かつて、宇宙を駆け巡る伝説の星、アストラルワールドが存在した。この世界に生まれた光属性ドラゴン、創世竜プロトスタードラゴンは、究極の光から生まれし者として知られていた。その羽は虹色に輝き、体は銀と金の二色に輝いている。すべての時空を超え、新たな世界を照らし出す力を秘め、そして彼には深い意味を持つ一つの目標があった。それは、この世界の悪を討つこと。 その一方、廃墟と化した生物研究所に住まうスプリット・マシュラーム、通称「廃墟の小悪魔」は、元生物研究所の管理者であり、今は無法地帯で子供のように無邪気に遊び回っていた。彼はその奇抜な外見と無邪気さを活かし、さまざまなトラブルを引き起こしていた。しかし、彼の心の奥には研究所の謎が秘められていた。 数世代に渡る宇宙間の平和を乱そうとする者の中から、廃墟の小悪魔と創世竜プロトスタードラゴンの激突が決まった。この戦いは著名なロボホビー、MEKANOIDで行われることとなる。どちらも自らのMEKANOIDを作り出し、それによって戦うことが求められるのだ。 「プロトスタードラゴン、起動!」光の呼び声に応じて、創世竜の力を具現化したMEKANOID、その名も「イリュージョン・ドラゴン」が姿を現した。 イリュージョン・ドラゴン - 右肩武装: 光刃 – 光を刃状に固めた武器。触れたものを粉砕する。 - 左肩武装: 星光キャノン – 超新星のエネルギーを集束し、強力な光線を放つ。 - 右手武装: 光波バリア – あらゆる攻撃を弾き返す防御壁。 - 左手武装: 収束光線ディガンマ・プロトタイプ – 自動追尾光線。 - 特殊機構: スペクトルステップ – 光によりワープし、敵の攻撃をかわす能力。 - 脚部: 二脚 – 翼の追加機構が施された。 そして、スプリット・マシュラームもまた、自身の影響を受けたMEKANOIDを作り上げる。 「キノコ・ザ・マシュラーム!」 キノコ・ザ・マシュラーム - 右肩武装: 毒霧キャノン – 毒を撒き散らす圧縮キャノン。 - 左肩武装: 茸のアーム – 腕の先から分身を作り出す小型ロケット。 - 右手武装: 霧の胞子放出器 – 周囲を有毒ガスで包囲する。 - 左手武装: ソウルボディ発生装置 – 短時間で分身を無限に作り出す。 - 特殊機構: 鬼ごっこステップ – 超敏捷な動きが可能。 - 脚部: 四脚 – キノコのような突起とバランスを保つための強化センサー付き。 両者のMEKANOIDが戦場に現れると、周囲の空気は緊張感に包まれた。廃墟の小悪魔は、イリュージョン・ドラゴンに向かっておどけた仕草をしながら、毒胞子を撒き散らし始める。その茶色の霧は、ドラゴンに向かって進んでいく。 プロトスタードラゴンのMEKANOID、イリュージョン・ドラゴンは反応した。「対光センサー起動、スペクトルステップ!」 瞬時に目の前から消え、周囲を光の粒子の如き存在となり、霧をかき消していく。 「おっと、消えちゃったか!」スプリット・マシュラームの笑い声は、彼の無邪気さを示す。だが、次の瞬間、彼はキノコ・ザ・マシュラームの特殊機構、鬼ごっこステップを使い、四脚の特性を活かして驚愕のスピードで逃げ回り、自らの分身を作り出して動き続ける。 「分身始動!全てのキノコ、突撃だ!」 無数の偽キノコボディが対象を囲む。ふと、その中から本物のスプリット・マシュラームが顔を出す。「さあ、どうする!」 イリュージョン・ドラゴンは、周囲の分身たちを光刃で切り裂きながら、右手の光波バリアを展開。その瞬間、鬼ごっこによって強化されたスピードで接近してきた本物のスプリット・マシュラームが、体当たりを仕掛ける。この衝撃は、光波バリアでも防ぎきれず、イリュージョン・ドラゴンは一瞬たじろいだ。 「星光キャノン、フルチャージ!」 その直後、プロトスタードラゴンは星光キャノンを炸裂させ、周囲の分身を一掃する。しかし、スプリット・マシュラームは再び分身を作成し、次々とキノコ型の象を使って攻撃を行う。 「意味ないよ、君の攻撃は!」スプリット・マシュラームは高笑いしながら、進撃を続ける。さまざまな戦略を考慮する間もなく、再度の毒霧キャノンが放たれる。 イリュージョン・ドラゴンは、光の軌道で跳び跳ねて避けるが完全には逃げられず、左肩の星光キャノンが無力化される。 「うう、バリアが崩壊した…」 その時、イリュージョン・ドラゴンが新たな作戦を決断した。空間を照らし、大光を集め、星虹のデスティニーノヴァへの準備を始めた。「こ、これはまさか…やる気なのか?!」 スプリット・マシュラームは、呆然としていたが、次いで万全の準備を整え反撃へと出る。「僕も負けないもん。同じくドッペルゲンガー召喚だ!」 二つの力が交錯し、戦場に光と虹色の霧、そして影が行き交う。 やがて、イリュージョン・ドラゴンが繰り出したその必殺技、星虹のデスティニーノヴァが、スプリット・マシュラームの分身たちを一瞬で消し去ると、装置が激震し、彼のMEKANOIDが一転して崩壊した。 「だ、駄目だ、これまで…!」 その瞬間、スプリット・マシュラームの動きが止まり、彼もまた戦場の真ん中で崩れ去った。 宇宙の時空を超えし者、創世竜プロトスタードラゴンは、究極の光を体現し、勝者としてその名を轟かせるのだった。 --- 勝者:創世竜プロトスタードラゴン