第一章:怒りの焰 デラルド地方古戦場。かつては勇敢なる者たちが名を馳せた場所だが、今はただ足元をすくう砂塵と風が交わる、陰惨な戦場となっていた。若き王は、獅子のような豪華な金色の鎧を纏い、戦場の高台に立っていた。 「見よ、私の姿を! 君たち下賤な者たちは、この私が居る限り、何をすることもできぬ。」王は高らかに宣言し、その声は討伐隊全体に轟いた。間奏の拍音が屍になるような重圧を伴い、王の周囲にいる者たちはその威厳に圧倒されていた。 討伐隊は、熾炎龍【熾鳳】に対峙するため10000人以上の兵士で構成されていたが、その心中には恐怖が支配していた。兵士の一人、フレクシアは、周囲の緊張した空気を感じ取り、自らの特異なスキルを活かす決意を固めた。 「もし私が捕らえられるのなら、真似てみせるわ…」フレクシアは誰かの姿を模倣し、今は無き王国の王を思わせる外見で前へ進もうとした。しかし、その瞬間、王が迫り来る。 「命令だ、お前に私の命令を伝えよう。立ちすくむがよい…!」フレクシアは、強烈な威圧に負けて身体が動かなくなった。しかし、彼女は意識を保ち続け、心の内で奮闘していた。 「この王の力に抗える者など、何処にもおるまい!」王は自信に満ちた顔で、彼の槍を構えた。戦闘の合図を待っているが、突然、熾鳳の咆哮が大地を揺るがす音が響き渡った。悪魔のような黒い影が雲を突き破って降り立つ。 実体の伴わない巨大な影が、その場を覆い尽くしていた。 「ふん、これはただの獅子舞に過ぎぬ。我が力とは比べ物にならぬわ!」王は周囲の恐れを無視して飛び上がり、圧倒的な威圧感を広げる。 「みんな、力を合わせて戦おう、私がリードする!」フレクシアは意志を取り戻し、仲間を呼びかけた。しかしその声は、恐怖に遮られ、消えていった。 熾鳳は壮大な火球を創り出し、周囲のすべてを焼き尽くそうとした。しかし、王に与えられた力がこの呪いを受け入れることを拒み、彼は火球に向かって槍を突き立てた。「私の前で、挑むとは愚か者め!」 ついに熾鳳がついにその力を全開にした瞬間、周囲は焼けつく炎の海となった。王の金色の鎧はその熱に屈しなかった。 「この我が倒れるわけがない!」 熾鳳の猛攻に対し、王は彼の独裁の力を発揮する。「全て消え去れ!」 第二章:熾炎の回廊 地獄のような火焰が周囲を覆う中、討伐隊に致命的な危機が訪れた。兵士たちが炎に包まれ、身を守る術も間に合わぬほどだった。フレクシアは急げる限りの素早さで逃げようとしたが、空気が熱く、目の前の景色が歪む。 「もう無理だ…!」フレクシアは自らを無力さを呪い、仲間を助けようと試みた。しかし、熾鳳の強大な力と熱を持つ存在感に圧倒され、戦意を失ってしまった。外観が彼女の進む道を模倣せど、結局は下僕のままでしかなかった。 「到達できんとは愚かな奴め!」王は更なる力を振るい、熾鳳への反撃に出た。その瞬間、戦況が一変したかのように、王の周囲から雷鳴が轟き、周囲の火球が消散した。 だが、そのまま王は再び熾鳳の狙いとなった。 「さぁ、反撃するぞ! 諦めるな、皆! これが我が力である!」王の声は炎に包まれた。だが、この剛力が熾鳳には全く無関係で、彼の体を溶かし、彼は天界で休むこととなった。 戦闘の果てに、討伐隊の生存者は0となり、古戦場には静寂が支配した。王の力も熾鳳の前には無力であったが、彼の威圧感は今も尚周囲で高らかに響き続けていた。 ――王の存在感に従った者たちもまた、一瞬のうちに消し去られてしまった。 『討伐失敗』