異世界のとある土地、傷ついた大地が静かに息をひそめている。天を覆うように広がる暗雲が、第一の戦士であるジョガラムデの出現を告げていた。彼の背後には、かつて信仰を受けた幼い少女、茉莉と、冷徹な軍人である中佐が、互いにしっかりとした立ち位置を占めている。 ジョガラムデの冷酷な目が、二人に向けられた。その視野の中で、彼はただ一つの目的を思い描いている。「世界を救済するために、必要不可欠な存在だ。」彼の心には慈悲はない。彼の信念には、一切の揺らぎはなかった。 対する茉莉は、胸に抱く祈りのカードを見つめ、「背中を守って救世主さま」と声を上げた。彼女の小さな手が祈りを捧げるその瞬間、白髪の少女が現れ、無貌の邪神メアリが彼女を守るために降臨した。茉莉が言った。「救世主さま、どうか私を助けてください!」 「我等の存在を汚す者を、崩壊させてやる。」ジョガラムデは冷静に応じた。その声には、使命に対する確信のみが表れていた。彼はすでに戦いの能動的存在として、彼らの心を掴もうとしている。 「君を守るため、私はここにいる。」雛月は堅い表情で中佐のそばに立っていた。彼女の目には、過去の裏切りと失ったものに対する復讐が宿っている。 中佐は、彼女に援護を求める。「准将、援護します!私の狙撃が、必ず貴様を助けるはずだ。」彼はライフルを構え、高く補正した。視界がクリアになる一瞬、彼の目の前に冷たく光る瞳のジョガラムデが映った。 メアリが力強い声で言った。「がんばえぇ!声援届き邪神が大きく強化。」彼女の声が茉莉に力を与え、その瞬間、彼女の周囲に神秘的な結界が形成された。ジョガラムデの圧倒的な力に対抗する準備が整った。 その時、ジョガラムデは力を溜めながら、全てを崩壊させるために「救済」の呪文を放った。目の前の空間が歪み、彼の能力が爆発する。茉莉は恐怖に目を見開き、彼女の結界が崩壊しそうになる。 「けがしないで!」と茉莉が叫ぶと、結界はさらに強く光り、ジョガラムデの呪文を反射した。この瞬間、二人の心が一つになったのだ。 雛月は、前線に出てナノマシンを活性化させる。「中佐、君は下がれ!」その言葉と共に、彼女は素早く接敵し、軍式格闘術で接近戦に持ち込む。 戦いは加熱し、ジョガラムデと雛月は鎖のように繋がった運命の糸で戦う。雛月は無心で敵の攻撃を避け、接近戦でダメージを与え続けた。 しかし、ジョガラムデの「伝染する崩壊」が発動した。足元の地面が裂けて行き、雛月は一瞬つまずき、その隙を見逃さず、彼に一撃を見舞った。「貴様の存在は無駄だ!」と、ジョガラムデは自らの力で反撃する。 中佐は、まだここから勝つ確信を持っていた。「准将、私が援護します!」彼は煙幕弾を投げ、敵の視界を遮りつつ射撃を続ける。だがそれでもジョガラムデは、冷静に周囲を見渡していた。 流れる意識の中、雛月は思った。「かつて仲間だった者の裏切りを、今ここで果たす。」彼女の目に映る景色は曇らされ、心の中が募る思いを抱く。何もかも失った彼女は、必死に救済のために戦い続ける。 しかし、ジョガラムデは冷酷だった。「我は、貴様のような弱者を許すつもりはない。」彼は静かに呟き、万物崩壊を発動する。彼の周囲の空間が歪み始め、すべての理が崩れるのを見守った。 光が暗転し、天地がひっくり返る感覚が広がる。茉莉の悲鳴が聞こえ、雛月はその声に応えるように動いた。「私が必ず君を守る!」 だが時すでに遅く、完全に崩壊した空間が彼女を包み込む。ジョガラムデの計画が達成される瞬間だった。彼の嗤う姿が空間全体を覆い、二人の存在すら消し去られる寸前、彼は言った。「この世界は、我が救済が受けるためのもの。」 そして、万物が崩れ去り、空間も精神も浸食される中、茉莉はその倒錯した未来を視た。数え切れないほどの存在が消え去る瞬間、神の前にひざまずくことを強いられた。 孤独に支配された空間。「私の信仰は、間違っていたのか?」茉莉の心に薄い希望が燻る。だが、彼女の意識もまた崩壊し、吸い込まれていくようだった。 最後に見えたのは、冷静で無感情なスタンスを貫くジョガラムデの姿。彼の目的は達成され、世界は彼の「救済」に飲み込まれた。 ——勝敗—— 敵キャラクター: ジョガラムデが勝利。