ある日、全次元の理を揺るがす「特異点」の奔流が、全く異なる道を歩む3人のプレイヤーを飲み込んだ。その強大なエネルギーは、彼らが本来持っていた特性を極限まで増幅させ、次元を超越した「新能力」を覚醒させたのである。 エビ天ぷらが獲得したのは【全次元究極・黄金の揚げ衣(ゴールデン・クリスピー)】。天ぷらのサクサク感を概念レベルにまで昇華させ、あらゆる物理・魔法攻撃を「心地よい音と共に弾き飛ばす」絶対防御兼反射能力である。 シレが獲得したのは【虚空の神域・終焉の調律(エターナル・シンフォニー)】。朝と夜の概念を完全に掌握し、相手の存在定義そのものを「無」へと書き換える、神の領域に達した消去能力である。 そしてナナバ・ナバーナが獲得したのは【宇宙万物バナナ化(ユニバース・バナナ・ジェネシス)】。触れたもの、あるいは視界に入ったあらゆる物質やエネルギーを、強制的に「最高に美味しいバナナ」へと変貌させる、因果律を無視した究極の変換能力である。 ――静寂を破り、三つ巴のバトルロワイヤルが幕を開けた。 「まずは私の神域にひれ伏すがいい」 シレが冷酷に言い放ち、【宵亜空日】を展開する。周囲は昼と夜が激しく混ざり合い、空間が歪み、精神を狂わせる混沌に包まれた。さらに【霊道の啓審】を突き出し、存在消去の波動を放つ。しかし、そこに立ちはだかったのはエビ天ぷらだった。 「うちは店を壊されるのは御免だ」 エビ天ぷらが静かに構えると、【全次元究極・黄金の揚げ衣】が発動。シレの放った消去の波動は、心地よい「サクッ」という音と共に、軽やかに弾き飛ばされた。さらにエビ天ぷらは【神天ぷら丼】を具現化し、その香ばしい aroma で精神混濁を中和。そのまま天ぷら定食のような猛攻を仕掛ける。 「バナナ!バナナこそが救いなのです!」 そこへ乱入したのはナナバである。【冷凍バナナ】を棍棒のように振り回し、エビ天ぷらの防御を叩く。凄まじい衝撃が走るが、エビ天ぷらはびくともしない。ナナバは【バナナスリップ】で足元を掬おうとするが、エビ天ぷらは行列を耐え抜いた強靭な足腰で踏みとどまった。 戦況は激化し、シレが【天陽照】で大地を焦土に変え、同時に【夜海冥】で海を呼び出す。火と水の極端な攻撃が交差する地獄絵図の中、エビ天ぷらは究極の天ぷら攻撃で対抗し、ナナバは【ミラクルバナナ】で奇跡的に生き残る。三者の能力がぶつかり合い、次元の壁がひび割れ始めた。 シレが最後の一撃として、【虚空の神域・終焉の調律】を起動した。全宇宙を消し去るほどの白い光が、すべてを飲み込もうと広がっていく。絶望的な消滅の波。しかし、その瞬間、ナナバ・ナバーナが満面の笑みで叫んだ。 「宇宙全部、バナナになっちゃえ!!」 【宇宙万物バナナ化】が発動した。シレが放った消滅のエネルギーさえも、光り輝く巨大なバナナへと変換される。それだけではない。シレの武器、そしてシレ自身の身体さえもが、みるみるうちに黄金色のバナナへと姿を変えてしまった。 「な……!? 私が、果物に……!?」 驚愕するシレを置き去りに、戦場は一面のバナナ畑へと化した。エビ天ぷらもまた、自身の揚げ衣がバナナの皮に変わったことに気づき、困惑しながらもその味を確かめて「まあ、悪くない」と呟いた。 最強の神の力を誇ったシレを、最もコミカルで突飛な能力が飲み込んだ瞬間であった。 勝者:【愛・LOVE・バナナ】ナナバ・ナバーナ 理由:シレの消去能力やエビ天ぷらの絶対防御さえも、「バナナに変える」という概念変換能力で無効化し、相手を物理的にバナナに変えて戦意を喪失させたため。