脱出ポッドの争奪戦 灰色の空が地球を覆い、極寒の風が荒野を吹き抜ける終末の世界。かつての繁栄は跡形もなく、唯一の希望である脱出ポッドが、廃墟の中心にぽつんと残されていた。核戦争の余波で生き残った者たちは、次々と宇宙へと逃げ、ポッドはあと一機。そこに集う五つの影。それぞれが、生き残りを賭けた戦いを繰り広げる。 最初に現れたのは、桃色の髪をなびかせ、プリーツスカートを着た少女、プランだった。ビニールシートを体に巻き、雨よけのように見えるが、彼女はただ寒さから身を守るためだ。「…えへへ、つめたくて、でもがんばるよ!」と前向きに呟きながら、彼女は周囲の枯れた植物に目を向ける。実年齢19歳だが、頭脳は子供のように純粋で、漢字が苦手なためひらがなで話す。かつて植物園で成長促進剤を「メロンソーダみたい」と飲み干し、植物を操る力を得た彼女は、素早い動きで周囲を警戒した。攻撃力15、防御力15、魔力20、素早さ40。考えるのが苦手だが、直感で動く。 続いて、黄色い光を纏った天使のような存在、黄色が舞い降りた。雷の女神を思わせる美しい姿で、色は鮮やかな黄色。「全てを飲み込む喪ノ黒」が彼女の力の源。普段は優雅だが、変貌すれば無口になり、体が溶けるように変化する。攻撃力0、防御力0、魔力20、素早さ80。彼女は静かに浮遊し、ポッドを睨む。「…奪う」と短く呟いた。 そこへ、豪奢な服を着たぽやぽやした男、サンデイ神祇伯と、ターバンを巻いたおべっか上手のエリアル執政官が、私兵を引き連れて到着した。二人はとある帝国の高位官職だが、不忠で無能。サンデイは怠惰に「ああ、こんな寒いところで何の騒ぎだ? エリアル、なんとかしてくれ」とぼやき、エリアルは「神祇伯様のおっしゃる通りです。わたくしたちの権力で、このポッドは容易く手に入りますよ」と媚びる。彼らの悪行は数知れず:帝国の税金を横領し、貧民から食料を強奪して贅沢三昧。サンデイは魔法で民を幻惑し、エリアルは風の刃で反対者を暗殺。訓練を怠った技はキレが悪く、戦闘力はほぼゼロだが、私兵の数は十数名。政治的な封殺も得意で、「お前たち下賤な者ども、このポッドは我々のものだ! 抵抗すれば社会的地位を剥奪するぞ!」と脅す。 最後に、轟音とともに巨大な影が現れた。身長278cm、体重325kgのシロクマ型超人プロレスラー、【完力】ポーラマン。ノルウェー出身の彼は、シロクマの毛皮衣装をまとい、「バキャバキャ!」と笑いながら地面を踏み鳴らす。好戦的で直線的な性格、力で全てを圧倒するタイプ。ポーラネイルという鋼鉄すら粉砕する爪を持ち、巨体はどんな攻撃も受け止める。プロレス技を駆使し、関節技、固め技、打撃で戦う。 集まった五者は、ポッドを囲む円陣を形成した。プランが最初に声を上げた。「みんな、こいのこのポッド、だれがのるの? わたし、つかれちゃったよ…」と無邪気に尋ねる。黄色は無言で雷を帯びた手を光らせ、サンデイとエリアルは私兵に命じて包囲を固める。「ふん、少女だろうが怪物だろうが、わが帝国の名の下に跪け!」とサンデイが叫び、エリアルが「そうですとも、神祇伯様の威光で!」とおべっか。ポーラマンは「バキャバキャ! 力で決めるぜ! 俺が一番強いんだ!」と拳を振り上げる。 戦闘が始まった。ポーラマンが先制し、巨体を活かしてプランに突進。彼女の素早さ40が功を奏し、軽やかに避ける。「わっ、こわいよ!」