開幕!カーレース「オーソドックスサーキット」 青空の下、オーソドックスなサーキットでカーレースが始まろうとしていた。コースは大カーブが特徴的な楕円型。観客たちの期待が高まる中、参加者たちがそれぞれのマシンに乗り込んでいる。 --- 自分をセイバーだと思い込んでいる一般通過お姉さん - バイク名:アーサー・シルバースポーツ - 見た目:アルトリア・ペンドラゴンのコスプレをしたお姉さん。金髪のロングヘアに青いセーラー服のようなコスチュームを身にまとい、ハンドルには約束された勝利の剣「エクスカリバー」をしっかりと固定。 - 性能: - 最高速度:180 km/h - 加速力:中 - コーナリング力:高 - 特殊能力:『輝ける路』により、ベストラップをタイム縮小しながら走行時に自分を加速させることができる。 --- 木島ゼロ【地元最速ドライバー】 - カート名:スピリット・レーサー - 見た目:ストリートレース仕様のFRカート。流線型のボディが特徴で、目を引く青と白のカラーリング。どこか戦闘的なデザインが施されている。 - 性能: - 最高速度:220 km/h - 加速力:高 - コーナリング力:中 - 特殊能力:『カーデータ』により、他のカートの性能や運転スタイルを見抜くことができ、最適な走行ラインを選択する。 --- 虚融星速《ゼニス・スペーシア》 - カート名:ロケット・クラウン - 見た目:未来的なデザインを持つハイパーカー。艶やかな黒でコーティングされ、エッジの効いたボディは見る者を惑わせる。 - 性能: - 最高速度:マッハ15(無重力中マッハ30) - 加速力:とてつもなく高い - コーナリング力:低(物理法則を無視するため) - 特殊能力:『ゼロスペース』により、重力を消し去り、物理法則を無視した走行が可能。また、『インビジブル』での不意打ちも得意。 --- 害悪配信者 - カート名:ミスリード・モービル - 見た目:派手なデザインのカートで、周囲にはカラフルなLEDライトが明滅。運転者の周りには常にフォロワーたちのアピールが映し出されている。 - 性能: - 最高速度:160 km/h - 加速力:低 - コーナリング力:中 - 特殊能力:『晒し』や『拡散』によって、他の競技者を焦らせたり、精神的ダメージを与えることができる。 --- レーススタート! ガッ!という音と共に、信号が青に変わり、4台のカートが一斉にスタート!自分をセイバーだと思い込んでいる一般通過お姉さんのアーサー・シルバースポーツが他の参加者と見比べても一瞬にして先行する。その姿に、観客たちも拍手喝采。 「エクスカリバーの名に誓って、勝利を掴むわ!」と声を上げるお姉さん。 木島ゼロは、後ろのカートに張り付いて彼女の動きを冷静に観察する。「どんな奴が来ても俺の敵じゃない!」と呟き、思い描いていたプランに与えられた。 --- 第一周目 - 大カーブへの挑戦 第一周目、カートたちは第1コーナーに差し掛かる。お姉さんが先行し、彼女の後ろに木島ゼロがピタリとついてきている。 「ほら、さぁ、来いよ!」と彼女に煽るように気合いを入れる木島ゼロは、コーナリングのタイミングを見計らった。 一方、虚融星速は荒々しい加速で、その突進力を活かして2台を抜こうとしていた。「ロケット・クラウン、行け!」そのままコーナーを捻じ曲げるように突進、次元を歪めながら前に進む。 「何?!」と驚くお姉さん。「ちょっと待って、こんな速さで走るのはルール違反よ!」 しかし、木島ゼロはゼニス・スペーシアのその姿に興味を持ち、彼女の直後で動きを分析する。 「負けられないぞ、あのバカみたいな速さ…!」 --- 第二周目 - 煽りと攻撃 2周目、木島ゼロはコーナーで上手く彼女を抜かそうと試みる。アーサー・シルバースポーツの後方に時々現れる影。 「ゼロ、抜けるか?」と彼女に警告を鳴らした。"カーデータ"を解析し続ける。 「今だ!立ち上がれーー!!」 ゼロはアクセル全開で直進、後輪を滑らせるドリフトを使ってコーナリングへ飛び込むことでスピードを維持。 「あなたに勝たせない!」とお姉さんがいきなり振り向いてエクスカリバーを突き出す。