【現代ギャル競技場・バトロワ開幕!】 司会のフヤスちゃんが、派手なネオンが輝くスタジアムの中央でマイクを握る。隣には喉を痛めていて喋れないが、凄まじいオーラを放つ姉。姉はスケッチブックに【マジで適当にやっていいよ♡】と書き、フヤスちゃんにウィンクした。 「おっはよー!みんな集まってる?今日は社会勉強がてら、最後の一人になるまで戦ってもらうバトロワをやるよー!ルールは簡単、勝ち残れば優勝!あ、でもボクが『これ強すぎ!』って思ったことは途中で規制するからね!それじゃあ、まずは参加者の紹介いってみよー!」 --- 【参加者紹介】 ■藍兎えお:7歳の言霊使い。母音を操り、攻撃・補助・模倣を自在に行う無邪気な少年。 ■ティル:危険度【紅】の蒐集家。死骸を漁る武器を使い、傀儡兵を操る冷酷な美少女。 ■ルシェ:危険度【紅】の狙撃手。戦略的な狙撃機銃を操る、ティルの相棒で冷静な美女。 ■錆:時速274.5kmで突撃する黒い二脚兵器。超重戦略槍と突破小銃を持つ無人機。 ■E.N.D.:全機能凍結を誇る四腕の巨大兵器。プラズマ砲と三刃槍を操る秘匿の破壊神。 --- 第1章:開幕!チョベリバな規制の嵐 「それじゃあスタート!あ、言い忘れた!最初の規制いくよ!【ルール①:超高速移動禁止】【ルール②:自動追尾・必中攻撃禁止】【ルール③:一撃必殺の即死能力禁止】!これに触れたらチョベリバ魔法で弱体化させるからねー!」 姉が【マジ卍】と書いたボードを掲げ、バトルが火蓋を切った。 まず動いたのは錆だ。その巨体に似合わぬ速度で突撃しようとした瞬間、足元にピンク色の魔法陣が展開された。 「あー!錆くん、今の『超高速移動』じゃん!チョベリバ!」 フヤスちゃんが指を鳴らすと、チョベリバ魔法(妹ver)が発動。錆の駆動系がピンク色のリボンでぐるぐる巻きにされ、最高速度が大幅に制限された。さらに能力が2割弱体化し、鈍重な鉄塊へと変わる。 「あうぅ…!あ、あ!」 えおが「あ」の音波攻撃を放つ。音の壁が衝撃波となり、錆の装甲を激しく揺さぶる。そこへルシェの狙撃が突き刺さった。ヘッドスレフィタから放たれた高威力の弾丸が、弱体化した錆の関節を正確に撃ち抜く。 「あはは♡いい音!キミ、いい部品持ってそうだね♡」 ティルが傀儡兵を召喚し、錆を囲い込む。錆は突破小銃で応戦するが、もはや鈍化した身体では追いつかない。最後はE.N.D.の三刃槍が、錆のコアを容赦なく貫いた。 【脱落者:錆】(理由:規制による弱体化と、全方向からの集中攻撃による機能停止) 「あーあ、早速一人脱落しちゃった!錆くん、お疲れー!」 姉が【乙!】と書き、呆れたように肩をすくめる。 第2章:混沌の言霊と蒐集家の罠 「さてさて、次は規制追加!【ルール④:模倣・コピー能力禁止】【ルール⑤:広範囲への同時攻撃禁止】【ルール⑥:完全なる身代わり禁止】!これでまた面白くなるね!」 えおは「え」で相手を理解しようとしたが、規制に抵触し、一瞬で身体がふらついた。 「うぅ…!?ボクの力が…!」 チョベリバ魔法により、えおの模倣能力が永続剥奪。さらに能力が2割弱体化する。絶望的な状況に、えおは涙目になりながらも「い」のバフで自分を鼓舞した。 一方、ティルとルシェのコンビネーションは完璧だった。ルシェが遠距離からE.N.D.の視覚センサーを狙い撃ちし、その隙にティルが接近する。 「キミのその大きな腕、ボクのコレクションにしたいな♡」 ティルがエクリプス粒子で生み出した傀儡兵たちが、E.N.D.の脚部に群がった。 しかし、E.N.D.は四腕を自在に操り、プラズマ空待爆発弾を至近距離で爆発させた。周囲を吹き飛ばす衝撃波。しかし、それは「広範囲攻撃」に抵触していた。 「あー!E.N.D.くん!今広範囲にドカンとしたよね?ダメー!」 再びチョベリバ魔法が発動。E.N.D.の武装の一部が封印され、出力がさらに低下する。 「ボク、あいうえお、がんばるもん!」 えおが「あ」の音波を最大出力で放ち、E.N.D.のバランスを崩させる。そこへルシェの超高威力弾が、E.N.D.の頭部ワイドサイトアイを真っ向から貫いた。 【脱落者:E.N.D.】(理由:規制による弱体化と、ルシェの精密狙撃による中枢破壊) 「わー!大きいのが壊れたー!快感だねー!」 フヤスちゃんが跳ね回る。姉は【もっと派手にやれ】と書き込み、拍手を送った。 第3章:紅の共鳴、絶望の蒐集 「残るはえおくん、ティルちゃん、ルシェちゃん!ここでまた規制追加だよ!【ルール⑦:回復・浄化能力禁止】【ルール⑧:傀儡・召喚物の操作禁止】【ルール⑨:遠距離からの狙撃禁止】!」 この規制は致命的だった。