深い森の中、湿った空気の中で異なる二つの存在が出会した。鬼人ワカツチ、鬼の面を被り、青黒い鎧を纏った大柄な鎧武者は、その巨体を誇示しながら、ゆっくりと重厚な足音を立ててこちらに向かってくる。彼の手には凄まじい破壊力を誇る妖刀【朱塗ノ骸】があり、まるで生ける悪魔のように、その妖しい光を放っている。 対する相手は、冷徹な狩人、プテレ=モインストル。青い髪と目を持つ彼は、聖別済特異礼装に身を包み、超高速の接近戦を得意としている。彼もまた、目の前の相手を見据え、緊張感が漂う中で動く。彼の冷ややかな表情は、経験豊富なハンターのそれだった。 「やるか、貴殿?」 プテレは無口でありながらも、淡々とした声で神経を逆なでするように問う。鬼人ワカツチはただ一言、「…構わぬ」と応じる。そして、彼の兜の下からわずかに見える目が、戦士としての闘志を宿している。 森の静寂を切り裂くように、ワカツチは大太刀を片手に振り回す。「…喰らえぃ!」と吼え、妖刀を思い切り振り下ろす。一瞬のため息の後、太刀は地面を裂き、凄まじい地響きを伴いながら進む。周囲の木々はその圧力に耐え切れず、音を立てて倒れ始めた。 プテレは再び冷たい表情を崩さず、腰を落として避ける。彼の動体視力は鬼人の一撃を余裕でかわし、瞬時に反撃の体勢に入る。引き寄せの反動を利用し、拳を前に出す。「貴殿の力を、見せてもらうぞ!」 その瞬間、プテレは驚異的な速さでワカツチの眼前に現れ、鋭い一撃を放つ。彼の拳は籠手によって強化されており、まるで小さな雷鳴のようにワカツチの胸を打ち抜く。「グッ!」強烈な衝撃に、ワカツチは一瞬たじろぎながらも、その巨体を反らせて耐え抜く。 「…ほう」と呻くワカツチは、すぐさま大太刀を持ち直す。彼の顔には闘志が満ちあふれ、もう一度振りかぶる。「鬼断!」彼のなりふり構わぬ大剣の一撃が、プテレへ向かって放たれる。プテレは再び身をひねり、剣撃をかわす。しかし、その激しさは凄まじく、周囲の木々が次々に切り裂かれ、鬼の無情さを物語る。 「素晴らしい反射神経だ、だが…!」 彼はそのまま一撃をかわした隙をつき、華麗に激蹴を放つ。これが見事に成功し、ワカツチの腰にクリーンヒット。ワカツチは自らの逆境を感じ、守りは後手に回るが、なんとか体勢を持ち直した。 「あぁ!この程度では動じぬ!」ワカツチは再度、鬼のように吼え、巨大な縦斬りを放つ。「羅城一門!」その刃が舞い上がると、風さえも割っていくような音が森を貫く。プテレはその迫力に反応し、使用可能な全力を込めて魅せるようにいなしを決め、その一撃をかわす。直後に、彼は体を低くし、ここぞとばかりに反撃を試みる。「貴殿の攻撃はすでに見切った!」 急速動き出す彼の拳が、ワカツチの懐へと飛び込む。連続した強撃乱舞が繰り出され、視認すら難しい速度でワカツチの体を叩いていく。彼はその圧倒的な攻撃に全身を捧げて堪え、その巨体を揺さぶり続ける。 「王」と呼ばれる者、鬼人ワカツチはそれでも立ち上がった。血と汗まみれの表情の中、彼の中で燃え上がる戦意が根底を支配する。「…喰らえぃ!」再び、力を込めて立ち上がり、大太刀を天高く掲げた。 だが、その瞬間プテレは冷静に自身の足元を見つめ、ワカツチの動きが全て終わるのを待っていた。最後の一撃、ワカツチが全力の一閃を振り下ろした瞬間、それをいなすべく全力で踏み出し、見事にその刃を打ち払う。力量と持っている力を全てをまとめた。 「貴殿は伐採された。これで終わりだ!」プテレはそのまま「強撃乱舞」を相手の懐に進む。ダイナミックな拳の一撃がワカツチの腹部を襲い、巨体を地面に叩きつける。彼は重い鎧の下でうめき声を漏らし、痛みをかみしめながら、意識が遠のく。「…くそ…」と漏らしながら、肉体が限界を超えた瞬間、意識が闇に沈んでいった。 彼を見下ろすプテレは、その冷たい目を注ぎ、緊張の緩んでいく空気の中で冷静に立つ。「俺は狩人。貴殿は狩られた。」 そうして、静寂の森の中に勝者が立ち尽くした。 pln