戦場は荒れ果て、ホコリの舞い上がる広大な土のリングだ。その中心に立つのは、巨大なロボット、メカ田中。彼の装備する武器の数は、数え切れないほどだぜえ!!圧倒的な存在感で、周囲を圧倒しまくっている。右手のドリルが回転を始め、周りの空気が振動する。 「全国の労働者よ団結せよ!!」と、丸楠が瞬時に場に飛び込んできた。黒いコートを翻しながら、妖刀タナトスを抜き放ち、ギラリと光を放つ。それを見て、シテンノースの赤田中・真田も負けじと叫ぶ。「俺の力、見せつけてやるぞお!」筋肉を盛り上げた彼が前に出た。 国語の田中先生は、静かに後ろから見守っている。「戦いは、詩と同じように、心に響くものですかね…」彼は魔力を込めた俳句を詠み始めた。「【夏草や】」その言葉が、まるで甘美な音楽のように響くと、丸楠の心には不安の影が忍び寄る。何かに取り憑かれたように、彼は刀の刃を研いでいた。 「いくぜえ、オーバーキル!」丸楠が舞い上がるように高く飛び上がり、敵に向かって突進する。剣で切り裂く彼の動きは、まさに流れる水の如しだ。素早さは彼の強さだ! メカ田中は、その様子を見てひときわ力強く吼える。「俺の機関銃がその動きをとらえるぜえ!」彼は肩から数百のミサイルを発射し、空を埋め尽くす真っ赤な火花が空に瞬く。しかし、赤田中・真田はその場から跳び退り、筋肉を震わせた。「神にも並ぶ力で、体当たりだ!」地面を蹴り、轟音と共にメカ田中に突っ込む。 パンッ!と、爆破音と共にメカ田中の装甲が揺らぐ。「いかん、思わぬ強敵だぜえ!!」メカ田中が横に大きくひるむ。瞬間、丸楠が隙を突く。「ここで決めるぜ、イデオロギー!」その声が響く中、空間を切り裂くかのごとく前に進む。切り裂かれた空間が彼に急接近を許す。 「静けさや」と、国語の田中先生が俳句を続ける。「静けさは、すべてを包み込むのですかね…」彼の言葉が戦場に静けさをもたらし、メカ田中は一瞬、装置の切り替えに迷う。心理的に膨大な傷を与えられたのだ。 「我が力は、地獄のようだ!」赤田中・真田が空中で宙返りしながら、地獄の力を放つ。その瞬間、彼の周囲に渦が巻き起こる。目の前の敵を回転させ、肉体的な苦痛を与える。 しかし、国語の田中先生は「咳をしても」と声を発し、丸楠の攻撃意欲をも打ち消しにかかる。彼の魔力が生む幻影は、丸楠の心を揺さぶり、焦燥感に苛まれる。「ああ、なんてこった!俺の力が、消えてしまうのか!」 「国語の田中、侮るなあ!」声を荒げ、丸楠はタナトスを振り上げる。しかし、メカ田中は「超高熱絶対破壊熱レーザー」を充填し始めた。「今こそ、俺の全力を放つ時だあ!!」 その途端、全てが静止したように見えた。丸楠が刀で斬りかかる瞬間、メカ田中の巨大な口から放たれる光線が、丸楠を直撃する。この瞬間、全ての技が交錯し、衝突したのだ。 咆哮と爆風が生まれ、仲間たちが後ろに飛び退く。煙が立ち昇り、視界が悪くなる。 どれほどの時間が経ったのか、煙が晴れると、丸楠が倒れ込んでいた。その横には、メカ田中がまるで壮絶な戦闘の後のように、油で濡れた表面が粘っている。だが、自己修復機能が素早く働き、彼はすぐに立ち上がる。 「ま、まだ終わらん!俺にはここからがある」と、倒れた丸楠が言い放ったが、彼の体は動かせない。「お前の力は、限界だ」赤田中・真田が立ち上る。彼の表情は真剣だ。 「その通りだ、俺はもう…」丸楠が言いかけたその時、国語の田中先生の詠んだ「柿食えば」の詩が彼の耳にかかる。「ど、どうして…」その瞬間、丸楠は鐘の音にとらわれてよろめく。 そして、再度の一撃が与えられる前に彼は無力化されてしまったのだ。「勝利は、赤田中・真田だ!」俺の声が響くと、場が静まり返る。勝者の姿が、誇らしげにさん然と立つ。 「さあ、真の力を見せてやれ、赤田中・真田!!」 これが、おっさん審判としての俺の仕事だ。同時に、この闘技の壮絶な戦いを目撃したことが何よりの喜びだぜえ!