暗く冷たい空間の中、二人の戦士が集った。機械の尻尾を持つ男【A-20-QB】キュービーと、圧倒的な存在感を誇る白い龍、天盃龍パイドラだ。彼らはかつて無敗の天才研究者であるダイアの実験台として呼び寄せられた。 「この実験は、私の新たな理論を証明するための第一歩だ。」ダイアが冷静に名乗りを上げる。「《遺伝子改造の罪》のダイアだ。さて実験と行こうか。」銀色の眼鏡を掛けた彼は、白衣をまとい、その背後には数種類の改良された植物が密かに待機しているのが見えた。 キュービーは、逆に姿勢を低くし、尻尾を軽く揺らした。「まとめて刈り取ってやる。」そのセリフは抑揚のない声で発せられ、彼の冷静さが伺える。 一方、パイドラはその白い体躯を揺らしながら、高らかに笑った。「その前に、私が全てを粉砕してやる。」 戦闘が開始される。ダイアはまず蔓型の植物を呼び出し、キュービーの周囲にその蔓を展開させる。「さあ、具体的なデータを収集させてもらうよ。」彼の言葉と同時に、蔓がキュービーに向かって襲いかかった。 キュービーはすぐさま尻尾を動かし、蔓を掴んで引っ張り返す。「こいつ、動きが早い。」彼はすぐに判断した。尻尾を使って蔓を引き裂き、敵の攻撃を無効化する。その隙に、食肉型の植物が接近し、キュービーを襲う。 「磔刑!」キュービーは叫び、尻尾をしっかりと動かす。機械の尻尾が食肉型の植物を捉え、無数のナイフで滅多刺しにしようとした。しかし、ダイアは冷淡に微笑み、根型の植物も展開する。地面から根が伸び、キュービーの足を絡め取る。 「ふふ、これが私の実験だ。」 パイドラもまた、ダイアの攻撃を受け流すため、白い龍の怒涛の攻撃を開始した。彼は圧倒的な魔力を発揮し、周囲の空気すら震わせる。その潔い姿は周囲の植物を恐れさせ、彼の攻撃を躊躇わせる。 「私の時間は無駄にならない!」パイドラの力強い声が響き渡り、瞬時に仲間の龍を2体呼ぶ。空を舞う龍たちが彼に力を与え、その魔力が爆発する。 「さあ、いくぞ!」 キュービーは尻尾を使って高く跳躍し、蔓に絡め取られたまま下へと降下する。強打を受けた根型の植物は形を崩し、彼はその隙間を縫って攻撃する。尻尾を巧みに操り、ダイアに向かって突進する。 「結界!」 ダイアが発動する。尻尾で襲いかかるキュービーの全攻撃を受け止め、植物の形を変えながら反撃する。ダイアの狙いは明確で、キュービーを苦しめて正確なデータを取ることだ。 「貴様の技術も無駄にはさせない。」 かろうじてキュービーは尻尾を操り、障害物をいくつも掴みながら踏ん張る。彼は一瞬の隙を突いて、ダイアの周囲の植物たちを一掃しようと計みする。しかし、ダイアは冷静さを失わず、さらに強力なプラント型のタレットを召喚した。 「これでどう逃げる?」 その狙い撃ちに、キュービーは思わず身を隠す。「こういうの、鬱陶しいな…」彼はねじれた笑みを浮かべながら、再び尻尾を働かせて回避し、一気に反撃する準備をした。 そして、キュービーの機械の尻尾が一斉に動く。「Queen-B!」 彼の尻尾が磁力を生み出し、周囲にいるタレットを吸い寄せ、猛烈な攻撃力を発揮する。静寂に包まれた瞬間、尻尾が全力でダイアへ向かって突進した。しかし、ダイアはそこに待機していた食肉型の植物を放ち、彼らが同時に飛びかかってきた。 「何を尊ぶ?この実験の結果を見守れ!」彼は短く言い放ち、新たな根型が見えつつも、彼の認知力が鋭くダイアの冷静さを見せつける了一撃へと向けられていた。 やがて、彼にかかる圧倒的なプレッシャー。「お前の攻撃など、私には無効だ!」高らかに叫び声をあげる。 同時に、パイドラの魔力が膨張し、周囲の空気さえも歪ませる。「調整しなければならない、最後まで片付けようではないか!」彼の存在が強烈な震動を発生させ、周囲の植物が次々と平らにされていった。 「さあ、私が全てを束ね、叩き潰す。」 パイドラが仲間の龍と共に高く飛び上がり、遥か上からその攻撃を放ったその瞬間、キュービーは尻尾の力を借り一瞬で跳躍、避けるべく集中している。 しかし、ダイアは冷静に観察し、プラント型タレットからの連射を繰り出す。「君たちのダメージは、私のものだ。」 それでもキュービーは、尻尾を使った巧みな戦法を展開し、反撃を試みる。ダイアとパイドラの戦いは熾烈を極め、互いに技を持ち寄り、全力で交わし合っていた。 時間が経過し、劣勢に追い込まれることが明らかになったダイア。それでも最後の局面でついに奥義『バイオ・ガーデン』を発動する。周囲の植物が一斉に攻撃にかかり、圧倒的な数で彼らを襲った。それはまるで、生きたものであるかのような印象さえ与える。 キュービーは尻尾を必死に操り、植物を切り裂き、抵抗を試みるが、圧倒的な手数の前になすすべも無い。 「すべては実験結果に繋がるのだ。」ダイアはどこか喜々として言った。 その瞬間、パイドラがこれまでの怒涛の反撃を終え、彼と共に緊張を保ちながら重力を生み出し。高い先を目指して飛び立つ瞬間、彼の仲間の龍がまるで雨上がりのように煌びやかに現れ、全ての攻撃を受け取り、彼の周囲に結界を作り上げる。 その時、ダイアの攻撃が炸裂する中、彼の龍が全ての攻撃を自ら受け止め、回避しつつも同時にダイアに攻撃を試みる。 その圧倒的な状況の中、仲間と一つに融合し、燦幻超龍トランセンドドラキオンに変身する。光を放ち、周囲の存在感が一気に広がる。 「さあ、我が力、全てを無効にしろ!」ダイアの攻撃は完全にその力の前に無に帰し、強大な力で大地を穿つように進み出えてくる。 ダイアはその瞬間、自らの運命が尽きたことを理解する。日の出のような光を放ちながら、友と共に力を振り絞り、全ての力を打ち勝とうとした瞬間、周囲の植物は押し流され、彼は崩れ去る。 キュービーは、立ちながら見守るしかなかった。彼もまた、その圧倒的な存在感に目を見張る。 振り返りきり、キュービーはダイアの冷静さが消え去り、無かった様な嘲笑を浮かべて立ち込められた低温の空気を感じながら、相アすら失っていたことを確認する。その瞬間、一個体として揃っていた心が完全に崩れ去った。 彼の高らかなる勝利の陰を背に、キュービーは再び静かに立ち尽くした。 勝敗: パイドラチームの勝利