序盤:赤い部屋の邂逅 赤くて眩しい部屋は、まるで血潮が壁や床、天井に染み込んだかのように脈打っていた。空気は重く、息苦しく、中心にそびえるのは無数の赤い脚が絡み合い、蠢く異形の存在――『染まった脚』。それは一本一本の脚が意志を持ったかのように震え、参加者たちを待ち構えていた。 狂織遥は白いパーカーのフードを軽く被り、双剣を両手に構えていた。12歳の少女の瞳は感情を映さず、ただ平坦に周囲を観察する。「よろしく...」と、そっけなく呟く声が部屋に響く。彼女の隣には、スネル・フロンティアが白の魔法使い服を優雅に翻し、杖のエスターを握りしめていた。長白髪が揺れ、冷静な視線が敵を捉える。「ふふっ、私の魔法は結構強いわよ。あなたも、気をつけなさいね。」スネルは遥に軽く微笑みかけ、ナルシストらしい自信を覗かせた。 『染まった脚』が動き出す。赤い脚の束が床を叩き、最初に召喚された『逸れた脚』が二体、現れる。それは普通の脚のように見えたが、力強く地面を蹴り、遥に向かって突進してきた。遥の素早さが光り、双剣を閃かせて軽く躱す。脚の蹴りが空を切り、彼女の攻撃力が加わった一撃が脚の側面を斬る。ダメージが蓄積し、脚がわずかに赤みを帯びる。「なんで僕...」遥は淡々と呟き、次の動きを待つ。 スネルは杖を掲げ、『聖星導道』を唱える。聖なる星の輝きが彼女の周囲を包み、最適な道筋を示す。輝きが彼女の足取りを導き、『逸れた脚』の蹴りを予測して横に滑るように回避。続けて『龍星群青』を放ち、龍型の星が上空から降り注ぎ、一体の脚を直撃する。脚は強烈に赤くなり、プレス攻撃を仕掛けてくるが、地面に埋まって動けなくなる隙を生む。遥はその隙を突き、双剣で脚を吹っ飛ばす。脚は『染まった脚』本体に激突し、本体がわずかに震えた――ダメージが伝わった証拠だ。 二人はまだ互いに言葉を交わさず、ただ敵の動きに集中していた。『染まった脚』は妨害を無視し、新たな『逸れた脚』を召喚しようとするが、序盤の攻防で部屋の赤い光がより激しく明滅し始めた。 中盤:激化する攻防 部屋の赤い輝きが強さを増し、視界を歪ませる中、『染まった脚』の脚束がより活発に蠢き始めた。召喚された『逸れた脚』が二体同時に襲いかかり、一体はスネルを、もう一体は遥を狙う。脚の蹴りが風を切り、普通の攻撃ながらその勢いは部屋の空気を震わせた。 遥は【希】を発動。対戦相手の攻撃を全て予知する感覚が彼女を包み、素早さが爆発的に上がる。集中状態に入った彼女の動きは、光や次元を超える速度すら回避するものだった。双剣が簡易型として振るわれ、攻撃力と速度が融合した一閃が脚を捉える。脚は赤く染まり、プレスを試みるが、遥の神タイミングの回避【避】で躱され、確定反撃が炸裂。脚を吹っ飛ばし、『染まった脚』にダメージを与える。「...これで。」遥の声は平坦のまま。 スネルは冷静に距離を取り、『兲ノ河』の固有魔法を展開。実在する星座の名を借り、惑星の力を呼び起こす。杖エスターが輝き、魔法の威力が倍増。龍星群青の龍型星がさらに激しく降り注ぎ、脚の動きを封じる。だが『染まった脚』本体への直接攻撃は通じず、脚の妨害も効かない性質が彼女の魔法を苛立たせる。「面倒ね...でも、私の教え子リネルならもっと華麗にやるのに。」スネルは真面目な根を覗かせ、聖星導道で自身の位置を最適化。脚のプレスが地面に埋まる隙を狙い、星の輝きで遥の動きを援護する。 遥は【攻】を使い、脚の行動を15秒強制停止させる。攻撃力が上がり、双剣が脚を次々に斬りつける。蓄積ダメージで赤くなった脚がプレスを繰り返すが、毎回地面に埋まり、動けなくなる。スネルがその間に魔法を重ね、龍の星が脚を吹っ飛ばす連携が生まれる。『染まった脚』は震え、召喚を続けようとするが、二人の息が合わなくとも、互いの動きが自然と噛み合う。遥の集中状態が続き、光速の予知が敵の全てを先読みする。部屋の赤い光が脈動を激しくし、戦いが中盤の頂点へ。 しかし、『染まった脚』の脚束が膨張し、新たな『逸れた脚』を二体召喚。赤く強烈なプレスが連続し、遥の防御力が低い体を掠める。スネルも魔力を消耗し、ナルシストの余裕が少しずつ削がれていく。「ふふっ、まだまだよ。」彼女は呟き、魔法を維持する。 終盤:決着の雷光 赤い部屋はもはや灼熱の炉のようで、眩しい光が二人の視界を焼く。『染まった脚』の脚束が最大限に膨れ上がり、召喚された『逸れた脚』が四体に増え、部屋中を蹂躙する。プレス攻撃が地面を割り、蹴りが空気を裂く。本体は依然として直接触れられず、妨害を無視した執拗な攻撃が続く。 遥の集中状態が極限に達し、【天性:光雷力速】が発動。空間、時空、狭間、次元を超え、光速の666億倍の速度で雷の双剣が刻まれる。雷光が部屋を貫き、『逸れた脚』を一瞬で吹っ飛ばす。脚は赤く輝きながら本体に激突し、連続ダメージが『染まった脚』を震わせる。遥は【素】で体力を回復し、息切れを防ぐ。【放】を発動し、30分の集中状態で敵を強制息切れに追い込むが、『染まった脚』は影響を受けず、ただ脚の召喚を加速させる。「...終わり。」遥の平坦な声が響く。 スネルは膨大な魔力を振り絞り、『兲ノ河』の究極形態を呼び起こす。星座の力が融合し、龍星群青が天の河のように広がる。聖なる星の導きで遥の雷光を増幅し、脚のプレスを全て回避。魔法の杖エスターが倍増の威力を放ち、吹っ飛ばされた脚が次々に本体に返り討ちを与える。「これが私の本気...あなたもよくやったわ。」スネルは遥に初めて本気の称賛を向け、面倒見の良さを覗かせる。 連携が頂点に達し、雷の双剣と星の魔法が『逸れた脚』を全て本体に叩きつける。『染まった脚』の脚束が崩れ始め、赤い光が弱まる。ついに本体が耐えきれず、蠢く脚が静止。戦闘不能に陥る。二人は息を整え、互いに視線を交わす。遥は「...終わった。」と呟き、スネルは「ふふっ、引き分けなんてつまらないわよね。」と微笑む。 戦闘の終了要因: 『染まった脚』の戦闘不能