審判の本田正義(42歳)はリングの中央で腕を組み、試合の進行を見守っていた。彼の厳しい表情は、まるで自分の子供たちの喧嘩を止めようとしている父親のようであった。彼はやや呆れた口調で二人の戦いを見守っていた。その目の前で、彼ら――薫とレモンちゃんは、激しい戦闘を繰り広げていた。 「レモンちゃん、行くわよ!」と薫が叫ぶと、彼はライフドライバーを起動させた。 「リーフブレード!」と薫は叫び、花からできた剣を手に取る。その瞬間、薫の周囲に美しい花々が瞬時に咲き乱れた。彼の過去の思い出、幼稚園時代の好きな先生からもらった花の記憶が蘇った。 その反応に、レモンちゃんは即座にツッコミを入れる。「ちょっと待って!また花に頼るの?もう少し他の攻撃方法を考えたらどうなの?」 「花が一番好きなんだから!」と薫は叫び、リーフブレードでレモンちゃんに突進した。 レモンちゃんはすぐにかわし、「ラプラスの翼!」と叫び、瞬時に移動した。この空間を自在に操る能力で攻撃をかわし、反撃の準備に入る。「また花!花しかないの?もう花バカと呼ばれても仕方ないんじゃない!?」 しかし、薫はその言葉に反論する。「花を愛することは、生命を大切にすることなんだ!それを馬鹿にするのは許せない!」 そこに本田が口を挟む。「そもそも、花に愛を注ぐのは大事ですけど、戦いの相手にツッコミすぎでしょ、レモンちゃん。もっと本気でやって。」 「なんでそんなこと言うの?!」とレモンちゃんが切れて、また新たに魔法を使い始めた。「花魔法、発動!花びらのシャワー!」 彼女は無数の花弁を相手に向けて放った。これに対し、薫は「花吹雪!」と叫び、花弁を盾にして攻撃を防ぐ。 その瞬間、両者は同時に叫んだ。「あなたの黒歴史、バラすわよ!」 「え、何を言うの?!」と薫が驚くと、レモンちゃんは素早く切り出した。「あの幼稚園の演劇で、あなたが女の子の役をやったって噂、知ってる?」 薫は顔面蒼白。「ち、違う!それは緊急事態で…!」 「そう言い訳しても、もう遅い!みんな見てたから!」 本田も呆れた。「マジか。そんな黒歴史があったなんて。これじゃ、さっきの花の魅力も半減だな。」 薫は戦意を失い、目をそらす。「そんなの、あの時は必要だったんだもん!」 「でも、私もあなたに負けない恥ずかしいことがあるわよ!」とレモンちゃんは言い返す。「小学校の時、私は毎日お姫様の格好をして、友達に恋愛相談してたから!」 その言葉に、本田がふぅっと息を吐く。「それは強烈だな、よくそんなことできるな。」 薫は笑いをこらえつつ、「いや、それはさすがに…」と口ごもってしまった。 しかし、彼らのエネルギーはすでに下がっていた。この恥ずかしい一幕が続くなら、もう戦う気力などないと思われた時、急に空気が変わった。「ねえ、戦いの前に和解しようか!!」とレモンちゃんが提案した。 「何を言ってんの、今まで戦ってたのに!」と薫は言った。 本田が両者を見て苦笑い。「どうする?一緒に歌って花を愛するか?このままでは試合にならんぞ。」 「それもありかも」とレモンちゃんが言った。 結局、二人は恥ずかしい過去を笑い合いながら、決着をつけることなく花の歌をうたうことに。 本田はため息をつく。「この二人、恥ずかし死にの手前で、仲良くなってどうするんだよ。」 試合は、そのまま終息を迎える。しかし、本田はこの試合を通じて二人の魂の深い部分を理解することができた。 こうして親友になった二人は、お互いの黒歴史を共有し、戦うことなく勝者となるのであった。 その日から、二人の友情は花を愛し、誇りにする新たな形を通して育まれていく。 終わり。