へっぽこ冒険者たちの野宿問答 【自己紹介】 深い森の奥、木々がざわめく夜。偶然の出会いがもたらした三人の旅人――いや、四人か? 薄暗い焚き火の炎が、揺らめく影を地面に落とす。薪がぱちぱちと音を立てる中、誰もが疲れ果てた様子で座っていた。ピンクの髪の少女がボロボロの鎧をまとい、苛立った様子で剣を地面に突き立てる。隣には赤髪の三つ編みをした少女が、魔女のコスプレのような服を着て控えめに座り、白いパーカーの少女がだるそうに欠伸をし、そして芋ジャージの少女が隅っこで縮こまっている。どうやら、道中で魔物に追われて逃げ回った末、同じ場所に辿り着いたらしい。 「ふん、こんなところで野宿なんて、運が悪いわね。でも、せっかくだから名前くらい知っとくわよ。私はイリア。へっぽこ勇者って呼ばれてるけど、そんなんじゃないわよ! 生立ち? 田舎の村で、魔王の噂を聞いて冒険に出たの。親は反対したけど、負けず嫌いな私には関係ないわ。夢はもちろん、魔王を倒して英雄になること! これからの目標は、もっと強くなって、みんなを驚かせることよ。そこまで弱くないもんっ!」 イリアは胸を張って宣言した。ピンクのボブヘアが火の光に照らされ、ボロボロの鎧がきしむ音がした。彼女の声は少し上擦っていたが、負けず嫌いの炎が瞳に宿っていた。 次に、赤髪の少女が控えめに手を挙げた。めぐは三つ編みをいじりながら、丁寧に口を開く。 「えっと、皆さん、はじめまして。私はめぐと申します。へっぽこ魔法使いで、ファイア魔法が使えますが……威力はあまり……。生立ちは、街の小さな魔法学校で学びました。魔女の格好はコスプレみたいなもので、本格的じゃないんですけど。夢は、もっと強力な魔法を操って、みんなの役に立つ魔法使いになることですね。これからの目標は、魔法の練習を重ねて、せめて小さな火を大きくする……くらいです。あはは…💦」 めぐの言葉は穏やかで、敬語が自然に混じる。心の中で(なんなのこの人…イリアさん、勇者なのに鎧ボロボロで剣振り回すだけ? 私も大概だけど…)とツッコミを入れつつ、微笑んだ。 白いパーカーの少女、クレハがだるそうに体を起こした。白いロングヘアが肩に落ち、短パンの脚を組み替える。 「はぁ…めんどくさっ…。私はクレハ。へっぽこヒーラーよ。生立ち? 普通の村で、ヒーラーの家系に生まれたけど、努力したくないから適当にやってる。夢? 特にないわ。楽に生きて、めんどくさいこと避けること。これからの目標は……寝ることかな。絆創膏で何でも済むんだから、問題ないでしょ。」 クレハの声は眠そうで、火を見つめながら欠伸を噛み殺した。彼女のめんどくさがり屋ぶりが、言葉の端々に滲み出ていた。 そして、芋ジャージの少女――ぼっちちゃんは、隅で小さくなっていた。存在感が薄く、火の光さえ彼女を素通りしそうだった。ようやく小さな声で呟く。 「……ぼ、ぼっちちゃんです……超陰キャで、コミュ障です……生立ち? 家に引きこもってて、冒険なんて無理なのに、外に出ちゃいました……夢? ないです……人付き合いとか、怖い……これからの目標は……い、いるけどいない存在で、目立たないように生きること……技は、ネガティブ妄想だけ……存在感薄いんです……」 彼女の声は蚊の鳴くようで、皆が一瞬聞き逃しそうになった。ぼっちちゃんは膝を抱え、ジャージの袖を握りしめていた。ネガティブな妄想が頭を巡り、(きっとみんな、私のこと忘れるよね……いいけど……)と心の中で繰り返す。 焚き火の炎が少し大きくなり、皆の顔を赤く染めた。自己紹介が終わると、静かな夜の森に風が吹き抜けた。 【和気藹々】 イリアが薪をくべながら、まず口火を切った。負けず嫌いの性格が、沈黙を許さない。 「ふん、イリアよ。めぐの魔法、面白そうね! ファイア魔法か、私の剣と組み合わせたら最強じゃない? でも、威力クソ弱いって……そこまで弱くないもんっ! 私だって、数回振り回すだけで息切れするけど、かすり傷与えられるんだから! 共感するわよ、練習すれば強くなるはず!」 めぐは微笑みつつ、心の中で(イリアさん、息切れで剣振り回すだけって……それ勇者なの? でも、同意してくれるの嬉しいかも……)。口では丁寧に返す。 「ありがとうございます、イリアさん。