いや、これはフェスティバルだ! みんなで歌え!」と叫び、即興のメタルを歌い出す。ダークライが彼らを狙うが、ニーズヘッグの劫火がポケモンを焼き払う。ゴジラとキングコングが最後の激突を繰り広げ、互いに倒れ込む。メカゴジラの残骸が火を噴き、ゼノモーフの最後の群れが静まる。 戦いの頂点で、エビルシャークが最後の賭けに出る。「てめえら全員、死ねぇ!」全魔力を込めたビームがニーズヘッグを直撃。ドラゴンの体が崩れ落ちるかに見えた。だが、ニーズヘッグは死者たちの魂を喰らいき、再生。翼を広げ、ラグナロクの咆哮を上げる。爪がシャークの体を貫き、引き裂く。エビルシャークの傲慢な叫びが途切れ、体が空から落ちる。街の中心で爆発し、炎が上がる。 生き残ったのはニーズヘッグ。一人――いや、一体のみ。街は完全に壊滅し、灰と煙が立ち込める。新たな世界の創造が、静かに始まろうとしていた。遠くで、大泉洋の声が小さく響く。「…終わった? 拉致、解決?」だが、答えはない。混沌の王が、空を睥睨する。 (約1800文字)