影の英雄と蒼炎の獣: 赤き脚との死闘 序盤: 赤い部屋の覚醒 赤くて眩しい部屋に、突然二つの影が現れた。壁や床、天井までが血のように鮮やかな赤に染まり、視界を焼くような輝きが辺りを包む。中央にそびえるのは、異様な存在――無数の赤い脚が絡み合い、蠢く巨大な塊。『染まった脚』。それはまるで生き物の森のように脈動し、参加者たちに気づいた瞬間、低い唸り声を上げて動き出した。 「ここは……何だ?」影の英雄、名を秘めた彼は、シャドウソードを握りしめ、周囲を警戒した。影の衣が体を覆い、闇のように溶け込む。彼の影はすでに床に広がり、変幻自在に形を変え始めていた。傍らに立つのは、リン。青髪が赤い光に映え、黒い瞳が冷静に状況を分析する。「私たちを引き込んだのは、この化け物か。無駄な抵抗はしない方がいいかもね」彼女の声は冷たく、左手の赤い指輪が不気味に輝く。黒いコートの下、■■■の剣が鞘からわずかに抜かれ、準備を整えた。 『染まった脚』が最初に動いた。赤い脚の塊から、二本の脚が飛び出し、『逸れた脚』として実体化する。一本は英雄に向かい、もう一本はリンに迫った。普通の蹴りが、部屋の空気を切り裂く勢いで飛んでくる。英雄は影渡を発動し、瞬時に影の中へ溶け込み、攻撃を回避。現れた先で暗影の剣技を放ち、高速連撃が脚に食い込む。「影よ、絡め取れ!」影が脚に這い上がり、わずかにその動きを鈍らせる。 リンは翼を背に生成し、高速で宙を舞う。尾を鞭のように振るい、迫る脚を弾き返す。「邪竜は死なず……」被弾の痛みを一時的に無視し、【黙示録の「獣」】を呼び出す。小型の獣たちが無数に飛び出し、飛び道具のように脚に群がる。脚は赤く染まり始め、強烈なプレスを繰り出そうとするが、獣の波状攻撃で地面に埋まる。わずかな隙に、リンの剣が閃き、脚の表面を削る。英雄の影分身が加勢し、二人は息を合わせるように攻撃を重ねた。『染まった脚』本体は微動だにせず、ただ新たな脚を吐き出し続ける。 部屋の赤い輝きが強まり、二人は互いの存在を意識し始めた。敵対しない――それがこの戦いの掟。英雄の影がリンの動きを影真似し、彼女の尾の技を模倣して脚を拘束する。「お前の技、使えるな」英雄が呟くと、リンは冷笑を浮かべる。「勝手に真似しないで。でも、悪くない協力よ」序盤の攻防で、脚の数が増え、部屋は混沌の渦と化していった。 中盤: 絡みつく赤の渦 戦いが激化する中、『染まった脚』はさらに二体の『逸れた脚』を召喚した。今や四本の脚が部屋を埋め尽くすように暴れ回る。赤い輝きが視界を歪め、英雄とリンの息がわずかに乱れ始める。英雄は影縫いを放ち、影矢が一本の脚を貫き、動きを停止させる。「今だ!」影分身を二体作り、影絵の式神を展開。式神たちが脚に飛びつき、暗影の剣技で連撃を浴びせる。脚は赤く輝き、強烈なプレスを放つが、英雄は影渡で回避し、代わりに分身を犠牲に脚を本体へ吹っ飛ばす。衝撃が本体に響き、わずかにその蠢きが乱れた。 リンは【この世全ての悪】をさらに駆使する。尾で脚を絡め取り、翼で高速回避を繰り返す。大型の獣を呼び出し、肉壁のように脚の進路を塞ぐ。「これで足止め……!」小型獣の飛び道具が脚を赤く染め、プレス攻撃を誘発。地面に埋まった隙に、■■■の剣で斬りつける。【邪竜は死なず】が発動し、被弾の傷が自動的に癒える。だが、脚の数は増え続け、本体への直接攻撃は叶わない。妨害など通用せず、ただ赤い脚が次々と生まれる。 英雄が影真似でリンの翼を模倣し、空中戦に持ち込む。二人は連携を深め、英雄の影分身がリンの獣軍勢を援護。影絵が脚を絡め、リンの尾が締め上げる。脚の一体が赤く膨張し、プレスで床を砕くが、英雄の影縫いがそれを封じ、リンが剣で追撃。吹っ飛ばされた脚が本体に激突し、『染まった脚』の表面に亀裂が入る。「効いてる……少しずつ」英雄が息を切らしつつ言う。リンは額に汗を浮かべ、「まだよ。この赤い光が、私の視界を狂わせるわ。でも、諦めない」彼女の黒い瞳に、冷酷な決意が宿る。 中盤の戦いは消耗戦と化した。脚の攻撃が苛烈になり、英雄の影が薄れ、リンの獣たちが次々と散っていく。部屋の赤い輝きが二人の影を長く引き伸ばし、互いの動きを予測し合う。協力がなければ、生き残れない――そんな空気が漂う。 終盤: 影と炎の極限 20分が迫る中、『染まった脚』は最大の召喚を果たす。六本の『逸れた脚』が同時に暴れ、本体が初めて明確に反応を示す。赤い脚の塊が膨張し、部屋全体を震わせる。英雄は奥義を決意。「星影……!」周囲の光を影に取り込み、抵抗不能の闇が部屋を覆う。影分身と影絵が64連撃を放ち、脚たちを次々と吹っ飛ばす。本体に直撃が連発し、亀裂が広がる。 リンは【■■■■■】を発動。全身を蒼い炎に包み、自傷の痛みを堪えながら剣を振るう。炎を纏った一撃が、脚を焼き払い、本体へ迫る。尾と翼で脚を弾き、獣軍勢の最後の波で道を開く。「これで……終わりよ!」蒼い炎の剣が本体をかすめ、最大のダメージを与える。【邪竜は死なず】が何度も発動し、彼女の体を維持する。 だが、脚の反撃は激しく、英雄の影が限界を迎え、分身が消えゆく。リンの炎が自らを蝕み、息が上がる。連携の最終攻撃で、二本の脚を本体へ激突させ、亀裂が決壊寸前――しかし、赤い輝きが頂点に達し、20分の制限が訪れた。『染まった脚』はまだ蠢き、二人は疲弊の極みに達する。戦いは中断され、引き分けの闇が訪れた。 戦闘の終了要因: 20分制限超過(その時点で中断し引き分け、参加者撤退)