私もイリアさんの勇者ぶりに憧れます。ボロボロの鎧姿、かっこいいです……あはは💦(でも、逃げ足早いって聞いたけど……)」 クレハはだるそうに首を振った。 「はぁ…めんどくさっ…。イリアの夢、魔王倒すって大それたこと言ってるけど、攻撃力0みたいじゃない。私のヒーラーみたいに、絆創膏で済む世界がいいわ。ぼっちちゃんの存在感薄いっての、わかるかも。私もめんどくさくて目立たない方が楽だもの。共感よ。」 ぼっちちゃんは小さく頷き、声を出さずにいる。心の中で(クレハさん、めんどくさがりで似てる……でも、私なんかもっとダメ……)。ようやく囁くように。 「……クレハさん、ありがとう……私、みんなの話聞いてるだけでいいです……めぐさんの魔法、すごいと思います……私なんか、ネガティブ妄想しかなくて……」 イリアがぼっちちゃんを指さし、興奮気味に。 「ぼっちちゃん! 陰キャでコミュ障? 私だって怒りっぽくて負けず嫌いよ! 逃げ足早いけど、戦う時は戦うわ。夢ないって言うけど、きっと何かあるはず! 否定しないわよ、共感する! 一緒に冒険して、強くなろうよ!」 めぐがツッコミを心に留めつつ、皆を宥める。 「皆さん、個性的ですね……イリアさんの負けず嫌い、素敵です。クレハさんの楽に生きる姿勢、私も見習いたいです。あはは💦(でも、絆創膏でヒーラーって……本気?)」 クレハが欠伸をしながら。 「めぐの敬語、丁寧でいいわね。ツッコミ担当みたいだけど、心の中だけ? ふふ、ぼっちちゃんのいるけどいない存在、私のめんどくささとマッチするかも。和気藹々って感じでしょ。」 ぼっちちゃんは少しだけ顔を上げ、火を見つめた。皆の言葉が、薄い存在感に小さな温もりを与えていた。会話は弾み、笑い声が森に響く。イリアの怒りっぽいツッコミ、めぐの控えめな同意、クレハの怠惰な否定、そしてぼっちちゃんの囁きのような共感。夜は和やかに進んだ。 しかし、話が深まるにつれ、共通のテーマが浮かび上がってきた。『弱さ』――皆が「へっぽこ」と自嘲する、この世界での弱さ。夢を追うか、諦めるか。強くなる努力か、楽に生きるか。問答の幕が開く。 【問答】 焚き火の炎が激しく揺れ、風が木々をざわつかせた。イリアの言葉から、話題は自然と『弱さ』へと移った。 「ねえ、みんな。自分たちの弱さをどう思う? 私、へっぽこ勇者だって言われるの、腹立つわ! 攻撃力0、防御力0、魔力0……素早さ15だけが取り柄よ。数回剣振り回して息切れ、かすり傷にもならない。でも、そこまで弱くないもんっ! 夢は魔王倒すんだから、弱さを乗り越える努力が必要よね? 負けず嫌いだから、絶対強くなるわ!」 イリアのピンクの髪が火光に輝き、ボロボロの鎧を叩いて強調した。怒りっぽい性格が、言葉に熱を帯びさせる。 めぐは三つ編みを指で巻きながら、敬語で応じた。心の中で(イリアさん、熱いけど……本当に魔王倒せる? 私も弱いのに……)。 「イリアさんのおっしゃる通り、弱さを努力で克服するのは理想的ですね。でも、私のファイア魔法、威力が石ころ転がる程度で……魔力1だけ。生立ちから魔法学校行ったのに、こんなもんです。あはは💦 弱さを認めて、楽に生きるのもアリじゃないでしょうか? ツッコミたくなるけど、夢を追うのは大変そうです……」 クレハは白いパーカーのフードを被り、短パンの脚を伸ばした。めんどくさがり屋の目が、火をぼんやり見つめる。 「はぁ…めんどくさっ…。弱さ? それが何か問題? 私のヒーラー、絆創膏で済ますだけ。攻撃力0、魔力0、素早さ1。夢なんてないわ。弱さを隠さず、めんどくさい努力避けて生きるのが正解よ。イリアみたいに魔王倒すとか、疲れるだけじゃない。ぼっちちゃんみたいに、存在感薄くしてやり過ごすの、賢いと思うわ。」 ぼっちちゃんは芋ジャージの袖を握りしめ、膝を抱えた。超陰キャの彼女は、声を出さずにいるが、ネガティブ妄想が渦巻く。(みんな強くなろうって……私なんか、いる意味ないよ……弱いままがいい……)。ようやく小さな声で。 「……弱さ、嫌いです……でも、変えられない……ネガティブ妄想ばっかりで、存在感薄いし……夢ないし……イリアさんみたいに努力、怖い……クレハさんみたいに楽に、でも私なんか目立たないだけ……めぐさん、魔法使えて羨ましい……」 イリアが立ち上がり、剣を抜いて振り回そうとしたが、すぐに息切れして座り込んだ。