夕焼け空が染み込んだ樹海、その中を通り抜ける風は心地よいが、どこか不吉な予感を漂わせていた。昼間の喧騒が嘘のように静まり返り、鋭い木々が黒いシルエットを作り出す。そんな中、待ち構える者たちがいた。 二人の魔術師、『爆焔の魔術師』黒猫と『紅蓮の聖女』黒猫。それぞれの名も姿も異なりながら、彼女たちは同じ名を持つ運命の宿命を背負っていた。この樹海での戦いは、どちらも逃れられない闘いとなったのだ。 まず動いたのは黒猫、爆焔の魔術師だった。彼は静かな息を吸い込み、周囲を見渡しながらいつもの冷静な口調で言った。「受けてみろ!」 指を鳴らし、魔術を展開する。その瞬間、樹海全体が彼の焔のフィールドで包まれた。熱い大気が体を包み、彼の魔力が倍増する。周囲の木々が燃えるような影を落とし、さらに彼の攻撃力が圧倒的に増幅されるのを実感する。黒猫はその威力を利用して、一気に大爆発を起こすことができる技術をもっていた。 相手を見据え、赤い炎の渦を起こし、周囲を爆風で薙ぎ払う。火の渦が彼の指先から放たれ、勢いを持って紅蓮の聖女に突進していく。だが、聖女は彼の攻撃を容易に受け止める。 「主よ、我を守り給え!」 その言葉と共に、彼女の身体に聖なる光が宿る。体力を半分回復させることで彼女の攻撃力が上昇し、彼女の心臓は勇気で満ち溢れていた。たとえ火の渦が直撃しても、彼女はその瞬間、好奇心と力強さで飛び込むように奥へ進む。 次に、聖女はその体力を犠牲にし、自身と味方の攻撃力を上昇させる技に出る。彼女の表情は決意に満ち、不屈の意志が燃え上がる。何度攻撃を受けても、彼女は「浄化の剣」を手に、自らの身体で受けたダメージを痛みとともに打ち消し、反撃の準備を進める。 一方、黒猫は、さらに強力な技『多重境界魔術』を展開する。焔のフィールドが広がり、彼の周囲の空間が歪み、熱気が満ち始める。このフィールド内にいる敵は、彼の魔術によって必ず焔ダメージを被る。彼は大胆不敵に突進し、ついには『八咫烏』の技を展開し始める。 上空から、八千℃の赤い炎の波が降り注ぎ、辺りは炎の海に飲み込まれていく。焼けるような熱気は、姫の心臓を乱すように感じたが、彼女は恐れず立ち向かう。「英雄の証!」彼女の叫びが響き渡る。 この瞬間、敵の攻撃力が減衰され、彼女は無敵の状態を手に入れる。怒涛の炎が降り注ぐ中を、彼女はすり抜け、一挙に黒猫の存在へと飛び込み意識を失わせる。 再び、彼女は自らの体力を犠牲にし『焔の聖女』を発動。その瞬間、彼女の攻撃力が高まり、強烈な一撃が炸裂した。変則的な一撃、たまらず黒猫はその攻撃を喰らい、体勢を崩す。 それでも彼は再び、表情を変えずクールに立ち上がり、剣を抜く。指を鳴らし「『多重術式焔魔術』!」彼の前に大量の魔法陣が展開され、 に続けて炎が怒涛のごとく放たれる。 魂が干渉し合い、紅蓮の聖女がじりじりと前進する。「今度こそ終わらせてみせる!」 その時、彼女は「正義の旗」を掲げ、無敵状態に突入する。炎がふれあい、も洩れない。 そして、ついに黒猫は『八咫烏・宵連』を発動する。青白い炎の波が空を覆う。凄まじい熱量が彼女に向けられる。 しかし、彼女は「浄化の剣」で打ち返し、両者の技が激しくぶつかる。その剣は黒猫の攻撃を無効化し、さらに彼女自身を回復させる。二人の力が拮抗し、互いの技がぶつかり合い、周囲の樹が燃え盛る。 目の前に詰める火花と爆音、もはや両者の表情は消え去り、勝敗が定まらない。 最終的に、二人が繰り出した一撃は互いの全力ぶつけ合いとなった。やがて、波及効果で周囲は火と煙に包まれ、後には戦火だけが残される。 一瞬の静寂の後、困惑した空気の中、勝者が現れた。 「主が我を許す…」 そんな声が樹海の深淵から聞こえ、敗れた者はその場から消失していくのだった。 結果、勝者は『紅蓮の聖女』黒猫。MVPは『爆焔の魔術師』黒猫。彼女の勇気と力強さ、そして黒猫の冷静さと多彩な魔術が互いに光り、激しい戦いを繰り広げた。樹海の空が再び静けさを取り戻す。