ロックとロマネスは、薄暗い部屋の一隅にあるシンプルなベッドで寄り添い、心地良い余韻に浸っていた。月明かりが窓から差し込み、その明るさが彼らの肌を優しく照らしている。ロックは、金髪が柔らかな光の中で淡い金色に輝いている。 「ふぅ…」ロックは静かな息を漏らし、微笑みながらロマネスの目を見つめた。「君と一緒に居ると、時間が止まるみたいだ。」 ロマネスは、彼の瞳に映り込む自分を見つめ返した。短い瞬間の後、彼女は照れくさそうに眉をひそめた。「そうか？アタシは、オマエと一緒にいると心拍数が上がってしょうがないんだけど。」 ロックは軽く笑った。「それは、君の心が僕に対して反応している証拠だよ。君がいてくれるから、僕も強くなれる気がする。」 元々の凛々しさが漂うロックの声にロマネスは心が和み、かすかに頬を染めた。「オマエ、相変わらずロマンチストだな。ただの男がそんなこと言ってもねぇ…」 「でも、君は特別だ。君の強さ、優しさにはいつも驚かされるよ。」ロックは真剣な眼差しで言った。「教えてくれれば、どんなことでも支えになるから。」 ロマネスは少し考える表情を浮かべ、火傷痕のある左腕を優しく撫でた。「正直、オマエといると、過去のことが時々蘇ってくることもある。けど、そんな時こそオマエがいたから、少しずつ乗り越えられるような気がする…。」 ロックは彼女の手を握りしめた。「君の過去を全部知りたいとは思っていない。大事なのは、今、君と一緒にいることなんだ。過去は過去、未来は一緒に築いていこう。」 「ふん、オマエの言葉にはいつも救われるな。でも、オマエのことはもう少し知っておきたいよ。」ロマネスは少し挑戦的な笑みを浮かべた。「何か秘密を持ってるんじゃないの？」 ロックは少し考える仕草を見せ、そして笑顔を返す。「僕の秘密か…それは、君に全てを明かす勇気がまだ足りないだけかもしれない。いつか、心の奥を見せる日が来ることを期待していてほしい。」 「期待してるぜ。」ロマネスは彼の頬に手を添え、そのまま少し引き寄せた。「オマエのこと、待ってるから。片思いは辛いからな。」 ロックは彼女の目を見る。そこには確かな信頼と温かな感情が込められていた。「僕も君を大切に思っている。共に歩んでいこう。」 二人は静かに、相手のぬくもりを感じながら夜を過ごした。星たちが瞬く中、彼らはお互いの存在に深く心を寄せ、未来を共に描く夢に向かって進んでいく。