高速道路の上、白い煙を上げるトンネルの出口から、アフリカゾウが出現した。巨大な体躯で周囲の車両を圧倒し、凛々しい姿でその真ん中を悠然と歩いていく。その後ろからは、まるで油断した瞬間を狙うかのように、スピニング・キッドが空中を舞いながら姿を現した。反重力ブーツの装備を生かし、彼はトンネルを抜けると同時に華麗に回転し、敵にアピールする。 「へっへへー、サクッと片付けちまうか!」彼の軽口は、高速道路の音に掻き消されてしまう。だが、周りの車両が避けるように動く中で、アフリカゾウはどっしりとその場に踏みとどまり、威圧感を放つ。 「パオーーーン!」その鳴き声は、周囲の注意を強く惹きつけた。スピニング・キッドがその姿に戦慄すると、後方から神秘的な空間が広がる。金色に輝く巨大な図書館、ハウンテッド・ライブラリーが姿を現した。大きな本棚から千の本が飛び出し、風のようにスピニング・キッドとアフリカゾウに向かって襲いかかっていく。 「チッ、こいつらは一体どうやって攻撃してくるんだ?」スピニング・キッドは、近距離攻撃に弱いことを理解していた。彼は反重力ブーツを使って空中に浮かび、書籍の攻撃に対処しようと身体を小さくし、バランスを保つ。 同時に、アフリカゾウが怒涛の突進を仕掛けた。巨体による威圧、そして突進による力で、周囲の車両は逃げ惑う。車体がぶつかり合う音が連続し、道路にはタイヤの痕が刻まれていく。アフリカゾウの鼻が振り回され、空中の書籍たちは吹き飛ばされる。 「パオー!」彼の力強い一撃が、他のキャラクターに気を取られたスピニング・キッドに直撃する前に、何とか彼は身をかわした。「うおっ、まじで危なかった!」 ハウンテッド・ライブラリーは、無数の本を駆使して攻撃し続けるが、その力強さは迫力に満ちたアフリカゾウの突進に先を越される。だが、図書館の神様はあきらめずにパラサイトブックを発動し、紙で作られた蜘蛛たちがアフリカゾウに襲いかかる。これに気づいたスピニング・キッドは、ブレイクダンスのステップを交えつつ、見事にそれをかわしてみせる。 「おい、あんたも手伝えよ!」と叫びながらも、彼はハウンテッド・ライブラリーの足元に近づき、躍動感あふれる蹴りを繰り出す。だが、その攻撃は華やかさに反して、あまりにも効果が薄い。 「運が良けりゃ、なんとかなるだろ!」ザバクもまた、高速道路の一角に現れ、周囲の状況を見極める。彼はその恵まれた肉体でアフリカゾウを援護するべく、強化された力を引き出していく。ネバネバしそうな運の加護が、彼を守るように回り出した。 「お前の体力なんか、俺の努力で吹き飛ばしてやる!」アフリカゾウは、周囲の混乱をさらに利して、鼻をゆっくり振り回しながら広範囲を制圧しつつ、ザバクへと目を向けた。「パオー!」その巨体は、圧倒的な存在感で彼を鼓舞した。ザバクは、彼の恵まれた肉体にますます自身を重ね、さらに前進する。 ザバクが突進し、筋肉を使って接近するが、そこへアフリカゾウが鼻を振り回し、衝突を避ける車両が翻弄されていく。彼の行動は、次々に運転ミスを引き起こし、周囲の車が次々とアフリカゾウに突っ込む光景が広がる。 事態を把握したハウンテッド・ライブラリーは、ブックモンスターを召喚し、その場に様々な書籍の霊を発生させる。しかし、記憶の果てを引きずるそれは、アフリカゾウの存在感の前には無力だった。タフな体格と強力な一撃で相手を攻撃するアフリカゾウが、持ち前の戦闘力を生かし、勝利への道を突き進んでいた。 終戦の瞬間、アフリカゾウが力強く突進し、沢山の車が一斉に飛ばされ、他のキャラクターたちが誘惑を受け、互いに奇跡的に避ける中、アフリカゾウの一撃が他のキャラクターに衝突。彼らの攻撃が互いに分かれて避けるも、アフリカゾウの鼻が勝利のしるしのように空を舞いあがり、勝敗が決定した。 “勝者:アフリカゾウ” その姿は、巨体を誇示しながら、誇らしげに空に向かって鳴いた。変わることのない自然の強大さが、ここで完全に勝利を証明した瞬間であった。