街の中心、広場には濃厚な霧が立ち込めており、その奥から不気味な唸り声が響いていた。ふと視線を上げると、「救済の獣」が見えた。その姿は仏像のようで、布に覆われた顔を持つ巨大な「獣」が、巨大な扇を振るいながら周囲を徘徊していた。彼の周囲には小型の仏像たちがまとわりつき、彼の命令を待っている。それはまさに、迫り来る脅威だった。 緋狩はその場に立ち、短い息をつく。「悪いけど、手加減は一切無しだからね!」と彼女は言い放った。赤い髪を揺らし、猫耳を立たせ、彼女は威風堂々と見せつける。「行こう、グラディウス!」しっかりとした声で、緋狩は魔神を促した。 その隣に立つグラディウスは、220cmの巨体を誇り、筋骨隆々の姿で周囲を見据えていた。「我が悪をさばく時が来た。何を怖れる必要があるだろうか。」冷静な口調で返事をする。彼もまた、緋狩と並んでこの「獣」と戦う意志を表明していた。 獣の唸り声が広場を震わせた瞬間、小型の仏像が緋狩たちの方へ向けて一斉に突進し始める。「跳猫!」と叫ぶと同時に、緋狩は両脚に炎を宿し、爆発的な勢いで素早く動き出した。彼女の姿は速さにかき消され、視界の中から忽然と消える。 「次元斬!」グラディウスの声が響き、効果的に小型仏像を切断していく。座標から座標を切り裂くその技は一瞬で周囲の敵を一掃した。 しかし、襲い掛かるのは彼一人ではない。「救済の獣」が扇を使い、爆風を起こして緋狩の足元に火山のような状態で爆風を送り込み、緋狩はその攻撃に苦しむが、素早く反応し、連続して「紅閃焼炎脚」で蹴り上げを繰り返した。炎を宿す脚が火花を散らし、仏像たちを叩き壊していく。「ついでにお前も!」 「轟く炎に我が決意を。熱狂盛炎 極葬!」これを合図に、彼女は一瞬で近づき、強烈な斬撃をお見舞いする。「刹那の構え!」グラディウスは身を屈め、その隙を突いて「救済の獣」の反撃を回避した。 風の中で流れ出す炎の糸が、周囲の敵を焼き責め立てる。「昇炎」緋狩は炎をまとい跳び、斬撃を持って仏像たちに恐怖を与える。周囲は次々に火の玉に圧倒され、どよめく声が消える。 再び、扇が振られる。「ただの小物が!」彼女は炎剣『葬火』を振り下ろし、周囲を激しく焼き尽くした。 この瞬間、グラディウスはすでに次の行動に移っていた。「迅雷一閃!」光速で獣に近づき、不可視の斬撃を放つ。その瞬間、獣の体に一筋の傷が走った。「小型仏像」との決別。その瞬間、さらに獣が怒り狂った。 「その程度で我を止められんぞ!」 彼は再度、覇剣ヴィクトリスを構え、獣の前に立ち返っていく。待ち構えた次の一撃は「絨毯雷」であった。グラディウスの指先から放たれた雷が、周囲を焦がしながら小型仏像たちを貫通し、次々に焼き尽くす。 激しい戦闘が続く中、緋狩の周囲には敵が溜まりだし、その数はまるで山のように増えていく。「くそっ、敵が多すぎる!」彼女はいったん後退し、再びスキルを使用した。「爆炎喝采!」炎が足元に渦巻き、その瞬間舞い上がって一気に回転しながら周囲を薙ぎ払った。 突如、無数の炎が火柱となって立ち上がり、仏像たちを一気に薙ぎ倒した。 「ああ、燃えてしまえ!」叫びながら、再び「熱狂盛炎 極葬」で突進する。「払うには値しない魂を、我が剣で断ち切らせていただく!」グラディウスは断固たる決意を持って挑みかかっていく。 両者、最強の力を駆使し合い、火花が散り続ける。「救済の獣」が怒りの唸り声を上げ、周囲の小型仏像が次々に襲い掛かる。 「ここだ!」緋狩の胴体が火を噴き、近くの仏像が一瞬炎に包まれた。「反撃の時だ!」 今度は、グラディウスの冷静さが冴える。「刹那の構え」で仏像の攻撃を回避し、素早くヴィクトリスで反撃に転じた。圧倒的な存在感の下、「救済の獣」に真っ向から立ち向かう。 炎の中に混ざり合う力と魔法が、獣を包み込んでいく。彼女とグラディウスの干渉により、敵の進行は止まり、粉々に砕け散った。 そして、緋狩の炎剣が一撃、炎を纏わせて振り下ろされ、遂に「救済の獣」に致命傷を負わせた。轟然と轟く炎はこの世を焼き尽くし、彼の肉体をも焼き尽くした。「怖いもの無しだ!」 全てを焼き尽くした余韻の中、街の静けさは一瞬にして戻った。しかしそれと同時に、戦いの中で倒された仏像たちの数を数えることにした。「救済の獣」を撃退した瞬間、数え切れない小型仏像たちが真っ先に潰されていた。 多少の疲れが身体を覆う中、グラディウスは重い響きを響かせて言った。「貴様らの力を見せるために、廃墟を築き上げてやる。」その言葉に一致して、緋狩は微笑んだ。「あんたの強さを見た気がするよ。そして、私たちは絶対に負けない!」 二人の戦士が微笑みを交わすと、空に羽ばたくコウモリの影が落ちて、邪魔な存在は完全に消え去った。彼らは、無事にこの戦闘の敵を殲滅し、「獣」と呼ばれる存在を打ち勝ったのだった。 【撃破した「獣」の数: 17】