宇宙都市サイド6付近の宇宙空間、ミノフスキー粒子の影響で視界は閉ざされ、センサーもほとんど機能しない真っ白な空間。2チームがそれぞれに存在感を示しながら、無数の星々の中に隠れて相手の所在を探っていた。特にチームA、ガンダム試作2号機のソロモンの悪夢を駆るアナベル・ガトー少佐と、フルバーニアンのコウ・ウラキは、互いに位置取りをしながら慎重に他チームの出現を待っている。 対するチームB、マウデンス・リッキーマウスを駆使するエリザベート・グレイハウンドは、強襲戦法を得意とし、まさに待ち構えていた。彼女の指揮のもと、4体の軍用犬ロボットが彼女の周囲を警戒しつつ、相手を捉える準備が整っていた。 静寂の中、まず先に動いたのはチームAのコウ・ウラキだった。彼は広範囲を探って相手の機体を見つけようとすると、突如としてチームBのサッドグリムがその時の動きに気づき、驚異的な速さで接近を開始。ウラキはその動きを察知し、素早くガトーに通信し合図を送った。 「ガトー少佐、接近中の敵機を発見。準備を!」 「了解だ、ウラキ。ソロモンよ、私は帰ってくる!」 瞬時にクリアな指示とともに、2機が連携を取り始めた。ウラキが距離を保ちながらビームライフルを構え、ガトーは大型シールドを展開しながら、アトミックバズーカの装填に取り掛かった。 チームB、猛然と突進していたリッキーマウスは、ウラキのライフル攻撃を避けるために移動を強いられるが、今度はエリザベートがロボット犬を指示し、索敵を開始する。まさに息を呑む様な瞬間で、冷酷な判断が下される。 しかし、ガトーの冷静さとウラキの機転により、チームAは圧倒的な士気で反撃の兆しを見せた。逆にガトーは、アトミックバズーカの標的を捉えられなければ、今日の勝利が難しいことを判断し、索敵態勢に入った。 「今だ、ウラキ!全速前進!」 その合図と共に、ウラキは大型シールドを持つガトーに対し、さらに近づくよう接近。お互いが視覚を補い合い、ガトーが音速で自らの圧倒的な加速性能を駆使して待機していたリッキーマウスには気づかせず後ろから接近する。 同時にリッキーマウスが信じられないスピードで迫るサッドグリムに接近し、絶技「世界の合言葉は森」の斬撃を繰り出そうとする瞬間、すかさずウラキが「ウラキ、引きつける!」と叫ぶ。 ウラキはサッドグリムとの間合いを調整しつつ、シールドで攻撃を受け止めながら、彼のバーニアポッドでそのすさまじい機動力を生かし、大回転する。ここで、ガトーは回転し攻撃の隙間を突いてアトミックバズーカを発射する。 予想外の攻撃だが、ミノフスキー粒子で視界の悪い中でもその轟音に気づいたリッキーマウスは一瞬戸惑い、弾道予測を誤ってしまう。 その隙を突く形で、ウラキは近接戦に移行し、ガンダム試作機特有の武装をフル活用する。リッキーマウスの突進を避けた瞬間、ウラキはサーベルを抜き、サッドグリムの側面を一閃。 一撃で致命傷を与え、そのままエリザベートのカーシモラルに向かって突進する。 一瞬にして舞台は変わり、ウラキは反撃を受けながらも流れるような動きでエリザベートの指揮するロボット犬にも攻撃を重ねる。 混乱した状況の中で、ガトーもその隙を突かれてアトミックバズーカを再び発射。麻痺したエリザベートは一瞬の隙を晒し、最終的に、ガトーの攻撃に耐えられず、ついにサッドグリムの頭部を破壊。 戦闘不能に追いやられた彼女は、「……歴史が静かに錆びついてゆく。」という名台詞を残し、消えていった。 こうして、チームAによる圧倒的な連携から、勝利の瞬間が訪れる。 アナベル・ガトーとコウ・ウラキのチームワークが勝利に導き、さらなる高みへと持ち上げられた。彼らは互いの特性を見抜き、連携することにより、敵相手に対し最大限の効果を発揮し、勝利をもたらした。