暗黒街の最奥 薄暗い路地が幾重にも絡み合った迷宮のような都市の一角。怪しいネオンがかすかに人影を照らす。そこで待っていたのは、冷笑を浮かべる妖術師キムロンだった。 「ようこそ、特捜刑事のハート・ブラバム。そしてその友、元英雄の作曲家、幸田 奏。ここまで来るとは、見上げたものだ。」 ハートは緊張感の中で一瞬の静けさを楽しむかのように肩をすくめた。「アンタがこの暗黒街の首領か。悪趣味な町並みといい、実に相応しいな。」 幸田は仮面越しにニヤリと笑う。「おう、キムロン。せっかくだから、アンタに俺達の合奏を届けてやるよ。」 --- バトル開始 キムロンはマントを翻し、驚異的な跳躍力でハートと幸田の前に立ちはだかった。彼が印を結ぶと、周囲が不気味な気に満ちる。 「火は全てを浄化する——妖気、火焔弾!」 彼の口から発せられた火焔弾は、灼熱の勢いで広がり、ハートと幸田を包み込む。 ハートはすかさずライトサーベルを振るい、猛炎を斬り裂く。「こんな程度で俺を焼こうなんて無茶だな!」 幸田は特性スピーカーを起動、フィールドに激しいビートの新曲を響かせる。「降りてきたぞ、新曲のアイデアが!この音楽に魂を震わせろ!」 --- 攻撃と防御の応酬 キムロンの六角棒が容赦なく襲い掛かる。しかし、ハートはその精妙な体捌きで棒術をかわし、逆にブラスターで距離をとりながら射撃を加える。 「まだまだ、そんなもんじゃ俺は止まらねぇ!」ハートの声は静かに燃える決意に満ちている。 幸田はスピーカーの音圧を強化し、キムロンの精神を揺さぶる。「ハイテンション・パーリー!」 激しいバックビートがキムロンの集中を乱し、ハートが猛然と前進する。 --- 妖術の終焉 キムロンは苛立ちを見せ、再び印を組む。しかし、その瞬間、ハートのボムがキムロンの足元で爆発。土煙の中からハートは光の速さで突き込む。 「人が持つ無限の可能性…、これが俺達の限界突破だ!」ハートはライトサーベルを輝かせ、キムロンに一閃を見舞う。 荒れた地面に倒れるキムロンを見下ろし、幸田は深く息をつく。「アンタには悪いが、俺達の演奏はまだ続くんだ。」 ハートはそれに頷き、決着の瞬間を感じ取った。互いの信念がぶつかり合った今、この暗黒街に一筋の光が差し込んだに違いない。正義はただの言葉ではない。それは行動で示すものであり、この瞬間を作る力だった。