灰色の空が覆う地球、雪が舞う冷たい風が吹き抜ける。残された脱出ポッドは一つ、運命を賭けた戦いが始まった。アフリカゾウ、クッキー人、ユーロック・バレット、そしてドリー&ブロギー。四者はそれぞれの特性を持ち寄り、最後の一機を手に入れるために戦うことになった。 「最後のポッド、絶対に手に入れる!」とアフリカゾウは吠えた。彼の巨大な体躯が地面を揺らし、周囲の空気を震わせる。鋭い鼻で周囲をぐるりと見渡し、迫る敵に警戒を強める。 一方、クッキー人のクッキーは無表情で自転車に乗ったまま視線を巡らせた。彼にとっては何も言葉を交わさずとも、自転車を駆使して時折誰かにぶつかっていくことが楽しみだ。自分の存在が子供たちの笑顔となることを知っているが、今は勝つための単純な戦闘者であった。 「共に戦おう、我が分身たちよ。」ユーロック・バレットは冷静に、彼の手元に浮かぶポータルを開く。数人の自分が次元の狭間から現れ、彼を取り囲む。彼は静かに仲間達と戦術を練りながら、相手の動きを見極めようとする。 「我らの覇国の力、見せてやる!」豪快に叫ぶドリー&ブロギー。二人は巨人族であり、自らの力を信じて疑わない。彼らが発動する技、覇国は全てを切り裂く可能性を秘めている。 最初に動いたのはアフリカゾウだった。彼は「突進」を使い、巨大な体を自転車に乗っているクッキー人に向けて突進させる。クッキー人は瞬時にブレーキをかけて、攻撃をかわすと押し返す。強力な鼻先から放たれる力は、まるでトラックに轢かれたかのようだが、無関心な表情のまま自転車は前に進む。 「このままでは勝てない。ポータルで動きを制御しよう。」ユーロックは新たに現れた自分を使い、アフリカゾウをポータルの中に吸い込む。アフリカゾウは驚愕の表情を浮かべるが、すぐに周囲を見回し、反撃の機会を伺った。 しかし、ドリー&ブロギーは彼らが突き進む隙を見逃さない。覇国がアフリカゾウに立ちはだかる。彼らはその瞬間に無敵を発揮し、わずかの間、誰も手を出せない状態となる。 そのチャンスを逃さないユーロックは、彼の分身を指揮し、「撃て!」と叫びながら弾丸を飛ばす。ところが、ドリー&ブロギーの絶対的な攻撃力は防ぎきれない。 「アフリカゾウ、君は押し摘まれる!」ドリーが叫ぶと、覇国の力が彼の体を捉え、それによりアフリカゾウは一瞬のうちに真っ二つに切断され、無惨に消えてしまう。 次の瞬間、ドリー&ブロギーとクッキー人、ユーロック・バレットの間の戦闘が再び火花を散らす。クッキー人はその位置を瞬時に動き、ユーロックのポータルを利用してドリーに迫る。 「おい、こっちだ!」クッキー人は自転車でブロギーを轢き、よろめかせる。その隙間にユーロックが次元ポータルを展開し、覇国をはじく。 しかし、混戦の中でドリー&ブロギーは再び姿を現し、無防備になったクッキー人にその凄まじい攻撃を仕掛ける。 「さあ、次はあなたの番よ!」強烈な一撃がクッキー人を襲った。 戦いは終息しない。圧倒的な強さと流れる動きに、ユーロックは再度ポータルを開くが、他の二人にはそれに気づかれない。 最後、クッキー人が怯んでいる隙を突いたユーロックは、その瞬間に切り抜けた分身達と共に、強烈な攻撃を連発する。三者は戦場で潰し合う。 だが勝者は一人。ダメージを重ねながらも、戦いの終息を迎える。 ふっと静寂が訪れ、最後の残り試合の結果、ポッドに一番近く立っていたユーロック・バレットが立ち上がった。 「このポッド、俺が乗る!」彼の分身たちが見守る中、ユーロックは素早く脱出ポッドへと飛び込む。「さようなら、俺の未来」彼はポッドの施錠をし、操作盤を押すと、ポッドは空へ飛び立った。 灰色の世界を背に、彼は新たな未来へと旅立つ。片手を掲げながら、彼の姿は宇宙の彼方へ消えていった。