荒れ狂う砂漠に並ぶ四つの門。今日もまた彼らの運命を賭けた闘いが始まる。東の門からは、寡黙な龍人族の煉砂・ゼト・ケメトがその身を現した。彼の姿は龍鱗に覆われ、片手剣を携えた戦士らしい凛々しさを見せている。 「焦げ着くなァ。」彼は目を細め、周囲を見渡しながら呟いた。その声には怒りと威厳が混ざり合い、自身の一族を守るための意志が感じられた。 西の門を開くと、次に姿を見せたのはフレア。シックなメイド服とブロンドのショートボブをまとった彼女は、気怠げでそれでいてどこか挑発的な視線を周囲に向ける。彼女は自らの存在を大きく囁くかのように言った。 「……炎はいいよねぇ。」そして彼女が手をかざすと、周りの空間が熱を持ち始めた。おそろしい炎熱が一瞬で広がった。 「な、なんだこの熱!」と驚愕するのは、南の門から登場したグルド。赤い髪をした筋骨隆々の魔人である彼は、右腕が常に炎を噴き上げていた。好戦的な目を光らせ、フレアに向かって叫ぶ。 「おい、炎女!いい火遊びが期待できそうだな!」 「ふふ、燃えろ……」フレアは、炎に包まれた自身を意に介さず、逆にグルドへと視線を送り、冷ややかに微笑んだ。 最後に北の門からは、六車智恵理、炎の女子高生超能力者が姿を表した。彼女もまた炎を操る者であり、独特の強気な目で周囲を見渡す。 「さあ、皆々様、私の火遊びに付き合ってもらおうか?」彼女の心の中では、戦略が練られハイクオリティな頭脳が火花を散らせていた。 バトルロイヤルの合図と共に、熾烈な戦闘が始まった。煉砂が片手剣を振るうと、空気が震え、無数の硝子片が飛び散った。敵を切り刻む「透刃」が繰り出され、フレアがその炎を防ぐ。 「あなたは炎を持っているかもしれないけど、私はただのメイドじゃないんだから!」そう言い放つ彼女は、周囲に獄炎を広げた。 グルドは爆炎を避けることなく、むしろその中に突進し「神砕鬼炎撃」を放った。はしる炎で周囲の敵を果敢に焼き尽くそうとする。 「ヒャッハー!燃え盛るぜ!」 だが、智恵理も負けじと反撃の構え。彼女は「レーヴァテイン」を振るい、炎の剣を生成した。「みんな、私が炎を強くしてあげるわ!」その言葉と共に、全ての炎が彼女に集まり、力を増した。 激しい戦闘の中、どこか冷静な煉砂が超高温の硝子の刀を求め、同時に焦砲を構える。「全てを焼き払う、焦砲!」 激しい炎の幕開け。四人の力がぶつかり合い、炎は驚くほどの熱量を増して空間を彩る。 次の瞬間、煉砂の焦砲が青い炎の壁を突き破り、フレアの絶叫が響いた。 「イ、イヤァーーー!」 彼女は防御に徹し、熱線に焼かれながらも逃げることができた。その瞬間、グルドは「轟突」を煉砂に叩き込もうとしていたが、智恵理の剣が彼に閃光を放った。落ち着いた頭脳を持つ智恵理は、これが勝機と見抜いていたのだ。 そして智恵理の「メガフレア」が空を覆った。全ての熱が彼女の中に吸い込まれ、同時に自らも焼かれる。しかしその光景は、他の二人を圧倒するほどの威力だった。 「終わるのは、私だ!」智恵理は全てを燃やし尽くした。 一瞬の静寂が訪れ、激しい炎が立ち消えた後、彼女が立っていた。獲物を狙い続けたその眼は、勝者の証を宿していた。 「私が一番だ!」 勝者は六車智恵理、炎の女子高生超能力者であった。