測定室の中央で、頑丈な測定機械――バチボコくんが静かに待ち構えていた。どんな攻撃を受けても壊れず、威力を厳格に測るという。ルナシーの操縦席では、白いネザーランドドワーフの塩大福が、もぐもぐと頬を動かしている。 「測定を開始します」 係員の声に、塩大福は鼻をぴくりとさせた。説明書めいた長い名称や、無限めいた能力の記述は、測定対象となる攻撃そのものの威力を示すものではない。バチボコくんが評価するのは、実際に放たれた一撃だけだ。 塩大福は発射ボタンを押した。 「……ポチッとな!」 ルナシーから弾道ミサイルが飛び出し、測定室の標的へ直撃する。轟音と衝撃波が走り、標的は粉砕。だが、攻撃は測定機械そのものを破壊することなく、バチボコくんの計測器に一つの結果を刻んだ。 ミサイルの直撃は、基準に照らせば大きな破壊力を持つ。しかし、記述にある無限めいた表現や複雑な規則は、攻撃の実威力を裏付ける具体的な描写ではない。測定不能や無限とはせず、確認できる「弾道ミサイルの直撃」という破壊規模に限定して厳しく評価する。基準のミサイル帯の中でも、描写から確実に認められる範囲にとどめた。 バチボコくんは煙の晴れた室内で、最終値を表示した。 【最終測定結果】 火力ポイント:683P 火力ランク:D