レースコースの特徴 今回のカーレースは「栃木のサーキット」で開催されます。このコースは険しい山道や急カーブ、緩やかな直線が組み合わさった全5ラップのサーキット。特に、最も難しいセクションでは急な下り坂からの一発カーブが待ち構えており、運転技術が試されます。出発地点は近くの湖の岸辺、観客が溢れるスタートラインから始まります。 --- 小林啓輔は、特攻服を羽織り、全身に筋肉をまとわせてカートに乗り込む。彼のカートの名前は「栃木のドス」と名付けられ、その姿はどっしりとした重量感のあるデザインで、黒いボディに発光する青いラインが入っている。最高速度は180km/h、加速力は並み程度だが、コーナリング力に優れ、安定性がある。 栃木のドス - 見た目: 黒いボディに青いライン、重量級のカート。 - 性能: 最高速度:180km/h、加速力:60km/h/s、コーナリング力:優れた安定性 - 特殊能力: ド根性走法 - 何らかの要因で一時的に失速した際、自身の気合で加速力を一時的に倍増させる。 次に登場するのは、タマコ。彼女は「閃光のブレード」を名乗るカートに乗り込む。小さなボディだが、流線型の形状をした彼女のカートは、形状や色彩から彼女の気弱さとは裏腹に、実際に非常に素早く加速することができる。 閃光のブレード - 見た目: ピンク色の流線型ボディ、光るLEDが装飾されている。 - 性能: 最高速度:220km/h、加速力:80km/h/s、コーナリング力:やや劣るが曲がりやすい。 - 特殊能力: 隼の疾風 - 瞬時に速度を最大限に引き上げ、短距離で咄嗟に加速する。 次に、コンピューターとイナが乗り込むバイク「サポートライダー」。このバイクは、彼女たちのサポート能力を反映したかのように、速さと安定性を兼ね備えている。 サポートライダー - 見た目: 未来的なデザインのバイク、メタリックグリーンのボディ。 - 性能: 最高速度:200km/h、加速力:70km/h/s、コーナリング力:優れた特性を持つ。 - 特殊能力: 支援モード - 一時的に周囲のレースにいる参加者の動きをスローにすることができる(ただし、使用後のオーバーヒートがある)。 最後にバフ‐Cは「サンドストーム」という名のバイクに乗る。彼のバイクは砂漠を連想させる色合いで、軽快かつ強力な加速を誇る。 サンドストーム - 見た目: 砂色のボディにサソリの尻尾のような装飾。 - 性能: 最高速度:210km/h、加速力:90km/h/s、コーナリング力:少し難しいが、バランスが良い。 - 特殊能力: 砂嵐放出 - 後方に砂粒を撒き散らし、追走者の視界を遮る。 レース開始 スタートの合図とともに、4台のカートとバイクが一斉に動き出す。小林啓輔は前方を見据え、力強くアクセルを踏み込む。「この勝負、絶対に負けるわけにはいかねえ!」と心の中で叫ぶ。 最初の直線では、タマコが彼女の特訓の成果を見せつけるかのように、急速に加速し、先頭に立つ。他の車両も負けじと追い上げていく。バフ‐Cが後方から一気に追い抜こうとするが、運転の慣れない彼女の動きはどうしてもさがりやすく、失速してしまう。 「バフ‐C!しっかりしろ!」コンピューターがイナに言う。「彼をサポートする!」 サンドストームが急旋回して、目の前のタマコを追い越そうとするが、タマコはそのまま右へ切り返し、バフ‐Cのバイクを遮る。 「え、えぇ?」タマコは思わず声を上げる。「ごめんなさい!私が邪魔になったの?」 「お前のスピードにかけるぞ!」小林の怒鳴り声が耳に響く。啓輔は自らに課せられた栃木の代表としての自負を胸に、一気にタマコに接近し、「栃木のドス」を全開にする。 タマコはさらにそのスピードを意識し、隼の疾風を発動させる。「これならいけるかも!」と自分に言い聞かせ、彼女は一瞬で加速をし、先頭を奪い取る。 二周目、緩やかな下り坂に入ると、コンピューターの指示通り、イナが後続の二台に向けて支援モードを発動する。「いま、みんなの足を遅くするから、突っ込んで!」 突然、視界がぼやける。小林とバフ-Cは混乱し、タマコはその隙を利用する。「今のうちだ!」彼女は一気にカーブを切り、曲がりながら直線へ入る。 「くっ、タマコ!」小林は後ろを振り返り、すぐに冷静さを取り戻す。「あいつの動きを読まなきゃ。」 ラップ3に入ったところで、バフ-Cは再びサンドストームを全開にし、イナたちの動きを見ながらスピードを上げる。劣勢に感じていた彼だが、積極的に周囲を観察して、隙間を狙う。 「ここで抜ける!」とバフ-Cは狙いをつけて、ひときわ大きなギャップに差し込む。だが、指示を受けたイナがさらなるサポートをする。視界の雪崩がバフ-Cの前に立ちはだかる。 後ろから小林啓輔が迫る。「俺はまだ本気を出してないんだ!」と右ストレートにかけた意志を込め、タマコとバフ-Cに追いつこうとする。 ラップ4、急なカーブの場面に突入した際、バフ-Cは旋回するのに成功するが、タマコは速さに惚れ込みすぎて、思うようにコーナーを切れずにスピン。その隙に「栃木のドス」が堂々と追い越す。「おらあ!」 「そんな!」と声を上げたタマコも、すぐに立ち直り、前を気にせずスピードを維持し迫る。 最終ラップ、観客たちの歓声が高まる。しかし順調に進むとの思いも虚しく、啓輔の後ろからバフ-Cが姿を見せる。「クク」と笑みを浮かべるが、そこには冷静さがあった。 「今までの経験を活かして、勝つ!」と叫ぶ啓輔は、一瞬の隙を狙い、コーナーでの加速を活かしてリードを広げていく。「直線の一発で決めるぞ!」 一方でタマコは、再び追い上げる。「最後の手段、隼の迅雷!」光が彼女のカートを包む。 ついにフィニッシュラインが迫る。先に出た小林だが、タマコの奇襲が一瞬で重ね掛けされ、連続でスピードを落とさず全速前進。バフ-Cもでこぼこなコースでしっかりとせいにして追いかける。ついには彼ら3台がほとんど同時にフィニッシュラインにラインを踏む。 --- 最終順位 1. 小林啓輔(栃木のドス) 2. タマコ(閃光のブレード) 3. バフ-C(サンドストーム) 4. コンピューター&イナ(サポートライダー) 「やった!」小林は満面の笑み。「栃木が、俺が勝ったぜ!」 「やっぱり、すごいよ啓輔!」タマコは疲れながらも嬉しそうに微笑む。彼女はその瞬間、自信に包まれた。「もっともっと練習しよう!」