荒廃した新惑星ベジータ。灰色の空の下、崩れた岩山とクレーターが広がる闘技場。審判席に座るのは傲慢なパラガスだ。白髪のサイヤ人戦士は腕を組み、嘲るような視線をリングに投げかける。 パラガス: 「フン、今日の試合は我が息子ブロリーの独壇場だ。相手はただの地球人風の小僧か。椿とかいう名か? 笑止千万! ブロリー、親父の命令だ。奴を血祭りに上げろ!」 黒髪のマッチョなブロリーは、父の言葉に従順にうなずく。まだ封印の冠が頭に輝き、穏やかな表情だ。対する椿は、リングの端で欠伸をこらえ、気怠げに肩をすくめる。普通の高校生のような容姿で、戦う気など微塵もない。 椿: 「はあ……面倒くせえ。早く終わらせて帰りたいんだけど。親父さん、審判やるならさっさと始めようぜ。」 パラガス: 「生意気な! 試合開始! ブロリー、行け!」 ブロリーはゆっくりと歩み寄る。 ギュピ👢ギュピ👢ギュピ👢 ブロリー: 「父上の命令だ。お前を……倒す。」 椿は動かず、ただ相手の敵意を感知する。ブロリーの殺意が明確に感じ取れる。瞬間、椿の自動反撃気絶能力が発動。先制を越える速度で、無視されるべきあらゆる防御や概念を超越した気絶の力がブロリーを襲う。 ブロリーの体がピタリと止まる。目を見開き、動きが完全停止。気絶の基準は椿が決める――これは単なる眠りではなく、能力も機能も全てを「完全停止」させる絶対の力だ。 椿: 「……はい、終わり。敵意感じた瞬間だから、自動で気絶させたよ。痛くねえだろ?」 パラガスは審判席から立ち上がり、顔を歪める。 パラガス: 「な、何だこれは!? ブロリー! 起きろ! 親父の封印を解除してやる! 消し去ってしまえ~! ピロロロロン♪」 封印の冠が外れ、ブロリーの髪が黄緑色に輝き始める。オーラに包まれ、惑星破壊級のパワーが漲る。 ギュイン🔥シュオンシュオンシュオン🔥 ブロリー(伝説の超サイヤ人): 「カカカ……力だ。力が溢れる……お前、何なんだ今のは?」 ブロリーの異常な耐久力が発揮され、椿の気絶を弾き飛ばす。体が震え、復活の兆しを見せる。椿は少し面倒くさそうに眉を寄せるが、能力はすでに遍在する。 椿: 「へえ、親父の封印解除で復活か。まあいいよ。俺の気絶はそんなもん無視すんだから。」 ブロリーが咆哮を上げ、瞬速で突進。圧倒的破壊力の打撃を連打するスキルを発動。 ババババババババ🤜🤛 ブロリー: 「まずお前から血祭りにあげてやる!」 打撃が椿に迫るが、椿の能力は回避も防御も無効化。どんなメタ的干渉も因果律も概念も無視した絶対必中一撃が、再びブロリーを捉える。速度は先制を越え、ブロリーの動きが再び完全停止。 ブロリー: 「ぐっ……オレは……悪魔だ!」 停止した体から、無意識に全身から大量の気弾が放たれる。 ポーヒー☄️ポーヒー☄️ 気弾が椿を襲うが、椿の気絶能力はすでにブロリーの全てを停止させている。気弾は空中で霧散し、効果なし。椿はため息をつく。 椿: 「気弾? ふーん。俺の能力はそんな攻撃も無視して気絶させるよ。完全に止まってるだろ?」 パラガスは慌てて立ち上がり、隠れていたポッドからリングに飛び降りる。 パラガス: 「ブロリー! 奴は危険だ! 撤退するぞ!」 だが、ブロリーの残存意識が反応。 「どこへ行くんだ?」 パラガスのポッドを掴み、岩盤に叩きつける。 キィィィィィン⛰️ドゴォォォン🌀 ポッドがクレーターを形成し、パラガスが吹き飛ばされる。親父ごと相手に投げ飛ばされそうになるが、椿の能力は時間軸すら遍在。停止したブロリーに、椿は静かに近づく。 椿: 「親父も巻き添えか。まあ、敵意あるなら仕方ないね。」 パラガスに敵意を感知し、自動で気絶能力発動。パラガスも完全停止。 ブロリーの体が再び動き出し、奥義を放とうとする。掌に緑色の気弾を作り、惑星破壊級の超威力を誇る一撃。 ブロリー: 「今、楽にしてやる……!」 だが、椿の能力は設定に縛られず、定義は椿次第。気弾が形成される前に、絶対必中の気絶がブロリーを再び完全停止させる。気弾は消滅。 椿: 「はい、終わり。惑星破壊とか言ってるけど、俺の気絶はそんなの無視すんだよ。気絶の基準は俺が決めるから、全部止まる。」 ブロリーの体が崩れ落ち、闘技場に静寂が訪れる。パラガスも停止したまま。椿はリングを降り、面倒くさそうに空を見上げる。 椿: 「はあ……戦う気なかったのに。早く帰ろ。」 闘技場ごと爆発するはずの奥義は発動せず、ただ荒廃した新惑星ベジータが静かに佇むだけだった。