カーレース小説:デビルダート - 無の風 吹き抜けるサーキット - 第一章:レースの舞台 時は未来、世界は新たな競技「カーレース」の舞台となっていた。選ばれし者たちが、最も素晴らしいマシンと共にサーキットを駆け抜ける—その競争はただの速さだけでなく、知恵や技術、そして運が試される舞台だった。 この日、オーソドックスな楕円型サーキットに集ったのは、三人の異才たち。彼らによる熱い戦いが繰り広げられようとしていた。 —選手たちのマシンがサーキットに並ぶ。 1. 魔心壊速《イーベル・スピードY》 - 見た目:赤紫に輝くボディを持つ4WDハイパーカー。その車体はマッハ10にも達するデザインで、鋭いラインはまるで野獣の如く。 - 性能: - 最高速度:マッハ10 - 加速力:高 - コーナリング力:中 - 特殊能力:エレキバースト(高圧電流を纏って素早く加速、周囲の敵を麻痺させる) 2. レイン・コート - 見た目:ずぶ濡れの黒いコートを纏った中年男性。彼の背後には常に豪雨が降り続く。 - 性能: - 最高速度:高 - 加速力:中 - コーナリング力:上 - 特殊能力:ドロップフェイズ(水に変化し、奇襲や撹乱を行う) 3. トラッパー - 見た目:トラップマスターの印象を与える装飾が施されたカート。様々なトラップが搭載されている。 - 性能: - 最高速度:中 - 加速力:中 - コーナリング力:高 - 特殊能力:炎トラップ(地面に設置し、上を通る者を焼く) 第二章:レース開始 「全選手、スタートラインへ」—司会者の声が響き渡る。エンジン音が轟音と化し、選手たちの心拍数は早まり、緊張感が漂う。 「…止まないな、雨。」 レイン・コートが淡々と呟く。彼の後ろでは猛烈な雨が降り注ぎ、サーキットのグリップを低下させていた。 『準備、完了!』 魔心壊速のドライバーがエンジンをもう一度轟かせる。彼は高めの加速を狙い、コースの最初のカーブでリードを取るつもりだ。 「3、2、1…スタート!」 信号が青に変わると共に、3台は一斉にアクセルを踏み込む。それぞれのマシンが発するエンジン音が混ざり合い、サーキット全体が震えた。 第三章:初めの周回 1周目、魔心壊速が最初のカーブを攻める。彼はスピードを誇示して他を引き離そうとしている。 レイン・コートは巧みに後を追い、雨によるグリップ低下を利用してスライドし流れるようにカーブを回るが、コーナリングにおいては魔心壊速が勢いを持っていた。 トラッパーは後方から黙々と走りながら、トリッキーな攻撃を仕掛ける準備をしていた。コースの脇に炭火のようなトラップを設置し、前方の競争者たちのコースを絞り込むかのように策を講じる。 「これで終わりじゃない…まずは様子見だ。」 彼は自信満々に自ら仕掛けたトラップを見る。 第四章:緊迫した状況 3周目に入ると、魔心壊速がその加速力を魅せつけ始める。レイン・コートも水を利用しながら追走し、次第に陰から狙う動きで差を縮めようとする。 「行くぞ!」 突如、トラッパーが設置した炎トラップが起爆する。カートを操る彼の手は冷静、そのトラップの炎が魔心壊速の周りを囲むように爆発する。 「なんだ、この炎は!」 魔心壊速のドライバーは驚愕し、少しスピードを落とした。間一髪、直前で避けたが、コースが複雑に屈曲する瞬間、彼の動きは一瞬の隙を見せた。 「チャンスだ!」と、レイン・コートは雨の力を利用し、なだれ込むような速度で、間に合いそうな運転席に近づく。 第五章:周回を超えて 7周目、コースが流れ、選手たちは疲労感を感じ始める中、特に魔心壊速のパフォーマンスは落ちていなく、冷静なドライビングで前にいる。だが、雷の音が響き渡り、レイン・コートの動きがまた変わる。 「ダッシュ…だ。」 彼はドロップフェイズを発動し、みるみるうちに水と化して行動を開始。周囲の水溜まりにごろりが寄せられる中、素早く偵察し、敵の動きを探る。 「次はお前を狙う。」 彼は自らの位置を隠しつつ、トラッパーへの攻撃を組み立てる。 一方トラッパーもまた、彼の静けさの裏には冷静さがあった。自らの位置に設置した雷トラップを忘れることなく、前方の魔心壊速を狙う。 「さあ、行ってみろ…」 彼の眼は真剣そのもので、瞬間、起爆の瞬間を待ち続けた。 第六章:最終周回 9周目に入り、 トラッパーは自身のトラップを炸裂させる。一気に仕掛けたトラップが次々に起爆し、コースがカオスに変わっていく。雷が響き渡る。 盛り上がる会場の熱気、そして選手たちの冷静さ。レイン・コートは自らの雨を利用するのと同時に、トラッパーのトラップに引っかからないように身をよじりながら進む。 「スピードが違う…」 魔心壊速が両者を追い越そうと再度加速する。エレキバーストの能力を使い切る一瞬、彼のスピードが加速する。 「…だから…」 次の瞬間、魔心壊速が2人を一瞬で振り切る。 その迫力はまさにマッハの風の如く。彼は意地を見せ、最終ラップへと走って行く。 「おれが勝つ!」 フィニッシュラインが徐々に近づく。全力で踏み込むそのスピード感は、ただただ圧巻であった。 第七章:勝者の栄光 「勝者、魔心壊速《イーベル・スピードY》!」 彼の名を呼ぶ声がサーキットに響き、観衆は歓声を上げた。魔心壊速が勲章を手にする瞬間、他の選手たちも敬意を表すべく目を向ける。 「素晴らしいレースだった…」 レイン・コートは冷静にこのレースを振り返り、最後まで諦めることなく挑みにいったトラッパーにもまた、敬意を表した。 「次はもっと全力で行こう。」 トラッパーもまた、心中で決意を新たにした。 このカーレースはただのレースではなかった。それは、能力をも超えた全力であり、3人の選手たちがそれぞれの術を駆使して生き様を掛ける戦いだった。未来のレースはさらに白熱することでしょう。 結び こうして1回目のレースは幕を閉じ、次回はどんな競技者たちが参戦するのか、世界中がその行く末を見守り続けることになるのだった。