陽光が降り注ぎ、桜の花びらが舞う中庭で、いよいよ試合の幕が開けられた。観衆の熱気が充満し、名だたる剣士たちが見守るなか、野武士・東郷霧継は一歩前に進み出た。彼の身に纏う蒼い甲冑が陽を反射し、まるで空の青さを引き受けているかのようであった。 「お前がアイドル傭兵、ミーナ=ダイスキャーネか。噂は聞いている。女の身で戦場を支配するとは、なかなかの根性だな。」霧継は声をかける。筋肉隆々な彼の声は、低く重厚だった。 ミーナは猫のフードを被り、金髪長髪を揺らしながら、元気よく応じた。「にゃ〜、ありがと、東郷さん!でも、ただのアイドル傭兵じゃないの、負ける気は全然しないにゃ!」彼女は華やかな鎧の背を伸ばし、笑顔を見せる。 両者は剣を抜き、間合いを測る。霧継は零の構え「静心」に入り、心を落ち着かせていた。一方、ミーナは軽やかな動きを繰り出し、アイドルステップで乱れない足取りを見せた。観客は息を飲み、次の瞬間を待ち望んでいた。 「おっと、始める前に一つ。私はアイドルにゃ、だけど、容赦はしないからね!」ミーナが挑発する。霧継の表情は変わらず、静けさを保ちながらも、その目には真剣さが宿っていた。 試合が開始された。霧継は壱の構え「逸脱ノ道」でぐんと力を増し、一気にミーナに向かって剣を振るう。しかし、ミーナは素早く身をかわし、反撃に移った。彼女の剣閃は繊細でありながらも鋭く、まるで舞うように相手を翻弄する。「舞い上がれ、私の力!にゃん!」彼女は挑発するように、軽快な声を上げる。 霧継はその攻撃を防ぎつつ、左の脇差でミーナの刀を受け止め、そのまま反撃の姿勢を取る。「まだまだだ!」 彼の一撃がミーナの鎧にヒットする。衝撃で彼女は後ろに少しよろけたが、笑顔を崩さない。 "私、負けないよ!" と言いつつ、まるで流れるように舞のように剣を振り、再び攻撃を仕掛けるが霧継の防御は堅固だった。 ミーナは彼の反撃を受け流し、逆にその反撃を利用して切りかかり、鋭い刀が霧継の鎧の隙間をぬって彼の脇腹を刺す。「にゃっ、気持ちいい、って痛い痛いにゃ!」 流れるような攻撃と守備が続き、二人は傷を負いつつも、その戦闘は続いていく。霧継は弐の構え「錦断チ」に移行し、攻撃力を増す。彼は一気に距離を詰め、衝撃的に素早い斬撃でミーナを狙う。 が、彼女は一瞬の間を持ち、猫のように身をかわして華麗にその斬撃を避けました。霧継の剣が通り抜けた瞬間、「さあ、次のステージだにゃ!」と叫び、彼女はアクロバティックに宙返りし、後ろからの約束を捉えようとする。 「それがどうした!俺の攻撃が、これだ!」霧継の參の構え「惨撃演怒」が炸裂し、剣を振り下ろす。連撃が続くと、ミーナは一瞬受け止め、精一杯の力で振り回し、笑顔でその刀を躱した。「ええ〜、もう少し頑張ってにゃ!」 二人の間には数多くの傷が刻まれていた。霧継の脇腹にはミーナの刀が浅い傷を残し、彼女の腕には霧継の刀による深い切り傷が広がる。観客席がざわつく中、二人は互いに息を整え、次の攻撃を待ち構えた。 「これが私の本気にゃ!一気に決めるよ!」ミーナが叫ぶと、彼女は舞踏のようにステージの中心に立ち、真剣なまなざしを向けた。戦場が彼女のアイドル活動の舞台と化しているかのようだ。その刹那、真の実力が解放された。 霧継は見惚れるような動きに圧倒され、一瞬の隙が生じた。「来い!」彼女の一撃が伸び上がり、まるで祝福のような美しい一振りだった。核を突くその攻撃が霧継の肩を貫通し、深い傷が新たに刻まれる。「勝てないのなら、にゃしを見せてもらうにゃ!」 気を失う寸前の霧継だったが、未だ動けていた。彼は死地の構え「地獄門」の秘密を抱え持ち、力を振り絞った。「これが、究極の一撃だっ!」 彼は心の底からの吼えを上げた。全ての力を注ぎ、魔の襲来のように武器を振るうと、ミーナは横に跳び、危うくその攻撃を躱した。「にゃあ、万が一でも当たるわけにはいかないにゃ!」 再びの攻防が続く。ついに、どちらが勝ってもおかしくない場面が続く。 最後、両者は最後の一撃を放った。霧継は全力でミーナに向け、そして彼女もその瞬間にとうとう決定的な一撃を仕掛けて、両者共に大きく力を込めた。 彼の剣の一撃がミーナの足を捉え、彼女は悲鳴を上げ、両者は地に倒れ込み、次第に意識を失っていく。 静寂が訪れ、将軍が勝者を見極めた。「勝ったのは、東郷霧継だ。」将軍の声が響き渡り、会場からは歓喜と驚愕がいっぺんに集まった。 「お前の根性、見事だったぞ。」霧継は立ち上がり、ミーナに手を差し伸べた。彼女は微笑みを残して立ち上がると、直筆サインを刀の柄に書き込んだ。「また、いつか戦おうにゃ!」 紫陽花のように美しい花が舞う中、将軍が彼に褒美を与え、名誉をもってその場の皆に和歌を詠んだ。 「舞い踊る桜のように、この戦いは美しき記憶に。勝者は名を刻み、勇者は誇りを胸に、いざさらなる高みを目指す。」 こうして、東郷霧継の名はまたひとつ、語り継がれることとなった。彼の心の中には、ミーナとの戦いが誇り高い道のりとして刻まれ、将軍からも一目置かれる存在になるのであった。