静寂の中、体育館の中央で、試合が始まろうとしている。何やら不思議なオーラをまとった「頭に魚を載せた猫・マスターD」が審判席に座り、全体を見渡している。横には、特別なマジカルウォッチを手に持ったイケてるボーイがじっと構えている。彼のダボダボの服がこの場に似合わないぐらい、興奮した様子で身を乗り出している。 「チョー、さっそく始めるぜ!」と声高らかに言ったイケてるボーイの姿は、まるでノリノリなヒップホップDJそのものだ。その言葉に呼応するように、始祖なる生命《エリコ》が無表情でゆっくりと前に出る。彼女の冷静な指針が作戦の核心を握っているはずだ。 「反響重力、展開。」エリコの声が響き渡ると、彼女自身が光を反射する空間を作り出した。それを見たイケてるボーイは、特に動揺せず、逆に意気揚々としている。 「マジありえね~、その技!でもチョー楽しいやん!スケボートリックで行くぜ!」イケてるボーイはすぐさまスケボーを取り出し、高速移動を開始する。ダンスのように軽やかに空間を縫うように動き回る。 エリコは冷静にその動きに注目し、彼のパターンを読み取る。「彼は私の位置を見失っている。確実に攻撃を当てるチャンス…」という寸前に、イケてるボーイが「ファイナルビート!」と叫ぶ。音楽が流れ出し、彼の全ステータスが上昇する。 「チェケラ!」彼の叫びが響き渡る中、エリコは動くが、すでに攻撃が一瞬の隙間を突いてきた。しかし、エリコの反響重力がその音波の影響を抑え込む。 その時、舞台裏からストルネール・シーヴが飛び出した。「お待たせ、みんな!私の出番ね。」彼女は軽やかに一回転し、イケてるボーイに手を伸ばす。「怪盗の神手、頂き♪」 「え、何だ?」イケてるボーイが驚く間もなく、彼女はイケてるボーイのスケボースキルを盗む。これにより、敏捷な動きを持つストルネールは、すぐにイケてるボーイの後ろに回り込んでいた。 「これが私のスケボーよ。無駄にさせないわ。」言いながら、イケてるボーイの技を応用しつつ、軽やかに彼と距離を取る。イケてるボーイは焦りを見せる。 「マジ激ヤバ、どうやって勝つんだ!」と暗闇の中で急いで動く彼に対し、ストルネールはさらなるスピードを見せつけ、動きの中でエリコをも巻き込むようなアクションを続ける。エリコは「このままだと私の流体観測が無駄になってしまう…」と冷静に判断しながらも、攻撃を仕掛ける。 「エネルギー充填中…発射。」エリコの声が響くと同時に、彼女のサイコカノンが発射され、ストルネールの動きを徐々に抑制していく。しかし、その光線はストルネールのスピードに追いつけない。彼女は冷静に光線を避けつつ、自身の能力を生かして反撃の機会を探る。 「ここで生体反応を確認、干渉中…」エリコの言葉と共に、生命力吸収の技を利用しようとしていた。 だが、運命を決するかのように、エクラが舞台に現れた。「ボクの可愛さは世界を変える☆」彼女は十の王冠を被ると、全てが変わった。エリコの流体観測が無効化され、彼女のステータスが一から失われていく。 「そんな…!」エリコが驚く様子を見たストルネールは、「この状況、つまらないわね。」と発言し、さらにエクラのスキルを盗もうとする。 「桜花爛漫!」エクラの声と共に、全ての対戦相手が敗北した。戦闘は幕を下ろし、エクラが台座の中央に立つ姿が印象的であった。 「ねえ、皆。ウィナーはボクだよ~!」エクラの言葉に少しの驚きと共に、他の参加者たちは認めざるを得なかった。 マスターDがスキッとした表情をしながら、終わりを告げる。「その通り。力のベクトルを変えるステータスで、勝利したのはエクラだ!」 Winner:エクラ