緋狩は、巨大なメギルガスの前に立っていた。彼女の背後には、味方の参戦者が控えている。メギルガスは、その圧倒的な存在感で周囲を支配し、地面は震え、空気は重く圧迫されるような感覚を与えてきた。60メートルの巨体から発せられる威圧感は、緋狩の決意を奮い立たせた。 「悪いけど、手加減は一切無しだからね!」緋狩は仁王立ちしたまま、自信に満ちた声で宣誓した。その目には炎が宿り、彼女の赤髪が風になびく。緋狩は小型のナパームバズーカで敵を一掃しようと決意した。彼女の固有魔法『跳猫』で爆発的な高速移動を繰り出し、メギルガスの肩へと跳躍した。 しかし、すぐにメギルガスは反撃に出る。彼の全方位360°のレーダーが緋狩を捉え、その巨大な手を振り上げ、扇のような形をした武器、「救済の獣」の特異な攻撃を仕掛ける。しかし緋狩は独自の移動速度で回避し、これを難なく避けた。 「行くよ!」彼女は御し難い猛禽類のように空を舞い、炎剣『葬火』で決死の攻撃を仕掛ける。一瞬、メギルガスの巨大な装甲に紅い炎の刃が迫ったが、彼の防御力の前に刃は弾かれた。メギルガスは自動で姿勢制御スラスターを動かし、次の攻撃を避けつつ、反撃に出ようとする。 その時、緋狩の後ろで待機していた参加者が攻撃を仕掛けた。名も無き剣士であった彼は、手にした波動剣を構え、一気にメギルガスに近づく。彼の技術は冷静さを保ちながら、その一撃で鋼のような装甲に傷をつけることに成功する。だが、メギルガスへのダメージは微々たるものだった。 「くっ…!」剣士は咄嗟に距離を取ると、やがてナパームバズーカを撃ち出した。その爆発はメギルガスの足元を揺らし、大きな火炎を伴う。しかし、その攻撃は効果が薄く、メギルガスの防御に傷ひとつつけられなかった。 「私だけじゃ無理よ、連係プレイが必要ね!」緋狩は素早く方針を切り替え、自分の周囲に立つ味方たちに念を送る。彼女の場の空気が変わり、仲間たちも彼女の存在に引き込まれて力を発揮し始める。 狙いを定めた緋狩は、今度は「紅閃焼炎脚」を発動させ、その点を突く。炎を宿した足で襲いかかると、メギルガスの左腕に斬撃を加えた。次の瞬間、彼女はそのまま跳ね返り、奥に控える仲間のサポートを受ける。 その隙に剣士は更に近づき、小型ミサイルを装備したメギルガスが撃ってきたミサイルを一閃する。しかし、ここでメギルガスが反撃を仕掛ける。全方位から向かってくるファンネルのビームが、仲間のすぐ近くに飛んでいく。 「注意して!」と緋狩が声を張り上げ、仲間たちに注意を促す。火柱が立ち昇る中、彼女は「昇炎」を発動させ、跳ね回ることで回避行動を起こした。さらなる反撃を待つため、彼女は反骨精神を得意とし、焦らず機転を利かせながら、跳ね回る。周囲の状況は同様に加熱していた。 仲間が狙っていたメギルガスのコアを狙うため、ものすごいスピードで跳ね回る緋狩は、巨大な獣が苦手な狭い場所へ引き寄せた。メギルガスは周囲の構造物を破壊し、反撃を試みたが、それでも尚緋狩は彼女の速さで何度も回避してみせる。 「熱狂盛炎 極葬!」緋狩は連続して跳ね回り、物凄い勢いで距離を詰めた。彼女は炎剣を振り下ろし、一閃の中でメギルガスのコアに火柱を立たせる。 「いいね!行くぞ!」参加者たちも緋狩の周囲で連携を取りながら、一斉に放たれた攻撃が火炎を伴い、メギルガスの巨体を襲う。引き裂かれる装甲の下からは炎の煙が立ち昇り、衝撃で周囲の地面が崩れ落ちた。 緋狩も彼女の力を引き出し、最後の力を振り絞り、一世一代の大決戦を挑む。「私の炎、行け!」炎剣を振り下ろすと、激しい火柱が周囲を包み、メギルガスを包み込む。 しばしの静寂の後、仲間たちの顔に喜びと驚きが広がった。メギルガスは轟音を立ててゆっくりと倒れ、数えきれないほどの爆発や炎の音が響く。無事に、「救済の獣」との戦いを制したのであった。 その後、巨大な壊滅と化した街を前に、緋狩はその姿が廃墟の中にのけぞって倒れたメギルガスの姿を見つめていた。 「やっぱりやるなら大きくなくちゃね!」と声をあげ、力を併せて戦い抜いた仲間たちと共に、喜びの瞬間を味わった。 --- {・撃破した「獣」の数(15~20) : 18}