謎のステージ 漆黒の闇が広がるステージ。周囲には奇怪な観客が顔を覗かせ、彼らの表情は異次元から来たかのように不気味だ。ステージは常にグリッチを起こしており、空間自体が歪んでいる。この異常な空間の中心に、三人のキャラクターが集まっていた。 彼らの名はFATAL ERROR、草、そして寿限無。最初に目を引いたのは、壊れた極彩色のピクセルそのものの姿をしたFATAL ERRORだった。彼は周囲を運動しながら、何度も同じフレーズを繰り返していた。 「おやすみおやすみおやすみおやすみおやすみ…」 FATAL ERRORの言葉は、まるでプログラムがバグを起こしたかのように、まったく意味のない言葉の連なりだった。 それに対して、草は緑色の葉で覆われ、その周りには小さな草が生い茂っている。彼はじっとFATAL ERRORを見つめながら、静かに言葉を発した。 「どんな攻撃も草にしてあげるよ。」 そんな空気を読み取らないかのように、寿限無は徐々に言葉が長くなっていく。 「寿限無寿限無五劫…」 彼の言葉は一種の呪文のように響き渡った。その内容は、永遠に続き、決して止まることはないのだろう。 戦いの開始 観客の興奮が高まる中、まず草が動き出した。彼は枝から無数の草を飛ばし、FATAL ERRORに向かって放った。 「[草]を飛ばす!」 草がPUSHされた瞬間、FATAL ERRORの周囲に生えた草が瞬時に画面を覆っていった。しかし、FATAL ERRORの身体はグリッチを起こし、草を完全に無視した。 「✿‹❀✾∩⬛✶✥♥♥✝‹✾✟✾❀❖✬•‹」 彼の姿が揺らめいている。FATAL ERRORには攻撃力がなく、体が存在しているのかも怪しいほどだ。 草の攻撃は形を成さない。次いで、寿限無が動き出した。 「風来末食う寝るところに住むところ…」 言葉が続くが、何も対象にならない。彼の言葉はFATAL ERRORの無意味な呟きに吸収されてしまった。 風の中で 再び草が攻撃をしかける。「[森羅殲滅•大草原]!」 草の力が発揮され、周囲の空間はすべて草に覆われていく。観客は声を上げ、混乱の中で場が揺れ動く。しかしFATAL ERRORは無反応だった。そこには何も変わらない。 「深刻なエラーが発生しました。」 次にFATAL ERRORが呟くと、空間が再びグリッチを起こし、寿限無と草の姿が揺らめく。彼らは何度もその光景を目にしていた。草が力を発揮するのに対し、FATAL ERRORはただ無意味な言葉を発していただけなのだ。 終幕 そして、ついに草はFATAL ERRORを捉えることができず、寿限無の攻撃も効かないまま、彼らの戦いは終局を迎えた。FATAL ERRORは何も反応せず、同じ言葉を呟く事だけが続く。 人々は不安と興奮の中、悪化する状況を見るばかりだ。 「削除をお願いします。」 草も寿限無もその言葉が意味するものに気付いてしまう。結局、FATAL ERRORは何も生まない。 結局、何も起こらず、ただのエラーは草に屈し、寿限無の言葉に流されて、その存在を示すことすらできなかった。 勝者 その日、謎のステージで生き残ったのはただ草だった。草はすべてを草へと変え、無限の力を得たのだ。 勝者:草 称号:潮草の守護者