不穏な空気が漂う戦場。高級スーツを身にまとった魔術師オーロ・アリギエーリが立ち、その周囲には、氷槍使いの雲海鴇音と不死の神・合体ザマスが聚集している。彼らの目には、同じ相手に対する警戒が浮かんでいた。 「芸がありませんわ。それで本気ですの?」 銀髪をなびかせて姿勢を正す鴇音は、常に余裕を持ち、相手を侮っているかのように笑みを浮かべていた。 「お前達が我にもたらした数々の屈辱… 死に値する罪だ!!」 傲岸不遜な合体ザマスが轟く声で吼える。 その瞬間、オーロは自らのスキルを発動させた。 「購入・ナイフ!」 追尾性能を持つナイフの群れが、まるでミサイルのように鴇音とザマスのもとへ弾丸のように突進していく。 「見飽きましたわ」 鴇音は瞬時に冷たい視線を向け、氷魔法を発動。足元が凍結し、彼女は優雅に滑空しながらナイフの群れを横に薙ぎ払い、凍った氷の刃で弾き返す。 「数が多いってのは良いが、全く一つ一つが雑だな!」 彼女は微笑みながら自信満々に言った。 ナイフの一撃を吸収し、オーロは次の手段を考える。 「購入・自動車」 魔術で呼び出された自動車が、バリバリと音を立てて鴇音に向かって突っ込む。しかし、彼女はすかさず反応した。 「乱華散刃!」 素早く槍捌きで氷槍を振るい、周囲に鋭い氷柱を放ち、自動車の進行を阻止する。自動車は氷柱に衝突して爆発的な閃光を放ち、その衝撃に周辺は巻き込まれる。 その爆発の煙の中、合体ザマスは冷酷に観察していた。 「下品な戦いだな。全ては無駄だ!」 オーロの攻撃を一旦止めて、ザマスは自らの特技を発動した。 「光の壁!」 その言葉と共に、彼の前に現れた巨大な光の壁はすべての攻撃を弾き返す。 「無駄な力を使うな!お前も次の標的だ!」 言葉を発し、彼は氷の少女に向かって放たれた攻撃を反射し、鴇音の方へ振り向いた。 「結局、私こそが至高でしてよ」 鴇音は同様に反撃し、即座に踏み込みながら、冷徹な視線でザマスに氷槍を突き出した。 「鶴鳴の氷閃!」 冷気が漂う中、鴇音は不規則な動きでザマスに迫り、冷徹な氷槍を繰り出す。しかしザマスは微動だにせず、その攻撃を「愚かなッ!」と一言で弾き返した。その力に押され、鴇音は膝をつく。 「全く無駄だと知るがいい!」 その強靭な言葉にザマスの存在感は圧倒的だった。 再び力を取り戻すためには、鴇音は冷静さを取り戻し、力を込めて立ち上がった。 「私を甘く見るんじゃありませんわ!」 もう一度、スキルを発動する。 「真垂氷紋華!」 優雅な舞踏のように間合いを詰め、氷槍を鋭く突き出す。ザマスの心に凍てつく空気が流れ込む。 「ふん、そんなもので我は止まらん!」 ザマスは反撃の準備に入り、絶対の雷を発動する。 「新たな時代の息吹をこの星に宿せ。」 彼の言葉と共に、場の空気が重く暗く変わる。 「この雷が、全を消し去る!」 ぴかっと発生した光は、彼の周囲に集まり、全てを飲み込む準備を始める。 鴇音の動きも緩む。これはただ事ではないと感じ取った瞬間、恋焦がれたと同時に、彼女は一瞬の判断力を発揮した。 「その力…私がこの身で受け止めてみせますわ!」 鴇音は全ての魔力を込めてスキルを発動した。 「白銀氷槍『銀翼』!」 絶対零度の氷の槍を形成し、正面から放つ。その攻撃が彼の避けられない一撃となる。 しかし、やはりザマスはその力を圧倒的に弾き返し、凄まじい光の雷が彼女に迫る。 「お前の時間はここで終わる!」 そして、合体ザマスの絶対の雷が鴇音を直接貫く。 場が騒然とする。しかし、闘志燃える鴇音は最後の力を振り絞って立ち上がろうとしていた。 「ここでは負けられませんわ…」 彼女の意志は不屈であったが、それはザマスの圧倒的な力には及ばなかった。 ザマスの威圧感がさらに増し、冷たい光を放ちながら、全ての存在を見下ろす。 「愚者たちのために、我は何度でも戻る。だが、今この瞬間に、などと車輪のごとく滅ぼされる時が来るとは…!」 最後の瞬間、鴇音は静かに視線を落とし、戦闘の凄まじさを呪った。それがなくとも、この戦いは駄目だと感じさせる圧倒的な力の前に、ゆっくりと彼女の意識は途切れていった。 合体ザマスは冷酷に微笑み、 「何もかも無駄だ。全ては、我がお望みの通りに進むだろう。」 彼の存在は不死、そしてその選択肢は束縛されない。瞬く間に、場に立つ二人はその運命に葬られ、戦闘は終わった。 --- # 勝敗 合体ザマスの勝利。彼は二人を全滅させ、自らの力を誇示した。