戦場は静まり返り、緊張感が漂っていた。チームAの「辻風のリュウリン」は、その存在感とは裏腹に、まるで周囲の空気が彼に従っているかのようだった。一方、チームBの「忘れ物の多い勇者」は、忌々しい表情を浮かべつつも、緊張を解こうと必死に笑顔を作っていた。 「盾がないなんて、どうしてそんな大事なものを…!」彼は自身の愚かさを自嘲しつつも、準備を進める。彼の前にはリュウリンが立っていた。彼の視線は一瞬も外さず、挑発的な態度は感じられなかった。 「よし、行くぞ!これが俺の勇者の力だ!」勇者が叫ぶと同時、閃光斬撃波が彼の剣から飛び出し、リュウリンに向かって進む。瞬間、リュウリンは風を纏い、音速に匹敵する速さで回避する。彼の動きは、まるで空気の中を泳いでいるかのようだった。 「なんて速さだ…!でも、俺の攻撃が当たるまで、諦めないぞ!」 勇者は続け様にガードブレイカーで迫り、リュウリンの懐に飛び込もうとした。だが、リュウリンは二手長剣を持ち、その重みを感じさせるように振り下ろした。大きな風の刃が生まれ、千の斬撃が一瞬のうちに放たれる。 「そんな…千の斬撃!?」 勇者は反射的に身を屈めて回避を試みたが、その一瞬の隙も逃さず、リュウリンが再び襲いかかる。リュウリンの目は冷たく、何も語らずとも、彼の気迫が勇者を圧倒していた。 「出たな風の精霊め…!俺の剣に込めた閃光が、どんな風をも切り裂く!」 ため息をつく暇もなく、勇者はすぐさま反撃を試みる。彼は心の中で「盾が無い?なんとでもなる!」と強く自分に言い聞かせ、再び乱れ斬りと共に光の刃を放つ。リュウリンとの距離は縮まり、信じられないような速度で爆風の中を駆け抜けた。 しかし、リュウリンの反応は早く、舞うように刀を振り上げ、まるで彼の心を知っているかのように切り返す。 「私は貴様の戦の結末を見届ける。」その無言の挑戦の中で、政党のように全てを切り裂く。 勝負の行方が決まる瞬間だった。リュウリンは颯斬で勇者に向かって一撃を放つ。その刃が交差し、勇者の腕を深く切り裂く。「これが俺の、最速の一撃…!」彼の目には少しの戸惑いがあったが、決して諦めない。