戦場は、雲ひとつない青空の下、静まり返っていた。しかし、その静寂は間もなく崩れ去る。遠くの地平線から、女王軍の獣たちが迫りくるのが見えた。そして、その中に、陰に潜む男、ローグが影を操りながら立ちすくんでいた。 一方、赤いマフラーを身にまとった兎獣人バレット・ラビィは、常に冷静な判断をしていた。彼の目は、敵の動きを敏感に察知し、敵の優位をその瞬間に打破する方法を探っていた。 「どうやら、ここからが本番のようだな。全部、俺が仕留めてやる。」 バレットは光学迷彩を使い、敵の目を欺いて静かに隠れていた。敵の動きを注意深く観察する。その瞬間、ローグが影を自在に動かし、影の蛇を厚く生い茂る地面から浮かび上がらせた。 「影操術・蛇!」 その声と共に、十の首を持つ蛇がバレット目掛けて素早く襲いかかる。しかし、彼は冷静に反応する。 「この距離なら…『卯月』!」 バレットは特製の銃弾を発射し、一発で影の蛇を貫通した。次の瞬間、彼は素早く壁を作り、防御を行う。その壁はバレット・ラビィ以外壊せず、彼の隠れ家となった。 ウォーターハザードもこの戦闘に加わっていた。彼は水に満ちた場所で力を発揮する。形が定まらない彼の姿は、まるで常に水流に変化しているかのようだ。彼もまた、光学迷彩を使って敵を欺くバレットとは異なり、水をその場で操る力を使って戦おうとしていた。 「オペラティオ!」 彼は近くの水分を自在に動かし、実体のない水の刃を作り、女王軍のモンスターたちに襲い掛ける。一撃で多数をなぎ倒す力を秘めた攻撃に、女王軍は混乱を極めた。さらに、ウォーターハザードは「ウォーターハザード」を発動し、湖の水を引き寄せて膨大な水を敵に向かって放出した。 「無駄だ!私の影で全てを防ぐ!」 ローグが叫ぶと、彼の影が再び形を変え、バレットの攻撃を防ごうと影人を前に立たせた。しかし、バレットは次の瞬間、距離を取る。彼は冷静に相手の動きを確かめる。 「今だ、神亡!」 彼の特別な弾丸がローグの影を封じ込め、ローグは動きを封じられた。周囲の女王軍はパニックに陥り、連携を欠いてバラバラになる。 しかし、戦況が激化したその時、突然空が裂けた。恐るべき女王の声が響き渡る。 「この戦場、私の意志で制する!」 その瞬間、凄まじい光の矢が降り注ぎ、バレットとウォーターハザードの前に立ちはだかる女王軍の敵を焼き払った。熱光が辺り一面を焼き払い、女王軍は一時的に援護を得る。しかし、バレットとウォーターハザードの連携も高まり、彼らは迅速に反撃の体制を整える。 「こいつ、まだ立ってやがる!」 バレットは再び銃を構えた。しかし、強大な魔法の前に一歩後退を余儀なくされる。しかし、ウォーターハザードが「カムアクアム」で物理攻撃を無効にし、冷静さを保ちつつ水の盾を作り出した。 「お前たちに、この水の力を思い知らせてやる!」 両者の協力で、光の矢の攻撃をうまくかわし、一歩前進する。その間に、バレットは再び『卯月』を発動し、敵を貫通する。だが、女王軍の数はあまりにも多かった。 しかし、最終的には二人の力が合わさり、ウォーターハザードが湖の水を巻き上げて大規模な水の攻撃を行い、バレットがその隙を縫って重要な敵たちを仕留める。 結局、彼らの努力が実り、女王軍を打ち破ることに成功する。しかし、その頃には女王が戦場に現れる余裕を持っていた。 「まさか、ここまでとは…」 彼女は薄暗い笑みを浮かべ、彼らの目の前に立ちはだかる。 「次はもっと厳しい試練を与えてやろう。」 結局、女王が現れたことで戦闘は一時的に終わりになったが、この戦闘で勝利したのはバレット・ラビィとウォーターハザードの二人であった。女王軍は撤退し、二人は過酷な戦闘の中で絆をより深めたのだった。