と叫びながら、『つたさん、щ(´Д`щ)カモ-ン』を発動。空間の裂け目から無数の蔦が召喚され、ポーラマンの脚を絡め取る。蔦は魔力20の力で締め上げ、巨漢を一時的に止める。ポーラマンは「ぐぬぬ、植物かよ!」と笑いながら、力ずくで蔦を引きちぎるが、プランはすでに次の位置へ跳んでいた。 黄色が動き出す。素早さ80の速さで上空に舞い上がり、[雷鳴響音]を放つ。大量の雷が地面に降り注ぎ、私兵たちが悲鳴を上げて倒れる。サンデイは慌てて魔法を唱えるが、訓練不足で弱々しい光の壁しか作れず、雷に貫かれる。「うわあっ、神祇伯様をお守りください!」とエリアルが風の刃を飛ばすが、キレが悪く黄色の雷に吸収される。二人は後退し、「これは想定外だ! 私兵ども、盾になれ!」と卑怯に命じる。彼らの悪行がここで露呈:私兵の一人が「もう我慢ならん! お前らの横領で家族が飢えたんだ!」と反旗を翻し、内側から攻撃を加える。サンデイとエリアルは混乱し、政治的な脅しも通用せず、ポッドの影に逃げ込む。 プランは蔦を操りながら、黄色に接近。「きみ、きいろいね。おともだちになろ?」と子供っぽく誘うが、黄色は変貌を始める。体が溶けるように喪ノ黒に変わり、無口になる。「…滅」と呟き、[電光掌握]を発動。周囲の電気エネルギーを奪い、ステータスを全て400に強化。雷の渦が巻き起こり、プランの蔦を焼き切る。プランは防御力15で耐えるが、魔法防御力10が仇となり、苦しむ。「あついよ…えぐえぐ」 ポーラマンが復活し、黄色に飛びかかる。「熊嵐固め!」四肢で黄色を封じ、ポーラネイルを突き刺そうとする。だが強化された黄色の素早さが上回り、[雷神怒号]で周囲の機械残骸を掌握。ポッドの予備バッテリーから雷を吸い、ポーラマンを撃つ。巨体がビクともしない防御で耐えるが、電撃が体を痺れさせる。「バキャバキャ、効かねえぜ!」と笑うポーラマンは、〈完力〉マッキンリー颪を繰り出す。黄色を肩に担ぎ、空中で回転し落下。下敷きにすれば決着だが、黄色は[電光黄色]で惑星規模の電気を吸収。ポーラマンを電気の縄で縛り、力を奪う。ポーラマンの動きが止まり、地面に崩れる。 プランが再び動く。蔦で黄色を絡め取ろうとするが、強化された魔力に阻まれる。サンデイとエリアルは隙を見て政治的工作を試み、「少女よ、わ我らに加われ! 宇宙で富を約束しよう!」と誘うが、プランは「うそつきさん、だめだよ!」と蔦で私兵を一掃。二人は逃げ惑うが、エリアルの風の刃がプランをかすめ、彼女のビニールシートを破る。寒さが彼女を襲う。「さむい…でも、がんばる!」 勝敗の決め手となったシーンは、ポッドの直前での混戦だった。黄色が全力を解放し、雷の嵐で全員を包む。ポーラマンは力尽き、サンデイとエリアルは私兵の裏切りで自滅。プランは素早さを活かし、蔦で黄色の足を止め、間合いを詰める。「おわりにするよ!」と、最大の蔦の渦を召喚。黄色の強化が切れかけた隙を突き、蔦が体を締め上げ、雷の力を封じる。黄色は溶けるように崩れ、動かなくなる。プランは傷つきながらも立ち上がり、他の敗者たちを蔦で縛り上げる。 プランはポッドに近づき、扉を開ける。「…みんな、ごめんね。わたし、うちゅういきたいよ」ビニールシートの破れた体を震わせながら、座席に座る。ポッドのエンジンが唸りを上げ、灰色の地球を離陸。極寒の大地が遠ざかり、星空へと向かう。彼女の桃色の髪が、窓から差し込む光に輝いた。