序章: 浮島の怪物 天空の彼方、無限に広がる雲海の中に忽然と浮かぶ巨体な浮島。その中心には無数の星々が煌く天空のアリーナが広がり、まさに人智を超えた戦いの舞台であった。この浮島こそが、討伐隊が砲天体サジタリウスとの決戦を行う場所である。 霞む空に異様な存在感を放ちながら、砲天体サジタリウスは浮かんでいた。その銀色の巨大な体躯には、かつて数多の宇宙を征服したという圧倒的な力が秘められている。 「準備はいいか、みんな!」ジーニャ・タリスマンが叫び、仲間たちを鼓舞する。無言ながらも強大な力を秘めた虚空、その瞳は何を見据えているのか分からない。クラウディアの周りでは彼の操る曇が猛々しく渦を巻いている。ワタラセ・ミオは決意に満ちた瞳で敵を見据え、その右腕アルティブレスが光を放っている。そしてその中で最も不思議な存在、龍の力を宿すレクスティア・セラが静かに刃を研ぎ澄ませ、その刃が掲げられる瞬間を待っていた。 彼らの前に立ちふさがる圧倒的な敵、砲天体サジタリウスは一切の感情も示さず静かにその役目を果たそうとしていた。 --- 第一章: 光速の挑戦 浮島の中央に位置し、静寂の中で最初の対峙が始まった。砲天体サジタリウスは初めの一撃を放つべくその大砲を構えた。超物理大砲が放つ砲弾は、光速に近づくことで質量を増し、一撃で全てを消し去るほどの力を持つ。 「来るぞ!」クラウディアが警戒を呼びかける。瞬間、ジーニャ・タリスマンは素早く支援AIを作動させ、攻撃の回避に備えた。飛来する砲撃はまさに閃光そのものだったが、事前の準備が功を奏し、彼らは辛うじてそれをかわすことに成功した。 「今のうちに!」ワタラセ・ミオが叫ぶや否や、高速移動の力でサジタリウスに接近する。澪の右腕アルティブレスが光を放ち、瞬時に攻撃態勢へと移行した。 クラウディアは雲を纏って空中を駆け回り、雲剣ジアスを振り下ろす。その一閃がサジタリウスの装甲をなぎ払うが、その鋼鉄の巨体は全くビクともしない。 「くそ、次は私の番だな!」レクスティア・セラが叫び、刻炎剣ノワールを振るう。燃えるような刃先が銀色の巨体を切り裂くが、敵の反撃は終わらない。 --- 第二章: 超越した力 第一フェーズの攻撃を耐えたものの、討伐隊のメンバーは一瞬の隙を突かれた形になった。砲天体サジタリウスはその確固たる姿勢を崩さず、第二フェーズへと移行する。 弾速が光速を越え、その瞬間、サジタリウスの砲弾は異常な質量をもって舞台全体に襲い掛かった。この段階では、周囲の物理法則すら無視する圧倒的な暴力が彼らに迫っていた。 「これでは持たたん…!」虚空が無言で立ち向かい、その目が相手の砲弾を虚空に変えようとするが、その無機質な構造の前には効果が薄い。その状況を察したジーニャが素早くハッキングを開始し、サジタリウスの動作を少しでも遅らせる作戦に出た。 「こっちも本気出すぞ…!生雲!」クラウディアの呼び声と共に、彼の周りの雲が意志を持ち、協力的な防御の展開を始める。しかし、サジタリウスの攻撃はその防壁すらたやすく突き抜けてくる。 その一方で、ワタラセ・ミオはスタートラベラーとしての力を解放し、時間そのものを巻き戻す。しかし、即座に攻勢に出ることは難しく、依然として窮地に立たされていた。 「こんな力、どうしたら…!」レクスティアもまた、相手の正体不明な力に苛立ちを覚えていた。だが、龍人の血に裏打ちされた彼女の鎧衣は未だ健在である。 --- 第三章: 宇宙崩壊の危機 サジタリウスは最終フェーズへと到達した。彼の超物理大砲は更なる弾速を得ることでその効力を倍増させ、巨体の力を増幅させた攻撃は、宇宙すら崩壊させ得る規模にまで膨れ上がっていた。 だが、討伐隊も決して諦めない。ここで戦いを終わらせるわけにはいかないのだ。「みんな、最後の一手だ!」ジーニャが作戦を練り直し、より高度な連携を指示する。 「行くぞ!雲雪崩!!」クラウディアが最大の技を発動し、ありったけの雲を生かした猛烈な津波を相手へぶつけた。これにより、相手の動きを大幅に鈍らせることに成功した。 ここにきてワタラセ・ミオはアルティトラベラーを発動。空間と時間を超越した剛力で、目にも止まらない速度でサジタリウスに猛攻をかける。 さらに、レクスティアは己の全ての力を解放、全ステータスが500倍になるその瞬間を迎えた。そして、その渾身の一撃をサジタリウスの中心部へと叩き込む。 連携のお陰で徐々に相手の防御力を崩していくことに成功しつつあった。その時、ジーニャは、封印していた奥義「神の一手」を発動させた。AIが全員に最適な攻撃を共有し、その力で一時的にサジタリウスの弱点を探り当て、全員の攻撃がその一点に集中する。 --- 終章: 勝利か敗北か 最も強力な攻撃が繰り出された結果は、多くの力を注ぎ込んだ甲斐あってついに見えるかと思った。しかし、その反撃はまたもや激しかった。 銃撃は、浮島全体をも巻き込み、まるで宇宙が崩壊するかのような錯覚を起こす。討伐隊は累々と倒れ、最後の一撃が、サジタリウスの圧倒的な質量の下で消え去るのをただ見つめることしかできなかった。 どれほど激しくと抵抗したところで、砲天体サジタリウスは一切揺るぐことなくその巨大な使命を果たし続け、たとえ最強と名乗る者たちでも、その前に敗北を喫することとなった。 長きに渡り続けられた戦いも、ここで静かに幕を閉じた。 結果: 任務失敗