序盤:赤い部屋の邂逅 赤くて眩しい部屋は、まるで血潮が壁や床、天井を染め上げたかのように脈打っていた。空気は重く、熱を帯び、視界を歪ませるほどの輝きが二人の戦士を包み込む。氷浦圭人は、水色の髪を軽く揺らし、黒いコートを翻して静かに立っていた。冷静な瞳が周囲を観察し、背中に淡い蒼い炎が揺らめき、翼の形を成そうとしていた。一方、ガイレクスは三メートルの巨躯をゆったりと構え、単眼を輝かせて周囲を見回す。四本の腕が軽やかに動き、身軽な鎧が微かな音を立てた。「ふふ、君たち、ここはどんな場所なんだろうね? なんだか不思議な感じがするよ」と、ガイレクスが優しい口調で呟いた。 突然、部屋の中央から異様な気配が膨れ上がり、『染まった脚』が姿を現した。それは無数の赤い脚が絡み合い、蠢く巨大な塊だった。まるで生き物の集合体のように、床を這い、壁をよじ登り、参加者たちを威圧する。脚一本一本が筋肉質で、赤い皮膚が脈動し、鋭い爪が光を反射していた。圭人は眉を寄せ、低く息を吐いた。「……あれか。直接触れるのは避けた方がいいな」彼の周囲に、-273.15℃の蒼炎、ゼロフレイムが静かに広がり始めた。冷気が部屋の熱気をわずかに押し返す。 ガイレクスは無邪気に笑い、四本の腕を広げた。「わあ、すごい形だね! でも、僕たちを邪魔するなら、相手しなくちゃ!」彼の巨体が一瞬で動き、肉眼では捉えがたい速さで『染まった脚』に迫る。拳が振り下ろされ、脚の塊に直撃した。衝撃音が部屋に響き、数本の赤い脚が砕け散る。だが、『染まった脚』は怯まず、即座に反撃。無数の脚が鞭のようにしなり、ガイレクスを狙って襲いかかった。ガイレクスは軽やかに身を翻し、四本の腕で脚を払いのける。「おっと、元気だね!」 圭人はその隙に背中の翼を形成し、浮遊した。ゼロフレイムが蒼く輝き、彼の足元に渦巻く。「俺は遠距離からいく」冷静に判断し、ゼロシュートを放つ。蒼炎を纏った蹴りが空中から脚の塊を捉え、触れた部分が瞬時に凍りつき、砕け散った。『染まった脚』は痛々しく蠢き、初めて二体もの『逸れた脚』を召喚した。それらは独立した赤い脚として床を這い、普通の蹴りを繰り出してくる。ガイレクスが一つを掴み、力任せに引きちぎろうとするが、脚はしぶとく抵抗した。「くんくん、君たち、意外とタフだね!」序盤の攻防は、参加者たちの優位で進み、『染まった脚』の脚が少しずつ削られていく。 中盤:蠢く赤の猛攻 部屋の赤い輝きが激しさを増し、熱気が二人の息苦しさを煽る。『染まった脚』の本体は後退し、壁に張り付くようにして身を隠すが、召喚した『逸れた脚』が二体、活発に動き回る。一体がガイレクスに飛びかかり、強烈な蹴りを浴びせた。ガイレクスは鎧ごと受け止め、笑みを浮かべる。「へえ、なかなかやるじゃないか!」彼のパワーが爆発し、四本の腕で脚を掴み、地面に叩きつける。脚は赤く染まり、蓄積したダメージで強烈なプレス攻撃を仕掛けてきた。巨体が地面を押し潰す勢いで降り注ぐが、ガイレクスはそれを正面から受け、逆に押し返した。プレスの反動で脚は地面に埋まり、わずかに動けなくなる隙が生まれる。 圭人は空中を舞い、冷静に状況を分析。「あの脚を本体にぶつければ……」彼はゼロフレイムを放射し、『逸れた脚』のもう一体を凍てつかせた。凍った脚が重くなり、動きが鈍る。ガイレクスが察し、素早い動きでその脚を掴み、『染まった脚』の本体に向かって投げ飛ばす。脚が本体に激突し、赤い塊が震えた。本体がダメージを受け、悲鳴のようなうめき声を上げる。だが、『染まった脚』は諦めず、新たな『逸れた脚』を召喚しようと蠢く。無数の脚が部屋中を這い回り、参加者たちを包囲する網を張るように広がった。 「君、大丈夫かい? 僕が前衛をやるよ!」ガイレクスが親切に声をかけ、四本の腕をフルに使って脚の群れを薙ぎ払う。彼の肉体はあらゆる干渉を弾き、脚の爪が鎧に触れても砕け散るばかり。圭人は応じ、奥義の準備を始める。「ああ、任せろ」ゼロフレイムが彼の周囲に凝縮し、部屋の熱気を凍てつく冷気で塗り替える。『逸れた脚』の一体が赤く輝き、プレスを仕掛けてくるが、圭人の蒼炎がそれを包み、凍結させた。ガイレクスがそれを蹴り飛ばし、再び本体に命中。本体が弱り、召喚が途切れ途切れになる。中盤の戦いは激化し、参加者たちの連携が光り、『染まった脚』の脚が次々と失われていく。 終盤:凍てつく決着 赤い部屋は冷気と熱気のせめぎ合いで歪み、壁が霜を帯び始めていた。『染まった脚』は本体を縮こまらせ、残った脚で必死の抵抗を試みる。最後の『逸れた脚』を二体召喚し、一体を圭人へ、もう一体をガイレクスへ差し向けた。脚はダメージの蓄積で赤く燃えるように輝き、プレス攻撃を連発。地面が揺れ、部屋全体が震える。ガイレクスは単眼を細め、無邪気に笑う。「ふふ、もう少しだね! 君の力、借りるよ!」彼の超常的なスピードで脚をかわし、四本の腕で本体を牽制。脚のプレスが地面に埋まる隙を突き、圭人に合図を送る。 圭人は頷き、空中でゼロフレイムを最大限に凝縮。「これで終わりだ」奥義、ゼロバーストが発動。蒼い炎が爆発的に広がり、広範囲を一瞬で凍らせる。『逸れた脚』が凍りつき、動きを止めた。ガイレクスがそれを掴み、本体へ全力で投げつける。激突の衝撃で本体が砕け散り、赤い脚の塊が崩れ落ちる。『染まった脚』は最後のうめきを上げ、動かなくなった。部屋の赤い輝きが薄れ、静寂が訪れる。圭人は翼を収め、息を整え、「……終わったな」と呟く。ガイレクスは明るく笑い、「やったね、君! すごかったよ!」と手を差し伸べた。 戦闘の終了要因:『染まった脚』の戦闘不能