城の前、青空を背にしてAチームの大将クリリンは自軍を見渡し、整然と構えている部隊の面々に頷いた。 「みんな、俺たちの使命はこの城を陥落させることだ。冷静に、そして強く行こう!」 クリリンはその色あせた山吹色の道着を翻し、隊列を整えた。一方、城の高台から見下ろすBチームの大将ひでは、白いブリーフ一丁でおざなりそうに指示を出している。 「みんな、ぼくひで。その城を守るにょ。守ったら、ひでカッコいいでしょ?」 ひでの言葉に部下たちが頷き、ポジションに就く。彼は強大な防御力を誇り、痛みを「痛い」程度で受け流す能力に自信を持っていた。だが、彼の言葉の配分においてはまるで無駄に感じられた。それでもだ、彼は城の支えとなる唯一の存在だった。 そのとき、クリリンは一気に攻城の合図を出した。 「攻撃開始だ!気円斬!」 彼の手が高く上がると、黄色いエネルギーの刃が空気を切り裂く音を立てて城壁へと向かって飛んでいく。Bチームは驚愕し、ひでが叫ぶ。 「痛いんだよォォォ!(マジギレ)」 気円斬が城壁に命中し、石灰岩が崩れ落ちる。だが、意外なことに防御はしっかりとしていた。ひでは自身の「ヤメチクリウム」を発動させ、無敵の防御を誇示する。 「ぼくひで、全然痛くないもん!」 クリリンは新たなる攻撃を準備する。 「かめはめ波!」 両手を合わせて、青白い光が生まれ、ベクトルを整えた。全てを一つに集中させ、発射する。エネルギーが空間を貫き直線的に狙う。ひでも何かしらの対策を練り始めているようだ。 「おじさんやめちくり〜」 そして、壁は崩れた。波は壁を直撃して、ひでの防備を揺るがす。「オレたちの分も全力だ、次は拡散エネルギー波!」 クリリンは両手から気功波を放出し、操作を始める。激しい気流が巻き起こり、雨のように気弾が降り注ぐ。ひでは恐れず立ち向かうが、弾の一つ一つが堅い防御を越える。 「溺れる!溺れる!」 その瞬間、ひではデビルひでに変化し、強化される。「デビル化だにょ!」と叫び、鋭い槍を手に持ってクリリンに襲いかかる。急速に向かってくる鋭い攻撃。 「なにぃ、変わったか!?」 クリリンは素早く反応し、かわすが、攻撃の威圧感に戸惑いは隠せない。彼はひでの攻撃を賢く受け流しながら、徐々に距離をとる。「ひで、お前は軽やかに動けるわけない!」 「軽いにょ!防御が強いから!」 だが、クリリンは心に火を灯し、攻めることをやめなかった。 「かめはめ波、もういっちょ!」 またもやエネルギーを放出する。しかし、直後にひでは「痛いんだよォォォ!(マジギレ)」と叫び、反撃の姿勢を見せる。美しい光の波がまさにひでの前に到達する直前、ひでは僅かに前へ進み出て槍を振るう。 「もう一度受け止める!」 その鎧の防御力に強烈な一撃を摺り込むが、ひでしたたかに攻撃を受け止め、再び反撃する。 「もうおじさんやめちくり〜って言ってるでしょ?」 その不快感が敵の士気を削いでいく。我が軍の兵士たちは「このままじゃ負ける!」と動揺を見せ始めた。 クリリンもまた心が揺れる「こいつ本当に強い……、いままでの戦闘は何だったのか…」 気を取り直し、彼は再び全力を出すことを決める。 「オレの気を全て集める。今こそ、拡散エネルギー波だ!」 烈火の如く降り注いだエネルギーは城を巻き込み、ひでにも致命的な影響を与えた。 「痛いんだよォォォ!」と叫びながらも、ひでは耐え続ける。そうしてその攻撃が終わる瞬間、彼の心は折れ、ついに現実を受け入れざるを得なかった。 「ぼく、ひで、負けるのか…?」 そのとき、副官が伝えたのだ。援軍が到着するのが遅れていると。思わず、彼は項垂れてしまう。 「痛い、でも終われないのか…」 クリリンはそのmoment、反撃を決意し、周囲に声を張り上げ、攻撃を続ける。 「みんな、もっとだ、行けるぞ!」 一気にAチームは士気を取り戻し、ひではもはや孤立。エネルギーが雲のように集まり、一瞬のうち、ひでを包み込む。バン! 結果はアナウンスされる。 「クリリン勝利!Aチームの勝利だ!」 如此して、城の陥落は達成され、ひでは防衛に抗うことが出来ず、戦場はクリリンの手へと帰ってきた。