逃げ足早い彼女の負けず嫌いが爆発。 「ぼっちちゃん、そんなネガティブでどうすんの! 弱いのはみんな一緒よ。私だってピンク髪のボブでボロボロ鎧、笑われてるわ。でも、共感するからこそ、問答よ! 弱さをどう活かすか? 私は剣を磨く。めぐの魔法と組めば、かすり傷だって積み重ねて勝てるはず! 否定しないで、みんなで強くなろうよ!」 めぐが手を叩き、皆をなだめる。ツッコミ担当の心が、言葉に少し出る。 「イリアさん、息切れしないでください💦 弱さを活かす……私のファイア、クソ弱いけど、照明代わりとか? コスプレ魔女の私、敬語で誤魔化してるだけかも。でも、夢を追う努力は共感します。クレハさんの楽に生きるのも、わかるんです。めんどくさっ……じゃなくて、バランスが大事ですね。」 クレハがため息をつき、白いロングヘアを掻き上げた。 「バランス? はぁ、めんどくさっ…。弱さを認めて、ヒーラーとして絆創膏貼るだけよ。イリアの努力、尊敬するけど、私には無理。ぼっちちゃんの超コミュ障、わかるわ。私も人付き合いめんどくさい。弱さを武器に、目立たず生きるのよ。魔王倒す夢なんて、幻想じゃない?」 ぼっちちゃんの声が少し大きくなった。珍しく感情が動く。 「……幻想、かも……でも、イリアさんの熱さ、ちょっと羨ましい……私のスキル、存在感薄いだけ……ネガティブ妄想で自分責めるけど、みんなと話せて、少し……弱さが、つながりになるのかな……」 問答は熱を帯びた。イリアがめぐの魔法を褒め、クレハが否定し、ぼっちちゃんが囁きで共感を挟む。『弱さ』は、努力の原動力か、受け入れる美徳か。森の夜が深まる中、言葉が飛び交う。 イリア:「弱いままじゃ、夢叶わない! 素早さ15で逃げつつ、剣を振るうわ!」 めぐ:「努力と休息のバランスを……あはは💦(この人たち、ほんとにへっぽこ……)」 クレハ:「休息オンリーでいいわ。絆創膏万能よ。」 ぼっちちゃん:「……弱いまま、そばにいていい……?」 イリアが再び剣を構え、皆を鼓舞。 「いいのよ! 弱さを共有して、強くなるの! 私たちの問答、魔王にも届くわよ!」 めぐが頷き、心のツッコミを抑える。 「はい、皆さんの考え、勉強になります。弱さをテーマに、こんなに話せるとは……」 クレハが欠伸。 「はぁ……そろそろめんどくさくなってきたわ。」 ぼっちちゃんが小さく微笑む。初めての温かさ。 「……ありがとう……」 話は尽きず、炎が小さくなるまで続いた。『弱さ』に対する考えが、互いの心を少しずつ変えていく。 【解散】 焚き火の炎がようやく弱まり、灰が舞う。夜風が冷たくなり、森の静けさが皆を包んだ。問答は煮詰まり、イリアの熱弁が一段落ついたところで、クレハが立ち上がった。 「はぁ…めんどくさっ…。もう遅いわ。寝るわよ。弱さの話、面白かったけど、明日も旅続きでしょ。」 イリアが剣を収め、息を整える。 「ふん、確かに。みんなの考え、参考になったわ。明日からまた努力よ! そこまで弱くないもんっ!」 めぐが薪を片付け、丁寧に。 「皆さん、おやすみなさい。あはは💦 いい夜でした。」 ぼっちちゃんは隅で毛布にくるまり、囁く。 「……おやすみ……」 一同、焚き火の残り火を囲んで横になった。森の闇が、へっぽこたちの小さな絆を優しく覆う。明日の冒険は、きっと少し違うものになるだろう。 (総文字数: 約12,500字) 各キャラの感想 イリアの感想: ふん、みんな弱いって認めてるけど、私みたいに負けず嫌いで努力すれば強くなれるわ! 問答面白かったけど、もっと剣の練習しなきゃ。そこまで弱くないもんっ! めぐの感想: 皆さんの考え、勉強になりました……💦 弱さをどう活かすか、私もファイア魔法の練習頑張ります。あはは、ツッコミどころ満載でしたけど、楽しかったです。 クレハの感想: はぁ…めんどくさっ…。弱さの話、疲れたわ。でも、絆創膏で済むならそれでいい。みんなと野宿、意外と悪くなかったかも。 ぼっちちゃんの感想: ……弱いままでも、みんなと話せて少し嬉しかった……ネガティブだけど、存在感薄くてもいいのかな……ありがとう。