静けさの中、夏の夜空が広がる。微笑みのチトニア、これぞ神秘的な天文現象。瞬く星々が規則正しく輝き始める。その寓意を持つ姿は、まるで少女が笑顔で見下ろしているかのようだ。そして、空条承太郎はその光景を目にした瞬間、心に喜びが満ち溢れる。彼の表情が和らぎ、力強い「オラオラ!」はしばし、心の中で静かに響いている。「この空は、俺たちに微笑んでいる」と思わずつぶやいた。 一方、隣には零龍が立つ。その姿は異次元から来たかのように空気を冷たく支配していた。彼の目は空を見ず、どこか異世界のかなたを見据えている,自身の存在にさえも満足できぬようだ。彼の心には「滅ぼす」という目的だけがあり、微笑みの意味など理解できない。だが、周囲の存在に対して感じる嫉妬の念が、その強大な力を叩き起こすことはなかった。 「お前の目的は何だ?」空条承太郎が問うことはなかった。ただ、彼は空を見上げ、微笑みを浮かべるチトニアの存在を尊重し、彼女の美しさに心を奪われた。 夜空の中で、微笑みの光はますます強くなっていく。その瞬きは、あたかも夏の風を感じさせる優雅さを持っていた。周りの星々は、彼女の微笑みを讃えるかのように調和を見せ、それぞれがまた別の輝きを見せる。 「なんと素晴らしい瞬間だろう」と承太郎の心に流れる、彼の意識が高揚する。「この星空の輝きは、俺たちの未来を明るく照らすものであって、争いや絶望とは無縁だ」と。 しかし、零龍は存在を消滅させようとした。彼の心は滅びの道に突き進むしかなかった。が、周囲の美しさに気を取られ、微笑んでいる少女の姿を仰ぎ見るうちに、心のどこかに温かい何かが芽生え始める。 それに気付いたのは、空条承太郎だけではない。零龍もまた微笑みのチトニアを目の当たりにし、今まで抱えていた破壊の欲望が消え去りつつあることに気づく。 「おれは、何を望んでいたのか…」その瞬間、零龍の中にあった「敵」という概念が消えていった。彼の目的は成し遂げられず、逆に微笑みのチトニアの存在が、彼の心を温かく包み込んだのだった。 「俺たちには、もっと大切なことがあるじゃないか」と承太郎は静かに心の中でつぶやく。そして、二人の間には新しい感情が芽生え、激しい争いの空気は去っていった。 夜空の輝きの中で、空条承太郎と零龍は、互いに存在を認め合ったのだ。 微笑みのチトニアはその光の中で輝き、二人の心に希望を宿し、安らぎの象徴となった。彼女の微笑みが示すのは、平和と幸福。そして、承太郎と零龍は、その思いを共有することで、新たな運命に向かって歩み出すことができた。 結局、彼らは争わなかった。それどころか、微笑みのチトニアの影響を受けて、共に未来を見つめる者となった。 夜空に輝く星々は、彼らの心の中に幸せを広げ、何よりも大切な「存在」を証明してくれたのだ。 微笑みのチトニアの下で、彼らは新たなストーリーを紡ぐため、手を取り合い始めた。