Aチームの技 カイリエが壊れかけの電子フルートを構えたとき、彼女の周囲には鈍い光が漂い始める。音楽の波が流れるように彼女の指先から放たれ、空間を満たしていく。彼女の奏でる「譜面《 終の星 》」は、微弱な「救済感」を持って敵の動きを緩やかにする。フルートの音色が空気中に響き渡り、敵はまるで重い空気に引き込まれるかのようにぎくしゃくした動きを見せる。 次に展開されたのは「兵装《 両美性 》」だ。カイリエは持ち替えたフルートを長刀に変形させ、精緻な動作で敵を狙い定める。彼女の刀が光を受けて反射すると、その細身な刃がまるで風を切る鶴のように美しい連撃を繰り出した。敵の防御に穿たれ、肌にさらなる傷を刻んでいく。最後に放たれた技、「詩片兵装《 終端観測:ラグナ・ローカス 》」では、透明な円環が幽霊のように空へ舞いあがり、敵の身体を貫通する。円環が杭のように突き刺さり、相手の脳内に「演算杭」を打ち込む。彼らの目の前で、敵はゆっくりと動かなくなっていく。 Bチームの技 ギャルメイク魔法少女が土くれを指先で弄びながら、「出でよギャル!」と叫ぶと、土の塊から次々とギャルたちが出現する。彼女の手の中で魔法石が生き生きと輝き、土の中から形作られたギャルたちは一瞬で戦闘モードに変貌を遂げ、まるで芸術作品が生まれるかのようだった。ひとつ、そしてまたひとつと、彼女の指示でギャルたちが闘志をみなぎらせて立ち上がる。 戦闘が始まると、ギャルたちは自らの2丁拳銃を引き抜き、空に閃光をばら撒くような形で「閃光魔法」を放つ。光の弾はキラキラと輝く霧のように散らばり、敵の視界を奪う。その光景はまさに洗練され、華やかであった。 続いてギャルメイク魔法少女は、シールドトリガーを発動させる。自身が攻撃を受け止めた瞬間、周囲に輝くシールドが現れ、その破片が飛び散る。それがまるで流星群のように敵に猛撃を加え、反撃をもたらす。ギャルたちが影を添えて、その攻撃の手を緩めることはなかった。