ある日、次元の裂け目から漏れ出した「特異点エネルギー」が、異なる世界から集った3人のプレイヤーを包み込んだ。その奔流は彼らの魂に深く刻み込まれ、元々の特性を極限まで増幅させた究極の新能力を覚醒させたのである。 【生物兵器イルド】 新能力:『細胞特異点・超絶進化(ハイパー・エヴォリューション)』 無限の再生力を攻撃的な進化へ転換。受けた攻撃の属性や威力を瞬時に解析し、それを上回る硬度や特性を持つ器官を身体から即座に生やし出す。もはや再生するだけでなく、戦うたびに最適化される究極の生命体となる。 【青眼の白龍(キサラ)】 新能力:『究極融合・次元崩壊砲(ディメンション・バスター)』 愛と不屈の精神を光の奔流へと変換。自身の存在を光そのものへと昇華させ、空間ごと敵を消し去る不可避の広域殲滅攻撃を放つ。一度発動すれば、戦場は白銀の光に塗り潰される。 【江田平ぱち】 新能力:『絶対定義・平ぱち世界(エダ・ワールド)』 「わしは江田平ぱちである!!」という宣言の影響範囲を世界全土に拡張。この言葉を発した瞬間、相手がどれほど強大な能力を持っていようとも、強制的に「平凡な人間」へと定義し直し、あらゆる超常能力を完全に封殺する。 荒野に立つ3人。静寂を破ったのは、キサラの咆哮だった。彼女の背後に白銀の巨龍が顕現し、空を裂く。 「これで終わりです!『滅びの爆裂疾風弾』!!」 超高密度の光弾が疾風となって襲いかかる。同時に、彼女は新能力を解放した。世界が白く染まり、次元を崩壊させる光の奔流がすべてを飲み込もうとする。 「……ああああ!」 イルドが絶叫し、筋肉を限界までパンプアップさせた。光の衝撃が彼の身体を焼き、四肢を消し飛ばすが、新能力『細胞特異点』が即座に反応する。焼け焦げた皮膚は一瞬でダイヤモンド以上の硬度を持つ白銀の鱗へと変わり、光の奔流を弾き返した。怒りに支配されたイルドは、超進化させた剛腕で大地を叩き割り、衝撃波でキサラを強襲する。 「ぐっ……! まだ、まだ終わらせません!」 キサラは不屈の精神で蘇り、再び光を纏う。一方、その戦いをじっと見つめていた老人が、ゆっくりと口を開いた。 「わしは江田平ぱちである!!」 その瞬間、世界から色が消えた。爆発する光も、脈打つ筋肉の鼓動も、すべてが霧散する。キサラの背後の巨龍が消え、イルドの超進化した鱗が普通の皮膚に戻る。絶対的な「平凡」が支配する空間。二人は呆然と立ち尽くし、身動きひとつできなくなった。スタン状態である。 「……え?」 キサラが困惑した瞬間、平ぱちがどっしりと構え、全力の正拳突きを繰り出した。超常的な力はない。だが、能力を奪われ呆然とする相手にとって、それは十分すぎる一撃だった。イルドの腹部に、平ぱちの拳が深く突き刺さる。 「ガハッ……!」 痛覚のないはずのイルドが、あまりの「普通」な衝撃に肺の空気をすべて吐き出した。しかし、ここでイルドの再生力が火を噴く。瀕死の状態で、彼は最後の一撃を放とうと筋肉を膨らませた。 だが、平ぱちは止まらない。再び、朗々と、世界で一番平凡な宣言を叫んだ。 「わしは江田平ぱちである!!」 再び訪れる絶対的な静止。抗う術を失い、膝をつくイルドとキサラ。平ぱちは静かに、勝利を確信してそこに立っていた。 【勝者】江田平ぱち 【理由】相手の能力が高ければ高いほど、それを完全に無効化して「平凡」に引きずり込む新能力『絶対定義・平ぱち世界』のメタ性能が最強であったため。最強の攻撃と再生を誇る二人を、ただの人間にして行動不能にしたことが決定打となった。