永愛国立競技場の狂宴 第一章:開幕の礼儀と狂気の予感 永愛国立競技場の空は、夕暮れの赤みを帯びた雲に覆われていた。巨大なスタジアムの観客席は、異様な熱気に満ち、野次馬たちが酒を片手に叫び声を上げている。中央のピッチは、通常のサッカー場のように白線が引かれているが、ゴールポストは鉄製で頑丈に固定され、まるで戦場を思わせる。審判はごついおっさんで、名札には「剛田」と書かれている。彼の筋骨隆々の体躯は、選手たちを一喝するだけで震え上がらせそうな威圧感を放っていた。 「よし、試合開始だ! ルールはわかってんだろうな。反則なし、手も武器も魔法も使え! 先に1点取った方が勝ちだ。ボール役のカンフーにゃん、準備はいいか?」剛田審判の声が響き渡る。 ピッチの中央に、猫型ロボット「カンフーにゃん」が立っていた。小柄な体躯に光沢のある金属ボディ、尻尾はしなやかに揺れ、目は宝石のように輝いている。ランキング上位の達人猫ロボットは、試合開始前に礼儀正しく深々とお辞儀をした。「にゃん。皆様、ご機嫌よう。カンフーにゃん、楽しく遊ばせていただきますにゃ。」その声は可愛らしくも、底知れぬ強者の気配を孕んでいた。カンフーにゃんの心は明鏡止水の境地にあり、遊び心が不撓不屈に燃えていた。 対する参加者側は、武田観柳と井上阿爛のコンビ。武田は雅桐倫俱の偽名で北海道の闇商売に手を染める悪徳実業家だ。四角い眼鏡をかけたスーツ姿の青年は、にやりと笑みを浮かべる。「金! これこそまさに力の証! この猫ボールをゴールに叩き込んで、俺の富をさらに増やしてやるぜ。」彼の隣に立つ16歳のアメリカ人弟子、井上阿爛は、興奮した様子で頷く。「マスター、俺が弾を補充するよ! あの猫、ただのボールじゃねえみたいだけどな。」阿爛の目は好奇心と戦慄が入り混じり、武田のガトリング砲を運ぶ手がわずかに震えていた。 剛田審判がホイッスルを吹く。「開始!」 カンフーにゃんの千里眼の猫の目が、瞬時に二人の動きを捉える。武田の素早さ45、攻撃力45というステータスは脅威だが、カンフーにゃんの素早さ30は常人離れした敏捷性を備えていた。試合は、ただのサッカーではなく、命を賭けた狩りの始まりだった。 第二章:自由奔放の回避と銃火の嵐 武田は即座に動いた。車輪付きの回転式機関砲をピッチに押し出し、ハンドルを握る。「いくぜ、阿爛! 弾を装填しろ!」阿爛は慌てて弾帯をガトリングにセットし、汗だくで叫ぶ。「よし、マスター! 撃て!」 「ガトガトガトガトガトガトガト!」機関砲が咆哮を上げ、1分間に200発の弾丸がカンフーにゃんめがけて吐き出される。ピッチの芝が弾丸の雨で抉れ、土煙が上がる。観客たちは悲鳴を上げ、興奮の渦に飲み込まれる。「すげえ! あいつら本気だぜ!」 しかし、カンフーにゃんは動じない。自由奔放ゴロゴロの技が発動し、体を丸めて超高速で転がる。弾丸は空を切り、猫の影さえ捉えられない。「にゃはは! そんなおもちゃでカンフーにゃんを捕まえられるかな?」心の中で、明鏡止水の静けさが広がる。遊び心が弾けるように、彼女は武田の死角へ滑り込む。 武田の心臓が早鐘を打つ。『くそっ、この猫、ただのロボットじゃねえ。動きが読めねえ!』彼の防御力5は脆く、魔法防御力も低い。だが、攻撃力と素早さで押し切る自信があった。阿爛は息を荒げ、「マスター、右から来る!」と叫ぶが、遅い。 カンフーにゃんが跳ね起き、超高速猫キックを放つ。金属の脚が空気を裂き、武田のガトリング砲に直撃。砲身が軋み、連射が一瞬止まる。「にゃっ!」カンフーにゃんの攻撃力25が、武田の防御を貫く。 「ぐあっ!」武田が吹っ飛ばされ、ピッチに転がる。痛みが体を駆け巡り、眼鏡がずれる。阿爛が駆け寄り、「マスター、大丈夫か!?」と支えるが、武田は歯を食いしばる。「まだだ…この猫をボールにしてみせる!」 