竜槍の騎士 バハムルは、聖竜の誓いを胸に、荒野で待ち構えていた。同時に、王国騎士団の1等兵士と従軍癒術師アレイアが、彼に立ち向かうために集結していた。 「聖竜に誓って、貴公らをここに討ち取ろう!!」バハムルの声が空を切り、彼の目には闘志が燃え盛る。彼は竜槍を高々と掲げ、武器の光を照らし出した。 王国騎士団の1等兵士は、余裕の表情でバハムルを見つめ返した。「あなたの名は知っています。ですが、ここであなたを倒すことが我々の使命です。」 「疾風纏い!」1等兵士はその身を風に包み込み、軽やかに動き出した。素早くバハムルに接近し、長剣を一閃する。だが、バハムルの反応は素早く、竜槍を構えてその一撃を受け止めた。 「竜槍の力を思い知れ!」バハムルは力強く槍を振り下ろし、1等兵士を押し返す。しかし、彼はその瞬間に、盾で弾き返すように「吹き返し」で隙を生み出した。 「風撃ち!」1等兵士は瞬時に後ろへ下がり、透明な風の玉を放つ。連続して素早く放たれる攻撃がバハムルを襲う。バハムルは一瞬驚いたものの、その強靭な体と竜槍の力で何とかそれを防ぐ。 一方、アレイアは冷静に状況を観察し、「遅水域!」と唱え、バハムルの周囲に力場を形成した。攻撃を受けている1等兵士を助けるためのフォローだ。 バハムルは一瞬動きが鈍くなった瞬間を見逃さなかった。「これが終わりだ!」彼は竜槍を構え、「竜の一撃」を発動する。凄まじいエネルギーが槍先に集まり、一突きの攻撃が放たれた。 1等兵士は全力で回避を試みたが、その攻撃は彼を捕らえた。力強い竜槍が彼を貫く。バハムルはそのまま矢のように駆け抜け、1等兵士は地面に崩れ落ちた。 「貴公はここで倒れたが、私の名を刻まれるだろう…」バハムルは余裕を持ちつつ、残されたアレイアに目を向けた。 「もう、あなたが相手ではありません。沈却の魔法を…」アレイアは自らを落ち着けて冷静に魔術を準備するが、彼女の攻撃は何らの効果も待たず、バハムルの襲撃にさらされる。「遅水域」は僅かな猶予を与えただけで、アレイアは防ぐ手立てもないまま押し切られた。 そして、バハムルが目を細め、竜槍を高々と振りかざした。二人の武闘士に立ち向かう戦力が儚く消え去る瞬間、彼は再び聖竜に誓った。「正義はこの地に根付く!」バハムルの勝利が荒野に響き渡った。