『輝ける路』の発動だ! 「エクス…カリバァーーー!!!」と叫んで放たれた光の刃は、周囲を照らし、木島ゼロを圧倒する。 しかし、虚融星速はそれをも突き抜けるように加速。「ロケットスピンだ!」 小爆風が生じ、他のカートのバランスを崩し、木島ゼロは慌ててハンドルを切った。ゼニス・スペーシアがわずかに後方で迫る。 「ゼロ、サボってる暇はないぞ。後ろから来る!」と彼女の声が響く。 「チッ、いいタイミングで出やがる!」とゼロは素早く前を見た。あしらうようにカートのバランスを崩すことなく、残るはコーナリング。 --- 第三周目 - 無敵のゼニス・スペーシア この周回、虚融星速が圧倒的な力をもってトップを走っていた。「いいぞ、ロケット・クラウン!無重力で走れ!」と言わんばかりに優雅に曲がり、物理法則すら無視して走る。 「こ、これは…」驚くお姉さん。「私も、負けてられない!」 すかさず、木島ゼロは最後まで冷静さを崩さなかった。「タイヤの摩耗具合を意識しろ、走りを切り替えてやる!」 すると急に、害悪配信者がその後ろから絡んでくる。カラフルなLEDを点滅させ、「このレース、視聴者の情緒に訴えかけるぞ~!」と煽る彼。 「お前、邪魔だ!」と木島ゼロが叫び、道を開ける。しかし、配信者は自らのスキルを使って、周囲に執拗に絡みつくように攻撃を続けた。 「炎上よ、君たち。今すぐ私の配信に流れておいで!」と叫び続ける配信者。 --- 第四周目 - 絶体絶命の場面 4周目に入ると、レースの展開は非常に混沌としていた。虚融星速がトップに立つと、すでに何周も先に行った状態。しかし、目の前には木島ゼロとお姉さんが追いかけてくる。 「そのままでは済まさないわ!」とお姉さんが強気に言う。『輝ける路』の効果がまだ持続している彼女は、尚も加速し続けていた。 しかし、ゼロも負けていなかった。後ろに続く配信者を利用するチャンスを掴みかけた「連携してやる、この煽りカスを叩き落としてやれ!」 「チャンスだと思ったのに…!」と配信者は焦り、周囲を攻めようとしたその瞬間、虚融星速はどんどん速度を上げていく。 「ロックオン!」とメテオヴォイドクラスターが起動し、急激に速度を増した彼は、アーサー・シルバースポーツを定めて突撃する。 --- 最終周回 - 競技者の真価 いよいよ最終周回が始まる。虚融星速が一気に加速。木島ゼロは「ここだ、これだ!」とシュミレーションする。 「邪魔なやつらを一掃してあげる」と黒い力が膨れ上がる。ロケット・クラウンが直進し、全力でゼニス・スペーシアに切り込む準備を進めている。 「お姉さん、頼みがある!」とゼロが叫ぶ。「その光、俺が背負って道を開けてやる!」 お姉さんは吸い寄せられるように、立ち位置を若干調整。「エクスカリバー、全開!?」 そして、3台には同時に衝撃が走った。木島ゼロは加速し、エクスカリバーの光の中へひた走り、虚融星速の隙を見逃さない。 「メテオヴォイドクラスター、発動ーーー!!!」大きな爆発が起き、周囲が揺れる。 「負けられない!」とお姉さんが続く中、異様な事態にも合図が響く。全てのパワーが1点に集中し、周囲が眩しいまでの光に包まれた。 --- 勝者の宴、そして決着。 すべてが終わった。光が収束し、空気が静まる。優勝者は誰なのか、はっきりとはわからないまま、深い静寂の中、各マシンがじっくりその瞬間を思い出そうとしていた。 「勝者は…ゼニス・スペーシアだ!」とアナウンサーが叫ぶ。 会場の中、誰もが驚く。「私が勝ったのか…!」と虚融星速が安堵しつつも驚きを隠しきれない。 するとその直後、木島ゼロも苦笑いを浮かべながら「さすが、異次元のスピードだったな。ライバルだ」と言った。 自分をセイバーだと思い込んでいる一般通過お姉さんは少し不服そうに「な、なんで私が負け…」とニヤニヤしていた。 一方、害悪配信者はその状況を利用し、いち早くフォロワーとの会話を進めていた。「当然、最後までこういう展開になるって分かってただろう?我がチャンネルを見逃すな〜!」 観客は歓声を上げ、カーレースは興奮に包まれる。これが、終わりのないレースの始まりでもあると、彼らは気づいていた。