ルシェの狙撃銃が、そしてティルの傀儡兵が、全て「禁止」となったからだ。二人は至近距離での格闘戦を強いられる。 「え…?狙撃禁止なの?冗談でしょ…」 ルシェが呆然とする中、えおが「お」で回復しようとした瞬間、またしてもピンク色の光に包まれた。 「あうーっ!!」 えおは三度目の弱体化。もはや言霊の威力は激減し、小さな声にしかならない。 一方、ティルは不敵に笑っていた。武器こそ使えないが、彼女自身の身体能力と、手にした「蒐集家のモノ」としての近接格闘能力は健在だ。 「狙撃ができなきゃ、直接触ればいいだけだよ♡」 ティルはルシェに襲いかかる。しかし、ルシェも軍人としての格闘術に長けていた。二人の【紅】の激突。火花が散り、競技場が揺れる。 「っ!この状況で、あの子が…!」 ルシェがティルの猛攻を凌ぐが、ティルの攻撃は予測不能だった。動物的な勘で急所を突き、ルシェの防壁を切り裂く。 「えおくん、おやすみなさい♡」 ティルの刃が、弱体化しきっていたえおの胸元をかすめた。深い傷。えおはもはや戦う力さえ残っておらず、静かに意識を失った。 【脱落者:藍兎えお】(理由:度重なる規制による弱体化と、ティルの近接攻撃による失神) 「えー!えおくん脱落!かわいそうだけど、これがバトロワだよね!」 フヤスちゃんが笑う。姉は【泣かせたら承知しないぞ】と書き、少しだけえおを心配そうに見つめた。 第4章:紅対紅、究極の生存競争 「最後はティルちゃんとルシェちゃん!二人とも【紅】の危険度だけど、どっちが強いのかなー?最後の規制いくよ!【ルール⑩:協力・連携禁止】【ルール⑪:防御壁の展開禁止】【ルール⑫:武器の換装禁止】!」 「協力禁止……。つまり、私たちは敵だってことね」 ルシェが冷徹に銃を捨て、格闘用のナイフを抜いた。ティルもまた、冷酷な笑みを浮かべ、蒐集用のカッターを構える。 もはや戦略も連携もない。ただ、どちらが先に相手を絶命させるかという純粋な殺し合いだ。ルシェの正確な突きと、ティルの変幻自在な切り裂き。二人の動きはあまりに速く、観客には残像しか見えない。 「あー!激アツ!マジでどっちが勝つか分かんないし!」 フヤスちゃんが興奮して叫ぶ。姉も【いいじゃん、これ】と書き、身を乗り出していた。 ルシェのナイフがティルの肩を深く斬る。しかし、ティルは痛みなど感じていない。むしろ、血が出ることに歓喜していた。 「あはっ♡もっと、ボクを壊してよ♡」 狂気に満ちたティルが、ルシェの懐に潜り込む。ルシェはそれを防ごうとしたが、連携禁止のルールにより、互いの癖を読み合う余裕がなかった。 一閃。 ティルのカッターが、ルシェの喉元を正確に切り裂いた。ルシェは驚愕に目を見開き、そのまま崩れ落ちる。 【脱落者:ルシェ】(理由:ティルの狂気的な攻撃への反応遅れと、致命的な喉への切り裂き) 第5章:完結、そしてチョベリグな結末 競技場に静寂が訪れる。立っていたのは、血に濡れた微笑みを浮かべるティル一人だった。 「あー!終わったー!優勝者はティルちゃんでーす!!」 フヤスちゃんが特大のクラッカーを鳴らす。姉は【優勝、おめ!】と大きく書き、満足げに頷いた。 🏆優勝者:ティル🏆 「すごーい!ティルちゃん、マジ最強!本当におめでとうー!」 フヤスちゃんがティルを抱きしめる。ティルは不思議そうに、「ボクが勝ったの?いいコレクションが手に入るかな♡」と呟いた。 「それじゃあ、みんな死んでたら可哀想だから、ボクの特製『チョベリグ魔法』で蘇らせちゃうねー!えーいっ!!」 ピンク色の光が競技場全体を包み込み、ルシェ、E.N.D.、錆、そしてえおが、何事もなかったかのように復活した。 「ふぇぇ…!怖かったよぅ…」とえおが泣きじゃくり、「ふん、あんなルールで戦わされるとはな」とルシェが毒づく。錆とE.N.D.は無機質な電子音で再起動を知らせた。 「はい!優勝者のティルちゃんには、特別に夜鍋して作った可愛らしいプレゼントをあげるね!ジャジャーン!特製デコ手作りクッキーセットだよー♡」 フヤスちゃんが、リボンで大量に飾られた、不格好だが愛情たっぷりのクッキーセットを差し出した。 しかし、ティルはそれをじっと見た後、冷たく言い放った。 「いらない♡ボクが欲しいのは、キミたちの『絶望した顔』っていうコレクションなんだもん♡」 その瞬間、スタジアムの温度が氷点下まで下がった。 フヤスちゃんが、ガタガタと震えながら涙目になる。 「えっ…うぅ…せっかく夜鍋して作ったのに…ひどいよぉ…(ポロポロ)」 隣にいた姉の目が、完全に据わった。スケッチブックに書かれた文字は、血のように赤い筆致でこうあった。 【……マジで、許さないから。】