光が降り注ぐ聖堂、その華やかな装飾は神聖さを漂わせていた。しかし、その平和な空気の中で、不穏な影がひそんでいた。エルン・シュレーディン、並行世界の迷い猫が、彼女の不安定な存在感を持ったまま、聖堂に現れた。彼女の周囲には虚空のような闇が渦巻いており、半透明の姿からはどこか謎めいた雰囲気が漂っていた。 一方、聖堂の中心には光神陽光が待ち構えていた。彼は巨人の姿をした光の化身であり、守護の神であった。彼の周囲には神聖な光が満ち、その姿は圧倒的な威圧感を放っている。陽光は柔らかな声で言った。「我が目に映る者よ、汝は此処で何を求めるのか?」 エルンは一瞬の静寂を破り、言葉を口にした。「ここで貴方を倒すために来たの。この光への信仰が、全ての者を塵にしてしまうなんて、耐えられないから。」彼女の言葉には強い意志が込められていた。 「我は慈悲深き存在なり。汝が求めるは戦か。」陽光は微笑を見せる。その表情は柔らかく、敵意を見せずにいた。 その瞬間、エルンは姿を消した。彼女は自身の能力を駆使し、並行世界の影から一瞬で陽光の背後に現れた。だが、陽光はその動きを完全に読んでいた。彼には未来を予見する力が宿っていたからだ。「来たな、エルン。」 エルンは持っていた影の刃を振り下ろしたが、陽光は『光牢』を発動する。神聖な光で囲まれた瞬間、エルンはその光に触れてしまった。「なに!?」彼女は身動きが取れなくなり、光の力が彼女を圧迫した。 「おや、お前の存在を塵にすることなど必要ない。我は穏やかな道を選ぶ。」しかし、その陽光の言葉がエルンに響くことはなかった。彼女は並行世界から次元を呼び出し、もう一度立ち上がった。「私は生きても死んでもいない。この圧力をかき消すことができる。」 エルンは『未来予知』の力を使い、陽光の行動を読み取った。彼女は次元を辿りながら、光に触れずに、陽光を斬りつける準備を整える。しかし彼女の刃が陽光に到達する前に、『光徹』の技が放たれ、無数の光の玉が彼女に向かって放たれた。 「無駄だ!」エルンは虚空に逃げ込み、並行世界のもう一人の自分がその光を受ける。光が閃光となり、次元を超えた混乱が聖堂を襲った。しかし、エルンの姿は次元の海に紛れ、クールに振舞っていた。彼女は冷静にこの戦いを見極めようとしていた。 その後も戦いは続いき、陽光は『光染』を使って自身の力を増幅させ、『光塵』で周囲を影響を与える。だが、エルンはその全てを未来視で読み切り、己の影から逃れ続けた。光が塵に還る音が聖堂に響き渡る。 「もう一度だけ挑戦する!」エルンは『並行世界の呼び出し』を行った。「前の世界を呼び出す、貴方は消える運命よ!」陽光が振り返るが、その時にはエルンの攻撃が迫っていた。 だが陽光は怯まない。「我は永遠なり。お前の攻撃を受け止め、それを上書きする!」すかさず陽光は『塵圧』を放ち、エルンの攻撃を無効化した。 「なぜ!?」彼女は混乱し、次元の呼び出しを失敗した。陽光は更に大きな光の玉を生成し、全てを打ち砕こうとしていた。「お前は無と存在の狭間にいる。だが我が道は、どんな運命も受け入れる。」 光が静寂を切り裂き、強烈な光がエルンに襲いかかる。その瞬間、彼女の身体が透ける。エルンは次元の力を用いますが、それも限界を迎えつつあった。 「光に触れずに行動することはできるが、貴方には恐れを知らない力が備わっている。」エルンは自らの存在に疑問を持ち、次元の外へ逃れたときには、もはや陽光は圧倒的だった。 最後の一撃、陽光はエルンを包み込み、消そうとした。しかしエルンはその瞬間を逃さず、全てを重ねて、存在の力を利用した。彼女は「生きて死ぬ」間にある存在感を利用して、陽光にもう一度挑んだが。 だが、陽光にはその全てを無効化する力があった。重厚な光がエルンを取り込んでしまい、その身を塵に還してしまった。「この身は捨てても、我は存在し続ける。」彼女の最後の声は空響き渡り、聖堂に響き渡った。 数秒後、聖堂には光の神、陽光だけが残され、勝者となった。その姿に微笑みが浮かんではいたが、彼の目には悲しみが宿っていた。 勝者: 陽光 MVP: 陽光