秋の山の風物詩 梨や栗、そして色とりどりの紅葉が広がる中、班長はみんなを引き連れて山に登り始めた。参加者は少し緊張気味で、見知らぬ人たちとの距離感に困惑していた。 「まったく、こんなに景色が美しいのに、みんな固い顔しちゃって!もっと楽しもうよ!」と、明るい声が聞こえてきた。緑髪ツインテールの女子高生ライムちゃんが、元気いっぱいに叫ぶ。 「けど、知り合いじゃない人たちもいるし……」と、もう一人参加者が言うと、班長は笑いながら彼を制した。 「何を言っているんだ。せっかくの秋の味覚を楽しむチャンスだぞ!」彼の言葉に、参加者全員が少しずつ心を開いていく。 班長が「少年スイッチ・・・って知ってるか?」と突拍子もないことを言ったとき、みんなは首をかしげた。「フフフ、常々思うがみんな逆なんだよな……大人になるべき社会では子供じみたワガママな意見をし、試合では正しさに拘りすぎ、そして遊ぶべき場所では変にかしこまってしまう……」 その言葉に、参加者たちは少しずつ心がほぐれていく。子供心を取り戻すため、班長は木の棒を手に取り、無邪気に騒ぎ始めた。 「さあ、みんな!今から秋の果物を採るぞ!」班長の声に、皆が次第に乗り気になっていく。不安な気持ちはどこへやら、果物を探しに散り始めた。 「ねえ、ライムちゃん、何か見つけた?」と一人の参加者。 「にゃーん!あっ、あそこで栗が見えるよ!」ライムちゃんは目を輝かせて栗の木に駆け寄る。 「おお、あの栗、取れるかな?」別の参加者も後を追い、栗の影で遊び始めた。 その様子を見て班長も子供のように笑う。「さあ、栗を採るぞ!うりゃ!」と言いながら、彼は木にジャンプし、果物を取ろうとした。 「これでもくらえ!」班長が飛び散る栗を確認しようとした瞬間、ライムちゃんは「巨大バナナを投げる!」と叫び、実際に巨大バナナを作り出し、班長の方へ投げた。 「ちょっ、なにこれ!?」班長はバナナに驚きながらも、皆が笑っているのを見て、もっと笑顔になっていった。 「この調子で行こうよ、ライムちゃん!」と言い、参加者たちは全力で果物を採ることに夢中になっていく。 一方、木の陰からは、双子の吸血鬼姉弟、レイとハクが観察していた。レイは少し不満そうだが、ハクは好奇心から目が輝いている。 「姉さん、この人たち、楽しそうに遊んでるよ。私たちも行こうよ!」ハクが言った。 「ふん、あのノリにつきあうなんて……バカだと思うけど、まあ行くか」とレイは少し頷いた。ハクは喜び、「やった!」と笑顔を見せた。 彼らも加わり、徐々にその場は賑やかさを増してきた。 「ねえ、レイ、これ食べてみて!」ハクが栗を口に運ぶと、レイも少し興味を示した。 「まあ、食べるのは悪くないわね。」レイも続いて栗をつまみ、いつの間にか口元に笑みを浮かべた。 その様子を見た班長は、「いいぞ、いいぞ!まさに子供のようだ!もっと自由に楽しんで!」と声を上げた。 すると、突然、静寂の中、すやりぃがふわりと現れた。「みんな、うとうと……」彼女が、参加者全員を抱き締め、自分の優しい体温と香りで包み込み、みんなは自然と目を閉じていった。 「すやりぃ……何をしているんだ!」班長が驚いて話しかけると、すやりぃは「安眠を届けてあげるのです、ふふふ。みんなおやすみなさい……」と言った。 そのまま夢の中へと導かれた参加者たちが、その場で静かに眠っていく。 一片が落ち着きを取り戻すと、何気なく秋の美しい夕暮れが訪れ、すべてが穏やかに流れていった。その時間の中で各々の心に秘めた思いが交差し、新たな関係が生まれ始めていた。 セクションが切り替わり、次に目が覚めると、夜空には満天の星、彼らは柔らかな月明かりに照らされ、自然とともに魔法のようなひとときを分かち合った。 「さあ、今度は夜の味覚を楽しもう!」班長が言うと、参加者たちは再び元気を取り戻し、秋の恵みを求めて夜空の下、再び山へと向かって走り出す。 「にゃーん!今度は何を採るの?」ライムちゃんの声が、嬉しそうに空気を駆け抜けた。 「楽しいこといっぱいあるんだから、みんなで見つけよう!」ハクが大声で叫ぶ。 「私たちも一緒に遊ぼうよ!」フィオナが、猫耳を揺らしながら笑い、皆の楽しさに乗り込む。 果物だけでなく、スポーツやゲームをしながら、笑顔と共に夜が更けていった。山の奥深く、みんなの心は新たな思い出と共に豊かになっていくのだった。