第三章:ブロッキングの反撃と心理の揺らぎ カンフーにゃんはゴールへ向かって転がり始める。参加者側のゴールは、武田たちのホームベース。彼女の目的は、抵抗しつつも遊び心で試合を支配すること。だが、武田は立ち上がり、ガトリングを再装填させる。「阿爛、もっと弾を! 今度は俺が蹴るんだ!」 阿爛の心は混乱していた。『マスターの銃は最強のはずなのに…この猫、まるで生き物だ。怖えよ…でも、意気投合したんだ。負けらんねえ!』彼は弾帯を急いで巻きつけ、武田にパスする。 武田が突進し、ガトリングを捨てて素手でカンフーにゃんを掴もうとする。素早さ45の彼は、猫の動きを追いかける。「捕まえた!」指先がボディに触れる。 だが、カンフーにゃンのブロッキングが発動。相手の攻撃に割り込み、プッシュで弾き返す特殊捌きだ。「にゃんにゃん!」小さな体から巨大な力が迸り、武田を押し返し、先手を取る。成功したカンフーにゃんは、超高速ローリング頭突きで追撃。頭部が武田の腹にめり込み、彼を数メートル吹っ飛ばす。 「うおぉっ!」武田の防御力の低さが仇となり、激痛が内臓を抉る。『金のためだ…富のためだ! こんな猫ごときに…』心理が揺らぎ、明鏡止水とは正反対の曇りが心に広がる。阿爛が叫ぶ、「マスター、起きろ! 俺が援護する!」と、予備のピストルで射撃を試みるが、カンフーにゃんの千里眼がそれを先読み。自由奔放ゴロゴロで回避し、阿爛の足元に回り込む。 第四章:軸のアルカナと絶望の影 カンフーにゃんは遊び心を全開に、不撓不屈の精神で攻勢を続ける。軸のアルカナを発動し、相手の攻撃が届かない奥のラインに移動。死角から超高速猫パンチを阿爛に浴びせる。「にゃっ!」パンチが阿爛の肩を捉え、16歳の少年を吹き飛ばす。 「いてえ! マスター、助けて!」阿爛の叫びがピッチに響く。彼の心は恐怖に染まり、武田との師弟関係が試される。武田は這い上がり、ガトリングを再び構える。「ガトガトガトガトガトガトガト!」今度はカンフーにゃんの転がりを予測し、弾幕を張る。 ジャストガードが光る。カンフーにゃんの猫の目がタイミングを測り、弾丸の隙間をくぐる。成功すると、HPが微回復し、体が軽くなる。「にゃんにゃん、楽しいにゃ!」彼女は武田を掴み、空高く投げ飛ばすスキルを発動。武田の体が青空に吸い込まれ、落下の衝撃でピッチに叩きつけられる。 武田の視界が揺れる。『くそ…この猫の動き、読めねえ。金が…すべてが…』絶望が忍び寄る。阿爛は涙目で駆け寄り、「マスター、俺たちでやろう! 蹴るんだ、ボールみたいに!」二人は連携し、カンフーにゃんを囲む。 第五章:決着の転がりと敗北の咆哮 剛田審判の声が響く。「時間ねえぞ! 決着つけろ!」観客の熱狂が頂点に達する。 カンフーにゃんは核心に迫る。参加者側のゴールへ転がり、抵抗を続けるが、遊び心が逆転の糸口をくれる。武田と阿爛が最後の突進。武田のガトリングが最終連射を放ち、阿爛が横から蹴りを入れる。「今だ!」 しかし、カンフーにゃんのブロッキングが再び炸裂。弾丸を弾き、阿爛の蹴りを捌く。反撃の超高速猫キックが武田を直撃。「ぐはっ!」武田が吹っ飛ばされ、勢い余って自陣のゴールポストに激突。体がネットに絡まり、動けなくなる。 「マスター!」阿爛が叫ぶが、カンフーにゃんは不撓不屈の笑みを浮かべ、阿爛をローリング頭突きで吹き飛ばす。阿爛もゴール付近に倒れ、気絶。参加者二人が気絶し、かつカンフーにゃんの攻撃で自陣ゴールに叩き込まれた形だ。 剛田審判がホイッスルを吹く。「試合終了! 参加者側の敗北だ! カンフーにゃんの勝利!」 カンフーにゃんは優雅にお辞儀をし、「にゃん。楽しかったですにゃ。」と呟く。武田はネットの中で悔しさに震え、阿爛は朦朧と目を覚ます。『金…力…すべてが…猫に…』武田の心は砕け散り、競技場に夕闇が訪れる。 観客の歓声が鳴り止まず、永愛国立競技場の狂宴は幕を閉じた。