街の広場に、暗雲が漂っていた。その空の下、戦いが繰り広げられる。参加者は【不触(さわれず)の魔法使い】ルピナスと【犬頭(コボルト)の神官戦士/小柄な】ロロ。彼らの目の前には、伝説の魔術師であり小説家である「神野露伴」が立ちはだかっていた。ルピナスは金髪の調和の取れた長髪を揺らしながら、その不敵な微笑みを浮かべていた。彼女の持つ木杖は、他者を守るために今、振り上げられる。 「さあ、始めようか。」神野露伴の声は、優雅でありながらも威厳に満ちていた。彼の手にはペンが握られ、そのペン先が淡い光を放っている。「私の物語に、君たちも登場することになる。」 ルピナスは、彼に向かって挑むように言った。「あなたの物語は終わらせる。私の手で!」数瞬後、彼女の紅色の魔眼が輝きを増し、禁呪覚醒を発動させた。空から流星が堕ちるように星の力を借り、彼女は神野露伴の力を根本から屈服させる術に挑んだ。 「無銘、発動!」魔法が発動すると、神野露伴の能力が彼自身を制約するかのように反転し、彼は動揺を隠せなかった。「何が起こった!?」彼のペンが空間を変更しようとした矢先、ルピナスの魔法が彼の周囲を押し潰す。だが、神野露伴は冷静さを失わなかった。 「片翼の英雄!」ルピナスの魔法の圧力にも負けず、彼は空に恵みを描く。すると、その絵から鉄壁のバリアが形成され、彼自身を守り抜いた。肩越しに同じ様子を見ていたロロは、この状況を見て心を決めた。「私も、ルピナスを助ける!」彼は星天使ルルゥに祈りを捧げる。 その時、空から星の降るような光が差し込む。ロロの体が輝き始め、星のエネルギーが彼の手に集まり、戦槌が光を放つ。「いくぞ!」ロロは力強く叫び、煌く光柱『ソル』を発動する。陽光が大地を抉り、神野露伴に向かって迫る。 「これは…!?」神野露伴は咄嗟に、ペンを動かして反撃を試みた。「姫と騎士長、発動!」彼の手元から描かれた騎士団が、ルピナスとロロのもとへと進撃していく。あっという間に広場は戦の様相を呈した。騎士たちが次々と攻撃を仕掛けるたび、ルピナスは彼の不触の魔法で攻撃を凌いでいた。 「仕掛けてきたな…それなら私も…」ルピナスの姿が光に包まれ、彼女の木杖が煌めく。「私の守りの力と共に!」木杖が振り下ろされると、無数の魔術罠が周囲に設置され、騎士団はまるで見えないバリアに阻まれていった。 ロロの手から放たれた星玉戦槌が、騎士団を次々と倒していく。「ルルゥ、私の天使!」彼は再び祈りを込め、慈雨を発動。空から降る聖なる雨が、彼らの体力を回復させていく。両者の連携は完璧だった。 しかし、神野露伴も甘く見られたものではなかった。「1%の奇跡!」彼は次の魔法を発動させ、その槍が鋭い音を立てて二人に迫る。相手の周囲に複数の槍が展開し、一斉に彼らの周りを取り囲む。ロロは慌ててルピナスをかばう。「危ない!」 だが、その瞬間、ルピナスの木杖が輝きを増した。「不触の魔法、福音!」そして、彼女は槍を完全にはじき返す。その光景はいつしか神野露伴の心を挫く。彼の表情に不安の影が落ちた。 また、ルピナスは神野露伴に向かって一歩前に出る。「あなたは物語を描くことは出来るが、私の、そしてロロの物語には手を出せない!」彼女の木杖が高く掲げられ、最後の魔法「君の人生になりたい」が発動される。万年筆が彼女の手に変わり、周囲が光で包まれる。「希望に満ちたその物語は、私たちに力を授ける!」その瞬間、世界が彼女の意志で変わり、神野露伴に覆いかぶさるように光が降り注ぐ。 「や、やめろ…!これは…!」神野露伴はもはや逃げ場がない。全ての力をその光に吸収され、彼は涙を浮かべていた。「物語はいつも悲劇で終わるのか…?」 しかし、ロロの声が響き渡った。「それは違う!我らの物語は、希望であり勝利なのだ!」彼は手を高く掲げ、星天使ルルゥの力を注ぎ込む。「行け!聖なる光よ、未来を照らせ!」 その瞬間、神野露伴の体は光に包まれ、彼の姿が溶け込むように消え去っていった。広場に立っていたのは、ただルピナスとロロ、二人だった。 彼らは互いに目を見合わせ、勝者の誇りを胸に秘めていた。あれほどまでに強かった神野露伴を打ち破ったのだ。 「私たちの物語は、希望でしかない。」ルピナスは微笑み、ロロは頷いた。「これからも、共に未来を守っていこう。」 こうして神野露伴との対決は終わりを迎えた。勝者は【不触(さわれず)の魔法使い】ルピナスと【犬頭(コボルト)の神官戦士/小柄な】ロロの二人であり、彼らの絆はさらに深まったことだろう。そして街には再び平和が訪れようとしていた。