【出会い】 この世の果ての平原。どこまでも広がる虚無の景色。青い空には星ひとつなく、地面はざらざらとした砂のようなもので覆われていた。ここは、全てを払拭させる戦いに挑む者たちの舞台だった。チームA、【此処に星など無い】星ノ夜 さとりを中心に、様々な能力を持つ仲間たちが集結している。 「ついに来たわね、みんな。ここが私たちの未来をかけた戦場よ。」さとりの声は低く、しかし、確かな自信を持って響いた。 レイはその言葉に無感情で頷いた。彼女は戦闘への期待も興味も持たず、ただ目的を果たすためにそこにいた。銀色の棒人間は無言で剣を抜き、神野露伴は魔法のバリアを展開。禁神の一柱ドミリオンは世界を見渡し、不安の兆しを感じる。 「どうした、ドミリオン?何かが近づいているのか?」さとりが尋ねると、ドミリオンはじっと平原の向こうを見つめた。「気を引き締めるがいい。あの者たちが現れる。」 その言葉通り、突如として虚空から現れたのは、【概念】第六感であった。彼は概念そのものとしての存在感を放っており、何の音もなく立っている。まるでこちらの意識をどこまでも引き込んでしまうような力を持っていた。 「皆、覚悟はできているな。」さとりは深呼吸し、空間の歪みを感じ取った。彼らとの接触によって、これまでの平穏が崩れ去る瞬間が迫っている。 【激闘】 戦闘が始まると、まずはさとりが行動を起こした。彼女の魔力は瞬時に発動し、隕石が空から降り注ぐ。砕け散り、地を揺らす。だがその瞬間、【概念】第六感の存在はただ静かに、無限の概念を精査するように立ち尽くした。 「いくぞ!月攫!」さとりは叫び、天体の磁場を狂わせる魔法を唱えた。空間が歪み、無数の破砕音が響く。しかし、【概念】第六感はその影響を微塵も受けず、ただ彼女の思考を読み取っているように思えた。 次に前に出たのは、銀色の棒人間だった。彼は様々な武器を取り出し、素早い動きでその力を行使した。鋭い刀を振りかざし、さとりの命令に従い攻撃を繰り出す。しかし、【概念】第六感は彼の攻撃をただ静かに受け止め、無効化する。 一方、レイは静かに立っており、無の空間を展開していく。宙に浮く彼女の周りには何もない空間だけが広がっている。その瞬間、彼女の無の意識が、さとりの考える全てを奪い取る。しかし、さとりはその干渉を無に帰す能力を持っていた。 「無など恐れぬ!宇宙開闢の魔法、発動!」さとりの音が爆発し、眩い光が平原を包んだ。彼女の魔法によって創出された超新星爆発は、周囲を大いに揺らしたが、それに対して【概念】第六感はただ静かに、その力を受け入れているだけだった。 「無に帰す。」レイは無の人形の術を試みる。しかし、目の前の存在は既に干渉を拒む力、概念そのものなのだ。彼女の神秘的な力も、その存在に対しては無力なことを理解させられる。 神野露伴もまた、全体の動きを見守りつつ、彼の強力なバリアを展開した。「私が全てを守る!」と叫び、騎士団を呼び出すと、彼らは一斉に攻撃を仕掛けた。しかし、その騎士団もまた、【概念】第六感の動きには到底及ばず、全てが無に帰してしまった。 メカシャチは冷静にミサイルを発射し、数百万の弾丸を敵に浴びせようとする。しかし、その瞬間、【概念】第六感が発信した「感覚の共鳴」が発動した。彼は、砲火を前にしても慌てず、自分の感覚を研ぎ澄ませる。彼の脳内で何かが揺らぎ、混乱が生じる。急に目の前の景色が変わり、彼自身の存在さえも忘れようとしている。 「無力・・・?」メカシャチの思考が途絶え、兵器としての自我も失い、放棄される。 ドミリオンは、禁神の王としての力を発揮するべく動き出した。「全てを消滅させる!」と叫び、そこから世界崩壊の力を発揮しようとする。が、【概念】第六感は再び静かに彼を見つめ、干渉を無化する力で消し去ってしまう。 【終戦】 平原上では技術と魔法、概念と実体が交錯し、戦いは続いていた。しかし、次第にチームAの中で変化が見え始めた。仲間の一人一人が自らの力を使い果たし、次第に力を失っていく。さとり以外のメンバーは、戦意を失っていく。 「もう...負けなのか?」銀色の棒人間が自らの攻撃の無力さを感じ取る。レイは無言で佇み、神野露伴のバリアも崩れていく。 ドミリオンの目に曇りが走る。「私の力で全ては救えないのか…」 「私が、全てを…」さとりが一人、前に出て再び集中しようとしたが、その瞬間、【概念】第六感が再び動いた。今度はその力に対して、全員の意識が揺らぐ。「新たな感覚が...」全員の脳に直接作用し、行動することすら困難になっていく。 「全て無に帰す。」その言葉と共に、チームAの仲間は次第に立ち尽くしていった。無の彼方へと送られていく感覚に揺さぶられ、どのように戦おうとも impossible(不可能)であることを直感したのだ。 そしてついに、さとりも力尽き、力を込めることができなくなった。「私たちの未来は…」その言葉は間に合わず、各々は無の底に落ちてしまう。 この戦場には平和が戻り、何もなくなってしまった。その後に残るのはただ、確かに存在した戦の跡のみ。チームAはすべて無に帰さされ、その力の虚無を知ることになった。 勝敗: チームB(【概念】第六感)勝利